一度はラウンドしてみたいヨーロピアンゴルフデザイン設計コース
2020/03/27 08:00
今回はヨーロピアンツアーとIMGによるゴルフコース設計合弁会社について掘り下げてみることにする。
ジョイントベンチャー
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ヨーロピアンゴルフデザインは、1992年に設立されたヨーロピアンツアーとIMGによるゴルフコース設計の合弁会社である。
創業以来、同設計会社は2010年「ライダーカップ」開催コースであるケルティックマナーのトゥウェンティテンを始めとする成功したリゾートコース、メンバーコース、そしてトーナメント仕様のゴルフコースの設計において高い評価を得てきた。
設計の委託は欧州のみならず、アフリカ、中東、カリブ海諸国、そしてアジアまで及び、ヨーロピアンゴルフデザインは、これまで(現在進行形のコースも含め)世界中で74のゴルフコースの設計に携わってきた。
主要コースデザイナーは、ロス・マクマレイ(ケルティックマナー トゥウェンティテン、ウォバーン マーケス、ザ・ダッチ)、ガリー・ジョンストン(ドバイヒルズ、ザ・モンゴメリーマックスロイヤル)、ロビン・ハイズマン(カサセレナ、ロイヤルGC)、そしてデイブ・サンプソン(GCマルコシモーネ、ロイヤルグリーンズG&CC)の4人である。
ツアーにおけるヨーロピアンゴルフデザイン
これまでヨーロピアンゴルフデザイン設計コースでは、「ライダーカップ」をはじめ、「トルコ航空オープン」、「エビアン選手権」、そして「全英女子オープン」など、世界中で様々なツアーの大会が開催されてきた。
ケルティックマナーリゾート トゥウェンティテンコース: 2007年開場のトゥウェンティテンは、特に「ライダーカップ」開催コースとして設計され、欧州代表がカップを奪還した2010年大会において絶賛された。同コースでは、「ライダーカップ」開催前に「ケルティックマナーウェールズオープン」が3回開催されている。
ウォーバーンGC&CC マーケスコース: ロス・マクマレイが主任デザイナーとなった2000年開場のマーケスコースでは、2015年「ブリティッシュマスターズ」や2016年「リコー全英女子オープン」など、これまで幾つかの大きな大会が開催されている。
ロイヤルGC: ロビン・ハイズマンとコリン・モンゴメリーが共同で設計した、バーレーンの砂漠に佇む27ホールのゴルフコースでは、2011年にポール・ケーシーが優勝したヨーロピアンツアーの「ボルボゴルフチャンピオンズ」が開催された。
ザ・モンゴメリーマックスロイヤル: コリン・モンゴメリーとガリー・ジョンストンが共同で設計した同コースでは、これまで「トルコ航空オープン」が4回開催されており、直近の開催となった2019年11月の大会では、プレーオフの末、ティレル・ハットンが優勝を遂げた。
ロイヤルグリーンズG&CC: キングアブドラエコノミックシティにある2017年開場のデイブ・サンプソン設計コースでは、これまで「サウジインターナショナル」が2回開催されており、2019年はダスティン・ジョンソンが、2020年はグレーム・マクドウェルが勝利を飾った。
カサセレナ: チェコにある2007年開場のロビン・ハイズマン設計コースでは、2008年から2011年にかけてヨーロピアンシニアツアーの「カサセレナオープン」が開催された。
エビアンリゾート: 2013年にデイブ・サンプソンがこのフランスのコースの再開発に関する設計と工事の監督を務め上げ、以来、同コースではLET及びLPGAツアーで第5のメジャーとなった大会が毎年開催されてきた。
これらに加え、ヨーロピアンゴルフデザインは、ウェントワース西コース、クランシュルシエレGC、グリーンイーグルG北コース、そしてル・ゴルフナショナル(2016年「ライダーカップ」開催コース)とGCマルコシモーネ(2022年「ライダーカップ」開催コース)の再設計に携わってきた。