「アフロディーテヒルズ キプロスオープン」で知っておくべき5つのこと
2020年 アフロディーテ ヒルズ キプロスオープン
期間:10/29〜11/01 場所:アフロディーテ ヒルズ リゾート(キプロス)
キプロスオープンが待ち切れないキャンター
ローリー・キャンターは地元イングランドで欧州ツアーの仲間たちと競い合うように練習したことが、最近の見事な好調を引き寄せる鍵になったと確信している。
30歳のカンターは先週開催の「イタリアオープン」を優勝したロス・マクゴーワンと1打差で終え、ツアー再開以降2度目の2位にして3度目のトップ5入りを果たした。
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シェルボGCでの木曜に驚愕の「60」をマークしたキャンターは、その後の2ラウンドで「68」と「69」をマーク。ワイヤー・トゥ・ワイヤーでの欧州ツアー初優勝を視野に入れていたが、72ホール目でマクゴーワンに先行を許すこととなった。
当然のことながらイタリアで1打届かなかったことを残念に思いつつも、キャンターは自身のパフォーマンスに満足している。今週の第1回「アフロディーテヒルズキプロスオープン」へ準備は整っていると断言した。
4カ月に及んだ欧州ツアーの中断期間中、キャンターはウィスレイGCにて実力者とラウンドすることで腕前を鈍らせることなく新鮮さを保ったのだが、彼はそこでの競い合いが助けとなっていると感じている。
「先週についてはとても満足している。特に木曜と金曜のプレーにはね。4日間、首位に立てたのは良かった。新しい経験だったね。正直、優勝し切れなかったのはちょっと残念だけど、僕は今週の大会へ向け準備できているよ」
「(何故調子が良いかについて)良く聞かれるんだ。特定の理由を挙げることはできないけどね。(中断期間中)僕は競技に近い形でゴルフがしたいと考えていた。僕はツアーでプレーする選手たちのいるゴルフクラブに加わったのだけど、ツアー中断中に切望していた競技的な練習が積めたので、これは僕にとってかなり良かったね」。
「僕はブランディ(リチャード・ブランド)、ジェームス・モリソン、ジャスティン・ハーディング、ジョーダン・スミスたちと一緒のメンバーで、コースがオープンしてからは、かなりの数のゲームをプレーしたんだ」
「僕は常々練習レンジで多くの時間を過ごしがちだったのだけど、上手い人とプレーすると、自分が試されるし、自分自身のレベルを上げることができるからね」
「それ以外では、特に何か抜本的なことをしたわけじゃないよ。僕はもっと自分のゴルフを楽しもうとしているのだけど、上手く行っている時には楽にそう思えるからね。そういう風に、普通にリラックスした見方をしているんだ」
今週は欧州ツアー初開催のコースとなるが、「結構起伏がありそうだね。打ち上げや打ち下ろしのティショットがあるみたいだ。グリーンの形状もかなり興味深い。ここのリゾートは素晴らしいよ。ここに来られて我々はかなりラッキーだね」
アンディ・サリバンもまた、再開以降好調を維持している一人であり、彼は「イングリッシュ選手権」で7打差の堂々たる優勝を果たしたのに加え、10月初旬の「BMW PGA選手権」で3位に入るなど、優勝以外にも3度のトップ10入りを記録している。
2016年「ライダーカップ」出場選手であるサリバンは、パンデミックによる中断が助けになったと確信している。
「長い期間、精神的に良い状態を保てたんだ。また心を落ち着かせることができた。僕はロックダウンが良い方向に作用したと考えているんだ。僕は心から苦しんでいたんだ。自分で達成したいと思っていた目標に対し、精神的に自分自身と格闘していた。また勝ちたい思いが強かったのだけど、それが良いゴルフをする上で妨げとなっていた」
「それを止めることができなかったのだけど、ゴルフコースで自分が難しくなっていることに気付いたんだ。カタールでは勝つチャンスがあったのに、勝つために雑念を追い払うことができなかった」
「自ら進んでやることのない3カ月のロックダウンにより、自分にそぐわないとてつもなく大きな過ちを犯していることを自覚できた。人として、ゴルファーとしての自分を考え直さなければならなかったし、当時は自分の向かっている先が好きではなかった」
「自分の中を掘り下げるのは大変だったし、毎日のように心理学の先生とも話をした。自分の思うように脳を再構築するみたいな感じだったね」
「それ以来、最高の状態だし、またこのゲームを楽しむことができるようになった。これは大きかったね。僕はゴルフコースにいて幸せだし、最高の状態で人と接することができるよ」