「僕の考えがある」 松山英樹はショット調整に熱
2021年 オメガ ヨーロピアンマスターズ
期間:08/26〜08/29 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)
「オメガヨーロピアンマスターズ」で知っておくべき5つの事
今週ヨーロピアンツアーはスイスのクランスシュルシエレGCを再訪する。「オメガヨーロピアンマスターズ」について知っておくべき5つの事柄は次の通り。
再開のとき
ヨーロピアンツアーは有名な景勝地であるクランスシュルシエレGCへの再訪を果たす。今週は数々の伝説的な王者や思い出深い瞬間を作り出してきた歴史的な「オメガヨーロピアンマスターズ」が開催される。
1905年に第1回大会が開催され、1972年の発足初年からヨーロピアンツアーの公式スケジュールに組み込まれてきた同大会は、昨年、新型コロナウイルスの感染拡大により史上初めて中止を余儀なくされた。
再びスター揃いのフィールドが集う中、今年は2019年の大会王者であるセバスティアン・セーデルベリ(スウェーデン)がタイトル防衛に挑む。
豊かな歴史に彩られた大会
錚々たる歴代王者には、偉大なる故セベ・バレステロス(スペイン)やヨーロピアンツアー15勝のトーマス・ビヨーン(デンマーク)に加え、ニック・ファルド(イングランド)、アーニー・エルス(南アフリカ)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、そしてダニー・ウィレット(イングランド)と言ったメジャー王者が名を連ねている。
タイトル防衛に臨むセーデルベリ
前回の19年「オメガヨーロピアンマスターズ」ではセバスティアン・セーデルベリ(スウェーデン)が劇的な試合展開を制し、ヨーロピアンツアー初優勝を遂げた。
勝負の行方は、ロリー・マキロイ(北アイルランド)を含む5人によるプレーオフへともつれ込む中、セーデルベリはプレーオフ1ホール目で唯一バーディを奪い、優勝を遂げた。セーデルベリは前週「チェコマスターズ」で17位。防衛戦に向けて同地再訪に心を躍らせている。
「戻って来られて素晴らしいね、このコースは特別だから。この標高で、打ち上げや、打ち下ろしの中プレーするのは、いつもと違う経験であり、ここへ戻って来られて本当に良かった」
「僕はここへきて(今季)ようやく良いゴルフがプレーできたと感じている。この大会へ向け、先週チェコで一時的に首位に立ったのは、自分にとって最高だったとは思っていない。5月以降、週末にプレーしていなかったので、久しぶりにこれまでより多くの感情と付き合わなければならなかった。少し錆び付いているところはあったと思うけれど、あの位置につけて、経験を積めるのはより良い事ではあった。今週へ向け、そういう気持ちになれて、本当に満足している」
美しきクラン・モンタナ
7番ティから氷河と山並み、そして渓谷が一望できるクランスシュルシエレGCは、雪化粧のスイスアルプスを間近に望む海抜1500mの地に広がっている。シグネチャーホールとなっている13番は、古代劇場型の地形からパー70、全長6848ydのゴルフコースを見渡すことができる。風光明媚なコースは、ゴルファーやファンに素晴らしい景色を提供する。
冬の間、数mの雪が積もり、人気のスキーリゾートに姿を変えるが、夏は世界最高のゴルファーたちを完璧なコースコンディションで迎える。
近年はプレーオフ決着の傾向に
実にここ7年のうち6回がプレーオフ決着とドラマチックな幕切れとなっている。かつての「ライダーカップ」キャプテンであるトーマス・ビヨーンは、この大会で複数回優勝経験のある7選手の一人であり、2013年にはプレーオフでスコットランドのクレイグ・リー(スコットランド)を下して優勝した。その翌年には、プレーオフの末、デービッド・リプスキーがグレーム・ストーム(イングランド)に勝利している。
セーデルベリがヨーロピアンツアー初制覇を果たした前の2年間は、マシュー・フィッツパトリックが2年連続してプレーオフの末に優勝を飾っており、17年にはスコット・ヘンド(オーストラリア)を、18年にはルーカス・ビェルレガード(デンマーク)をプレーオフで撃破した。フィッツパトリックは15年にも、ダニー・ウィレットに次ぐ2位に入っており、16年はアレックス・ノレン(スウェーデン)がプレーオフでヘンドを下している。