ドイツ開催の欧州ツアーにザンダー・シャウフェレが参戦 日本勢は谷原&宮里
2019年 ポルシェ ヨーロピアンオープン
期間:09/05〜09/08 場所:グリーンイーグルGC(ドイツ)
「ポルシェヨーロピアンオープン」で知っておくべき5つのこと
今週の「ポルシェヨーロピアンオープン」は3年連続でドイツにあるグリーンイーグルGCで開催となる。9月5日から8日にかけて開催される同大会について知っておくべき5つの事柄は次の通りである。
ワールドクラスのフィールド
前週大会が開催されたスイスでの手に汗握る結末を経て、全ての注目は、世界クラスの面々が集結し、歴史ある第37回大会が開催されるグリーンイーグルGCへと注がれることになる。今大会では、10数年振りのドイツ再訪を果たす「ライダーカップ」スター選手のマット・クーチャーや、いずれも同胞の2018年「マスターズ」王者のパトリック・リード、世界ランク9位のザンダー・シャウフェレ、そしてトロイ・メリットといった面々が大西洋を渡ることになる。
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今季2勝を挙げ、「レース・トゥ・ドバイ」ランキングで目下2位につけるオーストリアのベルント・ヴィースベルガー、そして「D+Dレアルチェコマスターズ」で勝者の輪に返り咲いたトーマス・ピータース(ベルギー)、更にはイングランド出身の「ライダーカップ」スター選手であるポール・ケーシーもフィールドに名を連ねている。
リードにとっては、3年連続の「ポルシェヨーロピアンオープン」出場となる。欧州ツアーの終身名誉メンバーであるリードは、昨季この大会で9位タイに入るなど、ツアーで6度のトップ10入りを記録し、18年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」を2位で終えた。28歳はその成績を更新すべく、ハンブルグでツアー3勝目を狙っている。
最長ホール
663ydあるグリーンイーグルGCの16番(パー5)は、ヨーロピアンツアー最長ホールであり、647ydの9番はツアー2番目に長いホールとなっている。また、この2ホールの存在により、グリーンイーグルGCは、今季最後の2戦が開催されるゲーリー・プレーヤーCCとジュメイラGEに次いで、ツアー3番目に長いコースとなっている。
待ちに待った勝利
リチャード・マケボイは昨季、イングランド人選手としては2人続けて「ポルシェヨーロピアンオープン」でヨーロピアンツアー初制覇を遂げた選手となった。ヨーロピアンツアー出場285試合目にして、遂にマケボイはドイツのアマチュア、アレン・ヨーン、スウェーデンのクリストファー・ブロムストラント、そしてイタリアのレナート・パラトーレを1打差で下してツアー初優勝を遂げ、この歴史ある大会で10人目のイングランド人選手による優勝者となった。
マケボイはその前週の欧州下部ツアー「ル・ボードライユゴルフチャレンジ」でツアー3勝目を飾っており、8年振りにチャレンジツアーと欧州ツアーの大会で2週連続優勝を飾った。1年後の今、マケボイはリー・ウェストウッド(1999年と2000年)、そしてパーウルリク・ヨハンソン(1996年と1997年)に次ぐ、大会史上3人目の連覇を目指してティアップする。
アマチュアによる予想外の活躍
当時アマチュアだったアレン・ヨーンは、母国ドイツで最終日に「67」をマークして2位に入った思い出の地であるグリーンイーグルGCに1年振りに帰ってくる。17年のデフリンピック(聴覚障害者の世界大会)で金メダルを獲ったヨーンは、前年大会で、優勝したリチャード・マケボイと手に汗握る熱戦を繰り広げてドイツのギャラリーを大いに沸かせた。
プロに転向した今、彼はヨーロピアンツアー初勝利を挙げるべく、ハンブルグでの大活躍の再現を狙っている。
輝かしい歴史
「ポルシェヨーロピアンオープン」がドイツで開催されるのは今年で5年連続となり、開催コースは昨年と同じグリーンイーグルGCとなる。
1978年にウォルトンヒースで第1回大会が開催された同大会は、英国やアイルランドでも開催され、歴代王者にはグレッグ・ノーマン、ベルンハルト・ランガー、サンディ・ライル、サー・ニック・ファルド、リー・ウェストウッド、レティーフ・グーセン、ダレン・クラーク、そしてコリン・モンゴメリーと、錚々たる顔ぶれが並んでいる。
なかでもヨーロピアンツアー31勝のモンゴメリーは、ザKクラブで開催されたこの大会で、その最後の勝利を飾っている。