58歳ヒメネスが参戦 川村昌弘は4週ぶり出場
2022年 オメガ ヨーロピアンマスターズ
期間:08/25〜08/28 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)
「オメガ ヨーロピアンマスターズ」で知っておくべき5つのこと
今週は「オメガ ヨーロピアンマスターズ」が開催され、DPワールドツアーは50回目のクランスシュルシエレ来訪を果たす。今大会について知っておくべき5つのポイントは次の通り。
■DPワールドツアーにおける半世紀の歴史
DPワールドツアーで「オメガ ヨーロピアンマスターズ」が開催されるのは、今大会で50回目となる。この象徴的な大会は、1972年にツアー最初の国際スケジュールに組み込まれ、以後、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となった2020年を除き、毎年開催されてきた。
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もともとは「スイスオープン」の名称で1923年に開催され、1939年に初めてクランモンタナで行われ、以来一貫してこの地で開催されてきた。今年の第83回大会は、幾多の記憶に残る名場面と象徴的な王者を生み出してきたこのコースにおける75回目の大会となる。
■絶景のコース
スイスアルプスを望むクランスシュルシエレGCは海抜約1524mに位置し、7番ティからは遠景にプライーネモルテ氷河と山々、そして眼下には谷間を望む絶景が広がる。プロ、アマチュア問わず、一度は訪れたい風光明媚なコースで、絵に描いたような名物ホールの13番は必見となっている。
夏の間、クランスシュルシエレはパー70、6824ydのゴルフコースが広がる場所となるが、数メートルの雪が積もる冬場は人気のスキーリゾートに姿を変える。
■名手たちによる勝利の歴史
これまで、「オメガ ヨーロピアンマスターズ」の優勝トロフィーは最高の名手たちによって掲げられており、これにはクランモンタナで3勝を挙げた偉大なるセベ・バレステロス(スペイン)も含まれる。現「全米オープン」王者のマシュー・フィッツパトリック(イングランド)は大会2勝を誇り、バレステロスによる1978年の大会連覇以降では、2017年と2018年に唯一の大会連覇を果たしている。
このスイスの大会では、かつての世界ナンバーワンであるルーク・ドナルド(イングランド)が2004年に優勝しているほか、コリン・モンゴメリー(スコットランド)、ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)、ニック・ファルド(イングランド)、そしてイアン・ウーズナム(ウェールズ)といった、かつての「ライダーカップ」欧州代表キャプテンたちもトロフィーにその名を刻んでいる。
■タイトル防衛に臨むラスムス・ホイゴー
昨年、ラスムス・ホイゴーは最終日に「63」をマークして王者となり、20歳にしてDPワールドツアー3勝目を挙げた。若きデンマーク人選手は、首位と4打差で最終ラウンドをスタートするも、上がり6ホールで5アンダーで回って勝利を手にした。
これは同胞の先輩であり、「オメガ ヨーロピアンマスターズ」で2勝しているトーマス・ビヨーンの足跡をたどる勝利となり、ホイゴーは2011年と2013年に大会制覇を遂げたビヨーン以来、この大会では2人目のデンマーク人王者となった。
果たして、21歳は今週、2度目の大会制覇を遂げ、この大会の勝利数でDPワールドツアー15勝を誇るビヨーンに並ぶことはできるのか。
■プレーオフの歴史
「オメガ ヨーロピアンマスターズ」では、直近8大会のうち6大会がプレーオフでの決着となっており、12カ月前のホイゴーによる勝利は、4大会連続となるプレーオフの末の優勝となった。
2019年には、スウェーデンのセバスティアン・セーデルベリが、5人によるプレーオフでロリー・マキロイらを退けてツアー初優勝を飾った。その前年には大会初制覇をプレーオフで勝ち取ったフィッツパトリックが、同様の方法で大会2勝目を挙げている。
2014年には、アメリカのデービッド・リプスキーがプレーオフでグレーム・ストーム(イングランド)を下して優勝し、ビヨーンは2013年にプレーオフの末、同大会2つ目の優勝トロフィーを手に入れた。