中東4連戦で再スタート 川村昌弘、金谷拓実が参戦
2022年 アブダビHSBC選手権
期間:01/20〜01/23 場所:ヤスリンクス(UAE)
2022年「アブダビHSBC選手権」で知っておくべき5つのこと
2022年「ロレックスシリーズ」初戦
DPワールドツアーは、2022年シーズンに計5戦が開催される「ロレックスシリーズ」の初戦となる今週の「アブダビHSBC選手権」で再開する。
この大会で「ロレックスシリーズ」が開幕するのは、2019年に大会が「ロレックスシリーズ」に昇格して以降、これで4シーズン連続となる。今年は初めてヤスリンクスで開催されることとなり、翌週も同シリーズの「Slync.io ドバイ デザートクラシック」が開催される。
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シリーズ第3戦の「ジェネシススコットランドオープン」は、7月に3年連続となるルネサンスクラブ(スコットランド)で開催され、9月にはウェントワース(イングランド)で「BMW PGA選手権」が開催される。
ツアーは11月にドバイを再訪し、「ロレックスシリーズ」最終戦であり、シーズン最終戦でもある「DPワールドツアー選手権」が開催され、新しいDPワールドツアーのナンバーワンが決まる。
新コース
今週、「アブダビHSBC選手権」は新たな開催地のヤスリンクスに選手たちを迎えることになるが、2006年の第1回大会以降、アブダビGC以外のコースで大会が開催されるのは今回が初めてとなる。
カイル・フィリップス設計で2010年に開場したヤスリンクスは、中東初の本格的なリンクスゴルフコースを謳ってきた。
造成に3年をかけたコースは、パー72、全長7425ydで、今週は7450ydまで伸ばすことができるようになっている。コースは高速道路を隔ててヤスマリーナサーキットの隣にあり、コースで最も短い3ホール(8、13、17番)を含む8ホールが海岸沿いに造られている。
ハットンの防衛戦
昨年の「アブダビHSBC選手権」でDPワールドツアー6勝目を挙げたティレル・ハットンがタイトル防衛に挑む。
昨年、最終日に見事「66」をマークしたイングランド人選手は、メジャー4勝のロリー・マキロイに5打差、そしてオーストラリアのジェイソン・スクリブナーに4打差をつけて、そうそうたる名前が並ぶ大会歴代王者の仲間入りを果たした。
それまで2020年「BMW PGA選手権」、2019年「ターキッシュエアラインオープン」、そして2017年「イタリアオープン」を制覇していたハットンは、この優勝でジョン・ラームと並ぶ歴代最多タイの「ロレックスシリーズ」4勝目を挙げた。
ハットンは今週、マルティン・カイマー(2010年、11年)、トミー・フリートウッド(17、18年)に続く史上3人目のアブダビ連覇を目指してティアップする。
スター揃いのフィールド
新年最初の大会はスター揃いのフィールドとなることが発表されている。ディフェンディングチャンピオンのハットン、昨年11月に「DPワールドツアー選手権」を制覇し、米国人選手として初めて年間王者となった現欧州ナンバーワンのコリン・モリカワらが含まれる。
これまでの「アブダビHSBC選手権」は欧州勢が支配的となっており、今週のフィールドにはハットン以外に7人の歴代王者が名を連ねている。リー・ウェストウッド、シェーン・ローリー、トミー・フリートウッド、ガリー・スタール、パブロ・ララサバル、ジェイミー・ドナルドソン、そして2012年にこの大会でタイガー・ウッズに競り勝ったロバート・ロックがその7人だ。
そのほか、メジャー4勝で、この大会では2位に4度入っているマキロイ、そして「ライダーカップ」でマキロイのチームメイトだったビクトル・ホブラン、イアン・ポールター、ベルント・ヴィースベルガーも出場予定となっている。
待ち受ける新たな試練
ヤスリンクスでは新たな試練が選手たちを待っている。
大会2勝のフリートウッドは、開催コースの変更で風やランオフエリアといった新たな要素が異なる試練を与えることになるが、これまでこの大会で培ってきた経験はヤスリンクスでも生かせる、と述べた。
「間違いなく、風がすこぶる大きな影響を及ぼすことになるね」とフリートウッド。
「それだけに、かなりリンクスみたいなプレーになるだろうね。ボール弾道のコントロールが重要で、ランオフもあるだろう。グリーン周りからパットもできると思うので、リンクスのスタイルにかなり近くなると思う。リンクスっぽい要素はかなりたくさんある」
「これまでプレーしてきたコースとは異なる試練になるけれど、同時に、アブダビGCでもそうであったように、ここでもドライバーとボールストライキングが最重要になると思う。コースの見た目や感じは変わっても、週ベースで僕らがきちんとやり遂げなければならないことはたくさんあるんだ」