ポール・マギンリーが2014年「ライダーカップ」主将に就任
ライダーカップ「欧州」のキャプテン選出方法が変更
2016年以降のライダーカップ欧州チームのキャプテンは5名の審査員によって決定されると、ライダーカップ・ヨーロッパは本日発表した。
トーマス・ビヨーン理事が率いる15名からなるヨーロピアンツアートーナメント委員会は、キャッスルスチュアート・ゴルフリンクスで行われた「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」開催中(編注・7月)に行われた会議でこの変更を決定した。そして、その後この決議はライダーカップ・ヨーロッパの理事会で裁可された。
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つまりこの改正は、現在のキャプテンであるポール・マギンリー(アイルランド)の次期キャプテン、つまりは、ミネソタ州チャスカにあるヘイゼルタイン・ナショナル・ゴルフクラブで開催される2016年「ライダーカップ」のキャプテン決定時から施行されることになる。
2016年の審査員は次の5名から成り立つ。最近3シーズンの「ライダーカップ」のキャプテンであるマギンリー、ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)、コリン・モンゴメリー(スコットランド)。そしてヨーロピアンツアーの会長と、トーナメント委員会に推薦された1名。
2016年のキャプテンを披露する場所とタイミングは、ライダーカップ・ヨーロッパによって決定され、2015年の早い時期に発表されることになりそうだ。ライダーカップ欧州チームのディレクターであるリチャード・ヒルはこう語った。「これは何度もトーナメント委員会で会議の場を設け、熟考した上での決定事項です。この変更によってヘイゼルタイン・ナショナル・ゴルフクラブでポール・マギンリーの跡を継ぐ者に最もふさわしいプレーヤーが選ばれると考えたからです」。
「『ライダーカップ』のキャプテンの責務はこれまでになく広範になっており、これまでにない過酷な任務が要求される役割になっています。そして、この決議はいかなる選抜過程にも必要な3つの不可欠な要素に焦点を合わせています」。
「まず、3名のキャプテン経験者達が保持する直近の経験は、6年分の不可欠な知識を提供してくれる。そして、ヨーロピアンツアーの会長は広い意味での政治的な面と実行面でサポートできる。最後に、トーナメント委員会の代表はツアーで同僚のプレーヤー達を調査し、彼らの気持ちや希望を集めて来る事ができる」。
PGA会長のサンディ・ジョーンズは「3名のライダーカップキャプテンの専門的知識とヨーロピアンツアー委員会の代表と会長を加えた、新たな欧州チームのキャプテン選択手順は先々を考えると最善の方法だと信じています」と語った。
「『ライダーカップ』は引き続き成長し進化し続けます。そしてこの新しい(キャプテン選抜)方法により欧州チームの最近の成功が持続して欲しいと願っています」。
1979年ウェストバージニア州のグリーンブライアで行われた大会に、キャプテンのジョン・ジェイコブス(イングランド)率いるヨーロッパ大陸のプレーヤー達が参加して以来、「ライダーカップ」のキャプテン選抜手順としては、これが3つ目となる。
その時から、故セベ・バレステロスが母国スペインのクラブ・デ・ゴルフ・バルデラマでヨーロッパ勢を衝撃の14 ? - 13 ?で優勝に導いた97年まで、欧州のライダーカップキャプテンはライダーカップ委員会が決めていた。彼らは81年には再びジェイコブス、83、85、87、89年はトニー・ジャックリン(イングランド)、そして91、93、95年はバーナード・ギャラハー(スコットランド)を選んできた。
ところが99年のマーク・ジェームズ(イングランド)から、欧州チームのキャプテンはヨーロピアンツアーの委員会に推薦され、ライダーカップの理事会で承認されるようになった。このプロセスで2002年はサム・トーランス(スコットランド)、04年はバーナード・ランゲ(ドイツ)、06年はイアン・ウーズナム(ウェールズ)、08年はサー・ニック・ファルド(イングランド)、10年はコリン・モンゴメリー、12年はホセ・マリア・オラザバル、そして14年はポール・マギンリーがそれぞれキャプテンに選ばれている。