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“アメイジング・グレース”が母国で復活優勝

最終日に「62」をマークする圧巻のパフォーマンスを見せたブランデン・グレースがディフェンディングチャンピオンのルイ・ウーストハイゼンを退け、「南アフリカオープン」を制覇した。

地元南アフリカ出身の2人は、素晴らしいショーを展開しながらトップに並んでハーフターン。前半には、ウーストハイゼンが8番ホールでホールインワンを達成し、ランドパークGCに集まった大ギャラリーを大いに沸かせる一幕もあった。

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しかし、後半に入るとグレースが引き離す展開となり、この日のパット数をわずか22としたグレースは、通算21アンダーまで伸ばし、ウーストハイゼンに3打差をつけて勝利した。

この勝利により、グレースは今夏の「全英オープン」出場権を獲得。他にマーカス・アーミテージヤコ・アーラースも同大会の出場権を得た。

イングランドのアーミテージは最終ホールでバーディを奪い、通算16アンダーとしてロイヤルセントジョージズGC行きのチケットを手にした。一方、地元南アフリカのアーラースは、通算15アンダーとしてジャック・シニアと並ぶも、公式世界ゴルフランキングでアーラースが8ランク上回ったことで、「全英」行きのチケットの行方が決まった。

一昨年までの7シーズン中、4回「レース・トゥ・ドバイ」ランキングでトップ10入りを果たしながらも、昨季の「レース・トゥ・ドバイ」を113位で終えたグレースは、先月の「アルフレッド・ダンヒル選手権」で3位タイに入り、復調ぶりを印象づけていた。

2017年の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で「ロレックスシリーズ」制覇を果たして以来となるヨーロピアンツアー9勝目を挙げたグレースは、これまで「ジョバーグオープン」、「アルフレッド・ダンヒル選手権」、そして「ディメンションデータプロアマ」を制しており、今回「南アフリカオープン」を制覇したことで、南アフリカにおける重賞大会全制覇を完遂した。

「素晴らしいラウンドだった」とグレース。「完璧なゴルフをプレーしたし、最後にここまでパターが冴えたのがいつだったか思い出せない」。

「本当に勝ちたい大会だった。南アフリカ人であれば誰にとっても大きな意味を持つ大会だし、大きな声援で後押しを受けながら、母国の地で優勝できたので、感無量だね」

「これは息子の前での初優勝だから、息子はトロフィーと一緒に写真に収まることになる。それに、今日は僕の奥さんの誕生日でもあるから、彼女にとっては良いバースデープレゼントになったね」

グレースは2番でボギーをたたいたが、続く3番ではラフから見事なショットを打ってバーディをお膳立てすると、4番では7.5mのイーグルパットをねじ込み、5番ではそれよりも若干近距離のバーディパットを沈めてスコアを伸ばした。

その後、31歳はアーミテージが6番で3パットしたことで首位タイに浮上すると、7番では4.5mのフックラインを読み切り、単独首位に抜け出した。

続く8番では見事な寄せワンで首位の座を守るも、グレースはその直後、今週のハイライトとなるプレーを見せた2010年「全英オープン」王者のウーストハイゼンにその座を譲ることになる。

出だしから7連続パーとしていたウーストハイゼンは、パー3の8番でティショットを放つと、クリークの方向へ曲がり出したボールはピン方向へ。フリンジで大きく跳ねると、その後はカップへと吸い込まれ、今季2つ目のエースとなったのである。

しかし、グレースは9番で7.5mのフックラインを沈めて首位タイに再浮上すると、11番ではラフからの見事なリカバリーで単独首位に返り咲いた。

ウーストハイゼンも同じく11番で素晴らしいショットからバーディを奪って首位タイに戻すも、その後はグレースがギアを上げて引き離す展開となり、12番からの3連続バーディで3打差のリードを築いた。

3位のアーミテージはこの日「69」をマークし、4位タイに入ったアーラースとイングランドのシニアはそれぞれ「69」と「67」をマークした。

通算13アンダーの6位タイには、最終ホールで見事なチップインバーディを見せて素晴らしい1週間を締め括った18歳のアマチュア、ジェイデン・トレイ・シャパーのほか、同じく南アフリカのジョージ・クッツェー、ヘニー・ドプレシス、J.C.リッチー、マーティン・ローワー、そしてイングランド出身で2015年の大会王者アンディ・サリバンが入った。

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