各種ゴルフ団体の代表ほか、プロゴルファーの倉本昌弘、横田真一両氏らも登壇し、活発に意見交換した（提供・日本ゴルフビジネスフォーラム事務局）

日本のゴルフ業界のあるべき姿を模索することを目的とした「第1回 日本ゴルフビジネスフォーラム」が14日（火）、東京都内で開催された。268人の出席者が集ったフォーラムでは、ゴルフメディア、ゴルフメーカーの代表が登壇。現在、業界が直面する問題をテーマに掲げ、活発な意見交換を繰り広げた。

フォーラムは、石井政士氏（ジュピターゴルフネットワーク株式会社 代表取締役社長）、石田純哉氏（株式会社ゴルフパートナー 代表取締役社長）、木村玄一氏（株式会社ゴルフダイジェスト社代表取締役社長）、島崎陽氏（株式会社ALBA 代表取締役社長）、石坂信也（株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン社代表取締役社長）の5人が発起人となり、構想から1年を経て開催に至った。

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パネルディスカッションは、「国内男子ゴルフツアーの将来像」、「ゴルフ用品界からゴルフ活性化に向けて」、「オリンピックゴルフ 成功に向けて」という3つのテーマが軸。ゴルフ人口の減少や、トーナメントの放送既得権、さらには2020年に開催される東京オリンピックの開催コース問題など、近々に打開策を必要とするテーマの核心部分に踏み込み、会場からも活発な意見や提言が飛び出した。

発起人の島崎陽氏、石井政士氏、石坂信也、石田純哉氏、木村玄一氏（左から、提供・日本ゴルフビジネスフォーラム事務局）

また、特別対談では、来日中の米コンデナスト社ゴルフダイジェスト カンパニーズ会長兼編集総責任者のジェリー・ターディー氏が「アメリカの現状を探る」と題して、アメリカのゴルフの現況や、ゴルフをもっと身近なものに感じてもらう取組について報告した。

発起人のひとり、島崎氏はフォーラム終了後、「業界内競争各社が、横断的な意見交換が行える場所を提供できたことは手応えのひとつ。垣根を超え、結束してメッセージを発信していきたい」と話した。石坂も「これだけの人に集まってもらえたのは、フォーラムとしては大成功。議論するための土俵を業界関係者に与えられたことだけでも意義がある」。まだまだ議論の余地が残るものの、“理想”とする新しい日本ゴルフ界へ、ひとまず第一歩を踏みだした手応えを共有していた。（糸井順子）