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2020年 ポルトガルマスターズ
期間:09/10〜09/13 場所:ドムペドロ ビクトリアGC(ポルトガル)
「ポルトガルマスターズ」について知っておくべき5つのこと
2020/09/09 19:05
第14回「ポルトガルマスターズ」について知っておくべき5つの重要事項は次の通り。
イベリア半島スイング第2戦
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第14回「ポルトガルマスターズ」は、先週スペインでジョン・キャトリンがツアー初優勝を遂げた「アンダルシアマスターズ」に続く、イベリア半島スイング第2戦となる。このイベリア半島シリーズは、来週ロイヤルオビドスで開催される「ポルトガルオープン」へと続くことになる。
このシリーズ開催は、大会を連続して同じ地域で開催することで、極力移動を減らすという戦略の一部として開催されており、これまで欧州ツアーでは、オーストリアにて二重ランキングの大会が2週連続で開催されたほか、6週に及んだ“UKスイング”が開催されている。
スケジュールが再設定された2020年シーズンの他の大会同様、「ポルトガルマスターズ」も欧州ツアーの包括的な新型コロナウイルス健康戦略に沿って運営され、ドムペドロ ビクトリアGCを舞台とした今大会は、無観客で開催される。
初優勝で掴んだタイトル防衛に臨むブラウン
欧州ツアーのQスクール行きを覚悟の上で、昨季終盤に開催された2019年「ポルトガルマスターズ」に臨んだスティーブン・ブラウンだったが、終わってみれば、最終日「66」をマークし、ツアー初優勝を果たしていた。
彼は「アンダルシアマスターズ」で10位タイと、今季2度目のトップ10入りを果たした直後にこの大会を迎えることになる。先週以外では、ブラウンは8月「ヒーローオープン」で5位に入っている。
タイトル防衛に際し、いつもより余計にプレッシャーを感じているかと問われたブラウンは、若干プレッシャーがあることも認めつつ、昨年の“勝つか脱落か”という状況に比べれば気楽であると述べた。
彼は、「恐らくプレッシャーはほとんどないと思う。というのも、僕は昨年、ここで良いプレーができたし、その時の考えはまだ記憶に残っているんだ。今季は、シード権確保に四苦八苦していた昨年とは異なり、かなり感じの違うシーズンだけど、存在感を示すことができればと思っている」と述べた。
フリートウッドのビラモウラ再訪
「ライダーカップ」のスター選手であり、かつての「レース・トゥ・ドバイ」王者であるトミー・フリートウッド(イングランド)は、2016年以来となる「ポルトガルマスターズ」出場を果たす。これまで、彼は12年と16年にこの大会に出場している。
19年「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で最後のツアー制覇を果たした欧州ツアー5勝のフリートウッドは、1月「アブダビHSBC選手権」で2位タイに入る力強いスタートを切ると、続く「オメガドバイデザートクラシック」では11位タイに入った。
新型コロナウイルスの感染拡大による中断後、初めてのツアー復帰を果たすフリートウッドは、現在「レース・トゥ・ドバイ」で9位につけており、好調のままシーズン終幕を迎えることに焦点を絞っている。
「僕はアブダビでリー・ウェストウッドに続く2位に入るなど、中東で前向きな週を送ることで、20年『レース・トゥ・ドバイ』は良い形でスタートを切ることができた。他の皆と同じように、その少し後に僕のスケジュールは保留になってしまったけれど、今、僕は力強いシーズンの締め括りへ向け集中しているし、『ポルトガルマスターズ』はその翌週に控える『全米オープン』に臨む上で、ヨーロッパの強いフィールドで競い合う素晴らしい場所になると思う」と、フリートウッドは述べた。
ロースコアの歴史
先週ツアー大会が開催されたレアルクラブ バルデラマでは、ジョン・キャトリンが28年ぶりの最多スコアとなる通算2オーバーで優勝を果たしたが、アーノルド・パーマー設計コースで開催される今週の大会は、ロースコアの戦いが予想される。
過去には、スティーブ・ウェブスターが07年の第1回大会で、大会史上最小スコアとなる通算25アンダーで優勝しており、最多スコアはシェーン・ローリーが優勝した12年の通算14アンダーとなっている。
また、優勝こそ逃したものの、18年にはオリバー・フィッシャーがこの大会で欧州ツアー史上初の60切りを達成している。最終ホールをタップインでパーとしたイングランド人選手は、1イーグル10バーディ、ノーボギーの12アンダー、「59」をマークし、欧州ツアーの歴史にその名を刻んだのである。この他、ドンペドロビクトリアでは、スコット・ジェイミソンとニコラス・コルサーツが、それぞれ13年と14年に「60」をマークしている。
歴代王者
「ポルトガルマスターズ」は07年の第1回大会以降、毎年開催されており、19年にはブラウンが、スティーブ・ウェブスター、リー・ウェストウッド、デービッド・リン、アンディ・サリバン、そして11年と18年に大会制覇を遂げたトム・ルイスといった同胞の足跡を辿る形で、イングランド人による7度目の大会制覇を果たした。
過去の大会王者には、パドレイグ・ハリントンやシェーン・ローリーといったメジャー王者の他、アルバロ・キロス、リチャード・グリーン、ルーカス・ビェルレガードといった面々がいる。
今週のフィールドにはブラウンに加え、ビェルレガード、キロス、そしてウェブスターといった過去の大会王者が名を連ねている。