ルイテンがヒメネス振り切り、うれしい母国V
2013年 KLMオープン
期間:09/12〜09/15 場所:ケネマーG&CC
“空飛ぶオランダ人”ルイテンが勝利の飛翔
ジュースト・ルイテンが「KLMオープン」で優勝を果たした。今週はチャレンジツアーの「ハリコフ・スペリアーカップ」で同胞のダン・ヒュージングが優勝しているため、オランダ勢によるダブル優勝となった。
ウクライナでヒュージングが2打差で優勝した直後、ルイテンもケネマーG&CCでのプレーオフ1ホール目でミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)を破り、10年ぶりとなる地元選手による優勝を手にした。
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18番で行われたプレーオフは、ヒメネスが長い距離を3パットしたため、パーで上がったルイテンが今シーズン2勝目、そしてヨーロピアンツアー通算3勝目を手にした。
ヨーロピアンツアー最年長優勝記録をもつヒメネスは、ルイテンを1打追って最終日をスタートしたが、序盤の3連続バーディで早々に首位に立った。昨年11月に48歳318日で「香港オープン」を制し、その直後にはスキー事故で足を骨折してしまったほど健在の49歳ヒメネス。12番では2フィートのバーディパットを逃したが、次のホールでバーディを奪い、ルイテンがボギーを叩いたため、すぐにリードを2打差に広げた。
しかし、ルイテンは14番ホールでの見事なアプローチショットで5フィートにつけてバーディを獲得し、次のホールでヒメネスがグリーン横のバンカーからのパーセーブに失敗したため、両者が並んで終盤に。その後、両者ともに17番でボギーを叩き、ヒメネスは最終日「67」、ルイテンは最終日「68」として、通算12アンダーでホールアウトした。
18番ホールに戻って行われたプレーオフで、ヒメネスは吹きつける強風の中、セカンドショットでフェアウェイウッドを使用するも、グリーンのフロントエッジにつけるのが精一杯だった。
ヨーロピアンツアー19勝を誇るヒメネスは、そこからの3打目でバーディを狙い強気に攻めたが、ホールを6フィート越えてしまい、返しのパットも外してしまった。一方、ルイテンは3フィートのパーパットを沈めて勝利をつかみ取り、大勢の観客を沸かせた。
「ミゲルのプレーは素晴らしかったよ。特にフロントナインの最初の6ホールで決めた4バーディの出だしは見事だった。僕はちょっと苦しんだんだ」と、今シーズンはオーストリアの「ライオネスオープン」で優勝しているルイテンは語った。
「いくつかミスをしてしまったけれど、1つパーセーブをするたびに、バックナインまで諦めずについていこうと言い聞かせ、幸いにも、実際にバックナインで勢いに乗ることができたんだ」
2007年はケネマーG&CCでロス・フィッシャー(イングランド)に次いで2位だったルイテンは、「その年が初出場だったし、最高の週にはなったけれど、実際のところ勝利への渇望が湧いてきたんだ。だけど、今こうして勝利を手にしてみると、信じられない気持ちだね。ありえないよ。多分、夜になれば実感が湧いてくるだろうね」と加えた。
「この優勝がオランダのゴルフ界にとって何を意味するのか分からないけれど、多分大きな意味を持っているんだろうね。マーテン・ラフェバーが03年に優勝した時は大きなインパクトがあった。そして、またオランダ人による優勝が成し遂げられたので、地元ゴルファーの励みになればと思うし、できれば今後もこの大会で地元優勝を遂げられるオランダ人ゴルファーがでてくればいいね」
40歳を過ぎて以来、13回目の勝利を狙ったヒメネスは、「ジューストはよくプレーした。いつだって勝者は1人しかいないものなんだ。オランダオープンはふさわしい勝者を得たと言えるだろう」と語った。
「強風に見舞われてタフな1日だった。誰にとっても楽ではなかった。再び高いところで競い合うことができてハッピーだよ」
この大会で3勝を挙げているサイモン・ダイソン(イングランド)は同胞のフィッシャー、ダミアン・マクグレン(アイルランド)そしてグレゴリー・ハブレット(フランス)らと共に首位から3打差の3位タイで大会を終えた。
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