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シニアの新メジャーチャンピオンの素顔

今季シニアメジャー最終戦「フォードシニアプレーヤーズ選手権」を制した、スチュアート・ジン。シニアツアーでの初優勝を、メジャーという大舞台で成し遂げ、一躍時の人となった。最初は、彼の名前「GINN」をどう発音するのかテレビ中継でもめるほど無名の選手で、「ギン」と呼ばれることもあった。

スチュアート・ジン(優勝インタビュー)
「95年に日本で優勝してからずっと優勝できていないから、本当に嬉しいよ」

53歳のオーストラリア人選手、スチュアート・ジンの優勝を真っ先に祝福したのは青木功だった。日本ツアーやオーストラレイジアンツアーでの試合で、ジンとともに戦ってきた青木は、まるで自分のことのように喜んでいた。試合を決めた鍵は、本人も認めた9番でのナイスパーセーブ。

スチュアート・ジン
「9番ホールでは、ピッチングウェッジのショットが完璧に決まって、パーを取ることができた。その後、10番ホールでは、6番アイアンでピンそばまで運んでバーディ。そこから4連続バーディで波に乗れた。この4連続バーディで今日こそは優勝できると、自信が沸いてきた」

10歳でゴルフの魅力に惚れこんだというジンは、ロイヤルメルボルンでキャディをしながらゴルフを勉強。20歳でプロに転向し、世界中で16勝をあげている。そのほとんどが日本ツアーやオーストラレイジアンツアーでの活躍によるもの。50歳になった時に、初めてアメリカ本土に進出。シニアツアーのQスクールを99年に初トライで突破。その後2年間、13回のトップ10入りを果たし、通算150万ドルを獲得。賞金ランキングのトップ30に入り、シード権を守り抜いた。しかし優勝だけは、手に入れていなかった。

スチュアート・ジン
「世界の最高峰たちとの戦いだから、好スコアをマークできなければチャンスはないと思っていた。攻めのゴルフで、思った通りのスコアを出せた。この優勝で、自分が参戦した全ての大陸で優勝を飾ることが出来た。これも格別に嬉しい」

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