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2020年 ヒーローオープン
期間:07/30〜08/02 場所:マリオットフォレストofアーデン(イングランド)
「ヒーローオープン」で知っておくべき5つのこと
2020/07/29 19:30
18年ぶりにフォレスト・オブ・アーデン マリオットH&CCで開催されるヨーロピアンツアー「ヒーローオープン」で鍵となる5つの重要事項は次の通り。
歴史的オープン
今週、「ヒーローオープン」は2002年以来となるヨーロピアンツアー復帰を飾る。
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かつて「イングリッシュオープン」(1988~2002年)、そして「イングリッシュクラシック」(1979~1983年)として知られた大会の歴代王者には、メジャー王者や「ライダーカップ」のスター選手を含む幾多の名手が名を連ねている。
1979年に22歳83日で「イングリッシュクラシック」を制したセベ・バレステロスは、大会の最年少優勝記録をつくり、そのわずか3週間後には自身初の「全英オープン」制覇を成し遂げた。
5年間続いた大会は、その後5年間の休止期間を経て、1988年にロイヤルバークデールで第1回「イングリッシュオープン」が開催され、この際はハワード・クラークが優勝した。
その後、マーク・ジェームズがザ・ベルフライで大会連覇を達成すると、1993年にはイアン・ウーズナムが同年に「ライダーカップ」が開催された同コースにおける最後のチャンピオンとなった。
1994年には、コリン・モンゴメリーがフォレスト・オブ・アーデンでトロフィーを掲げた最初の選手となり、翌1995年にはフィリップ・ウォルトンにプレーオフで敗れ、その翌年はロバート・アレンビーと1打差の2位に入るなど、2年連続で優勝争いに絡んだ。このほか歴代王者には、パーウルリク・ヨハンソン、リー・ウェストウッド、そして大会3勝のダレン・クラークも含まれる。
再びフォレスト・オブ・アーデンへ
フォレスト・オブ・アーデン マリオットH&CCで最後に「イングリッシュオープン」が開催されたのは2002年のことであり、当時はクラークが大会史上初の3勝目を挙げた。
ハンブリーマナーで開催された1999年大会を制したクラークは、2000年にフォレスト・オブ・アーデンでタイトル防衛に成功すると、2002年大会はデンマークのソレン・ハンセンに3打差をつけて優勝した。
今大会のフィールドには2002年大会に出場した多くの選手が含まれており、このうちグレーム・ストーム、リチャード・ブランド、ジェイミー・ドナルドソン、デービッド・ハウエル、そしてロバート・ロックは、最後にこの大会が開催されて以降、合わせてヨーロピアンツアーで11勝を挙げている。
「イングリッシュオープン」に加え、フォレスト・オブ・アーデンでは「ブリティッシュマスターズ」が5回開催されている。そのうち、1997年大会ではコリン・モンゴメリーがコースレコードの「63(-9)」をたたき出しており、その後、2003年にイアン・ポールターがタイスコアをマークした。
同コースは全長7215ydのパー72で、1993年に高名なコース設計家にして作家のドナルド・スティールが設計を手掛けた。
ヒメネスが新記録の707大会出場を達成
ミゲル・アンヘル・ヒメネスは、その輝かしいキャリアにおいて複数のヨーロピアンツアー記録を更新してきたが、最新の記録更新となる出場大会数は今後、破られることはなさそうである。
先週の「ベットフレッド英国マスターズ」でサム・トーランスの持つ706大会出場に並んだヒメネスは、今週の「ヒーローオープン」で707大会出場を達成し、出場大会数の歴代最多記録を更新することになる。
ツアーの最年長優勝記録と最多ホールインワン記録を持つヒメネスにとって、今回の記録更新は大きなモチベーション要因となっている。
「これは、私がいまだにヨーロピアンツアーで競技を続ける理由の一つとなっている」と、1983年の「ベンソン&ヘッジス スペインオープン」でツアーデビューを果たしたヒメネスは述べた。
「感触は上々だが、私は記録が作りたかった。ここへ来るため、自分を鼓舞し始めたのだ」
スペインのベテランは、先週の大会で38位タイに入っており、その前の「オーストリアオープン」では8位タイに入っている。
ドライスデールは500大会出場を達成
今週はデービッド・ドライズデールも、キャリア500大会出場の大きな節目を迎える。
ドライズデールにとってフォレスト・オブ・アーデンでの開催は歓迎すべきことであり、大会が最後に同コースで開催された2002年にキャリア通算25回のトップ10入りのうちの一つを果たしている。
いまだに初優勝を模索している最中ではあるものの、ドライズデールは3月にカタールでプレーオフの末、ホルヘ・カンピージョに敗れるという、今季これまでで最も劇的な結末となった大会で勝利に近づいている。プレーオフに入り、2人はバーディを奪い合ってお互いを称え合うなか、18番で行われたプレーオフ5ホール目に、6mのバーディパットを沈めたカンピージョが勝利を手にした。
ドライズデールにとっては、キャリア4度目の2位フィニッシュとなった。
ポイントレース
先週の「ベットフレッド英国マスターズ」で幕を開けたUKスイングでは、6大会で構成される同シリーズ固有のポイントレースが実施される。
「全米オープン」予選会が中止となったことを受け、シリーズ第5戦の「ウェールズオープン」終了時点でシリーズのポイントランキングのトップ10に入った選手に、ウィングドフットで開催される今季メジャー第2戦の出場権が与えられることとなった。
現時点でトップ10入りしている選手で、既に同大会の出場権を手にしているのはライアン・フォックスのみである。