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2022年 カタルーニャ選手権
期間:04/28〜05/01 場所:PGAカタルーニャ(スペイン)

劇的なプレーオフを制したアーナスが母国でツアー初勝利

オリバー・ベッカー(南アフリカ)との6ホールにわたるプレーオフを制したアドリ・アーナスが2022年「カタルーニャ選手権」で見事なDPワールドツアー初優勝を遂げた。

地元の人気選手は首位と7打差でこの日をスタートすると、「34」でハーフターンした時点では優勝しそうな気配はなく、PGAカタルーニャのリーダーボードではベッカーとローリー・キャンター(が激しい首位争いを繰り広げていた。

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しかし、アーナスは12番でイーグルを奪うなど後半「31」をマークし、通算11アンダーのクラブハウスリーダーに。その後は、彼がアテストをしている時点で1打先行していたベッカーのホールアウトを待つ展開となった。

16番で3パットを喫したベッカーが「72」でホールアウトしたことで、ここ7カ月のDPワールドツアーにおいて、2021年「スペインオープン」、3月「マイゴルフライフオープン」とプレーオフで2連敗しているアーナスは、またもプレーオフへと向かうことになった。

まず18番を5回プレーしたプレーオフでは、比較的ストレスのないパーセーブが続くも、プレーオフ6ホール目で舞台が17番に移ると、グリーンをとらえられずパーセーブに失敗したベッカーに対し、アーナスはアプローチを1.8mに寄せてパーをセーブし、タイトルを手にした。

プレーオフに2打足りなかった3位タイにはともにイングランドのキャンターとリチャード・マケボイ、そしてポーランドのアドリアン・メロンクが入り、通算8アンダー5位タイには南アフリカのへニー・デュプレシスとイタリアのエドアルド・モリナリが入った。

アーナスはこれまでツアーで2位を5回(うち2回は母国でのもの)記録していたが、84試合目にして初勝利を挙げた。また、パブロ・ララサバルが先週の「ISPSハンダ選手権inスペイン」を制覇しており、スペイン勢による2週連続優勝は2017年以来の快挙となった。

アーナスはこの勝利により、DPワールドツアーランキングで6位に浮上、世界ランキングは52位に上がった。

「夢がかなった」とアーナス。「ずっと目指し続けていた。しかも、自分が夏場に練習するここでそれを果たせた。ここの人たちにはずいぶんお世話になっているんだ。コースも良く知っている。良いゴルフがプレーできたし、ここで勝てたのは本当に特別だね」

「僕が(ギャラリーを)盛り上げた時もあったし、向こうが僕を応援してくれた時もあった。これは、皆で分かち合う勝利だね。ギャラリーや、チームの面々がいなければ、僕は今、ここに立てていなかったわけだから」

「(世界トップ50入りが)自分の目標。今年、僕らは目標を定めていた。ランキングが上がるのが楽しみだね」

キャンターは1番で3m、2番で3.6mのバーディパットを決めるも、ベッカーも4.5mのバーディパットを沈めて首位を堅持した。

キャンターが3番のティショットでトラブルに陥った際は、リードが広がる展開になるかと思われたが、3番で196ydからホールアウトする驚がくのイーグルを奪い、逆に1打差の首位に浮上した。

キャンターは4番で3パットを喫するも、ベッカーもグリーンエッジから3打を要したことでリードを保った。しかし、32歳は4番でも厳しい位置からのパーセーブに失敗し、2人が首位で並ぶ展開に。

その後、6番で4.5mを沈めたベッカーが、続く7番ではバンカーからの寄せワンでリードを2打差に広げるも、9番ではボギーをたたき、1打差の首位でハーフターンすることとなった。

すると10番では、第2打でグリーンを外したキャンターが最悪のライに直面し、アプローチでグリーンをショートすると、そこからチップショットと2パットのダブルボギーとしたことで、ベッカーのリードは3ストロークに広がった。

アーナスは1番、7番、そして10番でバーディを奪うも、その時点ではかなり後方につけていたが、12番で10m強のイーグルパットをねじ込んで一気に浮上した。

その後、アーナスはパー5の15番で2パットのバーディを奪って2打差に詰め寄ると、ティショットをピンそば4.5mにつけたパー3の16番を終えた段階で、首位との差は1ストロークとなった。

アーナスは上がり2ホールをパーとしたことで、通算11アンダーのクラブハウスリーダーとなり、14番で3.6mのバーディパットを沈め、15番でも2パットのバーディを奪ったキャンターもこれに並んだ。

ベッカーは16番で3パットのボギーをたたき、首位は三つどもえとなるも、その後は落ち着いたプレーで勝負をプレーオフに持ち込んだ。これに対し、キャンターはティショットでミスをした17番をダブルボギーとし、「72」をマークして脱落した。

マケボイは12番からの4ホールで4つスコアを伸ばして「69」をマーク。一方、メロンクはノーボギーの「70」をマークした。

デュプレシスは今週最少スコアの「64」をマークし、モリナリはイーブンパーの「72」での終戦となった。その1打差にオーストリアのベルント・ヴィースベルガーが続き、2打差にオランダのウィル・ベセリン、ニュージーランドのライアン・フォックス、イタリアのロレンツォ・ガッリ、そしてフィンランドのタピオ・プルッカネンが入った。

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