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2019年 ポルトガルマスターズ
期間:10/24〜10/27 場所:ドムペドロ ビクトリアGC(ポルトガル)
「ポルトガルマスターズ」で知っておくべき5つのこと
今週、ポルトガルのドムペドロビクトリアGCで開催される「ポルトガルマスターズ」について、事前に抑えておくべき5つのポイントは次の通りである。
ヨーロッパの「ミスター59」
オリバー・フィッシャーは2018年「ポルトガルマスターズ」2日目に、ヨーロピアンツアー史上初となる60切りを達成して歴史にその名を刻んだ。最終ホールをタップインのパーで締めたイングランドのフィッシャーはこの日、1イーグル、10バーディ、ノーボギーでラウンドして「59」をたたき出したのである。
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フィッシャーは18番でバーディパットを紙一重で外しており、さらにロースコアをマークするチャンスもあった。ヨーロピアンツアーでこのマジックナンバーを達成したのはフィッシャーただひとりだが、ヨーロピアンチャレンジツアーではこれまで、フランスのアドリアン・モークとイタリアのニコロ・ラバーノが60切りを達成している。
なお、ドムペドロビクトリアではこれまでスコット・ジェイミソンとニコラス・コルサーツが、それぞれ2013年と2014年に「60」をマークしている。
逆転王
イングランドのトム・ルイスはプロとしてヨーロピアンツアー出場3戦目で初優勝を遂げてから7年後の2018年に、54ホールに及ぶカムバックの末、再び「ポルトガルマスターズ」を制覇した。
初日をイーブンパーでラウンドしたフィッシャーは、残りの3日間を「63」「61」「66」でプレーし、ルーカス・ハーバートとエディ・ペパレルに3打差をつけ、2011年の「ポルトガルマスターズ」以来となるヨーロピアンツアー制覇を遂げたのである。
「ポルトガルマスターズ」最年少優勝記録保持者であるルイスは、見事な復活劇を遂げた2週間前にもチャレンジツアーで優勝を果たしていた。現在世界63位のルイスは、今月の「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」で5位タイに入るなど、このところ連続して好成績を収めているだけに、自信満々でタイトル防衛に臨むことになるだろう。
シード権争いの最終戦
2020年シーズンの出場資格を巡る争いは、来年のシード権が「ポルトガルマスターズ」後の「レース・トゥ・ドバイ」ランキング上位117人に与えられるため、今週はその結末を迎えることになる。
現在、117位につけるジャック・シン・ブラルと2020年のカットオフライン上にいるポール・ダンとの差は、わずか0.7ポイントとなっている。
この他、アレクサンダー・レビ(122位)、ベルント・リットハマー(126位)、そしてワン・ジョンフン(119位)といった圏外の選手たちも、逆転でのシード権獲得を狙っている。
「13」も時としてラッキーナンバー
陽光降り注ぐアルガルベのビラモウラにあるドムペドロビクトリアGCで「ポルトガルマスターズ」が開催されるのは、今年で13年連続となる。同大会は第1回の2007年以降、一貫して同コースで開催されているが、今年は若干の改修が行われたため、選手たちはこれまでより多少タフな試練を強いられることになる。
さらに、今年は4年連続で欧州障がい者ゴルフ協会による公式チャリティが開催されることが発表された。大会の売上げやゴルフブレークスが後援するドラコン大会を通じ、50万人を超える障がいを持つゴルファーたちの支援を目的にチャリティが募られることになる。
歴代王者の顔ぶれ
かつての世界ナンバーワンであるリー・ウェストウッドは「ポルトガルマスターズ」を制覇した5人のイングランド人選手のひとりで、2009年にフランチェスコ・モリナリに2打差をつけて優勝を飾った。同じイングランド勢では、ディフェンディングチャンピオンで2011年の王者でもあるルイスに加え、2015年の大会王者であるアンディ・サリバンもこのポルトガルのコースを得意としている。
他に2人のアイルランド人選手に加え、豪州、デンマーク、フランス、そしてスペインの選手たちが同大会を制覇しているが、これまで母国優勝を遂げた者はいない。今週のフィールドで最もランキングの高いポルトガル人選手であるリカルド・ゴウベイアとペドロ・フィゲイレドは、その歴史を変えるべく、母国での大会に臨むことになる。