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2019年 アフラシアバンク・モーリシャスオープン
期間:12/05〜12/08 場所:ヘリテージGC(モーリシャス)
「アフラシアバンクモーリシャスオープン」で知っておくべき5つのこと
2019/12/03 16:23
今週のヨーロピアンツアーは、第5回「アフラシアバンクモーリシャスオープン」の開催地であるインド洋に囲まれたのどかな島・モーリシャス共和国を再訪する。
この島で開催されるアジアンツアー、サンシャインツアーとの3ツアー共催大会について知っておくべき鍵となる事実は次の通りである。
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ベルギーのスター軍団
2019年の好調を新シーズンでも持続させるべく、ベルギーのスター選手であるニコラス・コルサーツ、トーマス・デトリー、そしてトーマス・ピータースがヘリテージGCでティアップする。デトリーとピータースは今回が大会初出場だが、モーリシャスのアナヒタGCでアンバサダーを務めるコルサーツは、4大会中3度の出場を果たし、2016年大会では3位に入っている。
ともに「ライダーカップ」出場選手のコルサーツは「フランスオープン」、ピータースは「D+Dレアルチェコマスターズ」を制覇し、2019年にそろって勝者の輪へ返り咲いた。一方、デトリーは未だヨーロピアンツアー初優勝を目指しているところではあるが、昨季は重賞大会の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で3位に入るなど、4度のトップ10入りを果たした。陽光降り注ぐ島で悲願達成となる可能性も十分に考えられる。
夢の2週連続優勝
スコットランド人メジャー王者のポール・ローリーも、今週「アフラシアバンクモーリシャスオープン」デビューを飾る一人である。2019年1月に50歳となった1999年「全英オープン」王者は、8月に「スコットランドシニアオープン」を制覇し、堂々とシニアツアーで名乗りを上げた。「ライダーカップ」に2度出場したローリーは、次週同じくモーリシャスで開催されるステイショアツアー(ヨーロピアンシニアツアー)最終戦「MCBツアー選手権」に出場する。2週連続で南海の島にて栄冠を目指すことになる。
年間2勝を達成した歴代王者たち
過去大会王者4人のうち3人は、同一シーズンで年間2勝を達成している。2015年の第1回大会を制覇したジョージ・クッツェーは、「ツワネオープン」。2016年には、前週大会「ハッサンIIトロフィー」を制覇したワン・ジョンフンがモーリシャスでも栄冠に輝き、2019年大会を制したカート・キタヤマはその後、「オマーンオープン」を制覇した。
2017年12月に開催された2018年シーズンの大会を制覇したディラン・フリッテリも、同年7月に開催された「ライオネスオープン」でヨーロピアンツアー初制覇を遂げており、同年に2勝を挙げているが、シーズンとしてはまたぐ形となった。
また、2015年にモーリシャスで勝利した南アフリカのクッツェーは、今大会で2度目のヨーロピアンツアー同一大会複数回勝利を狙っている。33歳はこれまで、2015年と2018年に「ツワネオープン」を制覇している。
記録ずくめの大会
2015年に史上初のヨーロピアンツアー、アジアンツアー、そしてサンシャインツアーによる3ツアー共催大会として歴史に名を刻んだ「アフラシアバンクモーリシャスオープン」は、その後も折に触れて歴史に名を残している。
同年には、この大会でハビエル・コロモがヨーロピアンツアー初となる、パー4でのホールインワンを達成。彼のアルバトロスは、大会2日目に329ヤードの9番ホールで記録された。
2016年にはワン・ジョンフン(韓国)が「ハッサンIIトロフィー」と「アフラシアバンクモーリシャスオープン」で2週連続優勝を遂げた。アジア人選手では初のヨーロピアンツアー2週連続優勝を果たした。当時20歳251日だったワンは、ツアー最年少2週連続優勝記録も更新した。それまでは1978年に21歳119日で達成したセベ・バレステロスが記録を保持していた。
豊かなゴルフ文化
この大会はヘリテージGCとアナヒタのフォーシーズンズGCモーリシャスとで交互に開催されてきた。
ヘリテージGCでは3度目の開催となる。これまで同コースでは2015年のクッツェー、そして2018年のフリテッリと、いずれも南アフリカ人選手が優勝を飾ってきた。
島の南部にあるベルオンブレに位置するヘリテージGCは、山々と美しいインド洋の礁湖を臨む牧歌的な風景のなかに佇んでいる。
27ホールの南国ゴルフコンプレックスは、ピーター・マトコビッチ設計で2004年に開場。18ホールのチャンピオンシップコースと9ホールのパー3コースからなるヘリテージGCには、非常に充実した練習施設とゴルフアカデミーが併設されている。