1ラウンド97分 セーデルベリが欧州ツアー新記録
2020年 サウジインターナショナル
期間:01/30〜02/02 場所:ロイヤル グリーンズG&CC(サウジアラビア)
「サウジインターナショナル」で知っておくべき5つのこと
2020/01/28 19:00
今週もヨーロピアンツアーのデザートスウィングが続くなか、「サウジインターナショナル」に再びワールドクラスのフィールドが帰ってくる。30日(木)の大会開幕を前に知っておくべき5つの重要事項は次の通りである。
世界最高
「サウジインターナショナル」では、2年連続で世界ナンバーワンがティアップする。2012年から13年にかけてチャレンジツアーでしのぎを削り、現在世界ゴルフランキングの頂点に君臨するブルックス・ケプカが、膝のけがによる3カ月の戦線離脱からの復帰2戦目を果たすため、ロイヤルグリーンズG&CCに帰ってくる。ここ3シーズンでメジャー4勝を飾った調子を取り戻すべく、この米国人選手は第1回「サウジインターナショナル」で57位タイに終わった成績からの大幅アップを狙っている。
ロイヤルグリーンズG&CC
全長7010ydと、数字だけで見るとロイヤルグリーンズG&CCはそこまで長く感じられないが、同コースはパー70であり、パー5は569ydの4番と607ydの18番の2ホールしかない。そう考えると、実際には長いコースであり、バーディは苦心の末の賜物となる。
ロイヤルグリーンズは、ヨーロピアンツアーデスティネーションとIMGのジョイントベンチャーであるヨーロピアンゴルフデザインの設計で18年に開場した。紅海の絶景を望むロイヤルグリーンズは、世のゴルファーやゴルフメディアから常に高い評価を得ている同社設計の典型的なコース。これまで設計した3コースが欧州最高の新コースに選出されたほか、2コースは世界のトップ100に選出されている。10年には、ケルティックマナーリゾートのトゥウェンティテンコースにて「ライダーカップ」が開催され、大会史に残る熱戦が繰り広げられた。また、同社は欧州の他、アフリカ、中東、カリブ海諸国、そしてアジアにて設計依頼を受けている。
フィル襲来
今週は「サウジインターナショナル」初出場となるフィル・ミケルソンがヨーロピアンツアーに帰ってくる。いまだ現役のレジェンドは、メジャー5勝、世界ゴルフ選手権3勝に加え、07年(08年シーズン)「HSBCチャンピオンズ」、13年「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」と、ヨーロピアンツアーのレギュラー大会でも2勝を挙げている。
ここで、“フィルのトリビア”をひとつ。実は、1992年にあまり知られていない勝利を挙げているのである。同年、このスーパースターはチャレンジツアーの「トーノアペリエーパリ」に出場し、スティーブ・エルキントンを1打差で退けて優勝した。ちなみに、同大会にはジョン・デーリー、ロッコ・メディエイト、ビリー・レイ・ブラウン、そしてダフィー・ウォルドーフも出場していた。
ダスティンの防衛戦
今週、ダスティン・ジョンソンは19年の初勝利を挙げた地へと赴き、「サウジインターナショナル」のタイトル防衛に臨むことになる。昨年、ジョンソンは「WGCメキシコ選手権」でも勝利しており、19年の2勝はいずれもヨーロピアンツアーの共催大会だった。キング・アブドラ・エコノミック・シティのコースを気に入った米国の飛ばし屋に今週も要注目である。
「ライダーカップ」選考レース
ロイヤルグリーンズには欧州最高峰の選手たちが集うことになるが、そこにはそれなりの理由がある。シェーン・ローリー、ベルント・ヴィースベルガー、そしてマット・ウォレスといった選手たちは、19年に得た自信を糧に、欧州代表初選出へ向けて今週も好成績を挙げて貴重なポイントを持ち帰りたいともくろんでいる。スター揃いのフィールドには、「ライダーカップ」で豊富な経験を持つイアン・ポールター、ヘンリック・ステンソン、セルヒオ・ガルシア、マルティン・カイマー、そして直近の「ロレックスシリーズ」王者であるリー・ウェストウッドらも名を連ねており、主将パドレイグ・ハリントンによるキャプテンズピックに望みを託さない形での代表入りを狙っている。今週は欧州代表復帰を目指すラファ・カブレラベローやトーマス・ピータースも出場するほか、「ライダーカップ」選考レースでトップを走るビクトル・ペレスもティアップする。