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「世界ジュニアゴルフ選手権」の規模を知る

16日(火)に米国カリフォルニア州・サンディエゴで開幕した「世界ジュニアゴルフ選手権」は、世界各地から集結したトップジュニアたちが頂点を競う“ジュニア世界一決定戦”。1968年に産声をあげて以降、その規模は年々増大をたどり、今年は予選会からを含めると計56カ国、約1200名のジュニアゴルファーたちがエントリーを行った。

エントリー条件は男女別に、6歳以下、7~8歳、9~10歳、11~12歳、13~14歳、15~17歳と、計12のカテゴリーに分かれており、13~14歳の部までは3日間54ホール、15~17歳の部は4日間72ホールのストローク戦。優勝者には翌年からの2年シード、上位者には翌年のシードが付与される。

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驚かされるのは、すべてのカテゴリーがそれぞれ別々のコースを使用している点。サンディエゴ近郊に点在する12のコースが舞台となっており、15~17歳の部は「全米オープン」も開催されたトーレパインズGC。コース間の移動は、長いところだと車で40分ほどかかり、コースによってその特色や風景、さらには気候条件なども異なってくる。

例えば、サンディエゴ東部に位置するセクアンゴルフリゾート(女子7~8歳)は周囲に砂漠が広がり強い日差しが照りつけるかと思えば、太平洋沿いのシーサイドコースであるトーレパインズは湿気が多く、肌寒さすら覚えるほど。この1点から見ても、大会の規模の大きさが窺えるというものだ。

「世界最大級のジュニアゴルフ大会」と称するのは、今大会に24人の日本代表選手団を派遣している国際ジュニアゴルフ育成協会の井上透代表理事。歴代優勝者には、タイガー・ウッズフィル・ミケルソンロレーナ・オチョア、ヤニ・ツェンなど錚々たる名前が連ね、「キム・ヒョージュグァン・ティンランなど、近年でもこの世界ジュニアでキャリアを積んで世界へ羽ばたいた選手が多い。トッププロへの登竜門と言えるでしょう」(井上氏)。日本人では、5回の優勝を誇る金田久美子のほか、池田勇太宮里美香がタイトルホルダーにその名を刻んでいる。

今大会が海外デビューとなるジュニアたちも多く、海を越えた同世代のライバルたちとプレーをともにできる貴重な機会。井上氏も「子供たちにとって、何物にも代えがたい経験になるはず」というビッグトーナメントは、全4日間の半分を終了。明日の3日目は、15~17歳の部を除いた男女計10カテゴリーで世界1位が決定する。(カリフォルニア州サンディエゴ/塚田達也)

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