フェルナンデスカスタノが逆転優勝!
2013年 BMWマスターズ
期間:10/24〜10/27 場所:レークマラーレンGC
カブレラベローがガスリーと並んで首位タイに
「BMWマスターズ」3日目は、ノーボギーの5アンダー、「67」と素晴らしいスコアでラウンドしたスペインのラファエル・カブレラベローがルーク・ガスリーを捉えて首位に並んだ。
ヨーロピアンツアー2勝のカブレラベローは、レークマラーレンGCでの第3ラウンドで最初の2ホールをバーディとすると、その波に乗って7番と11番でもバーディを奪った。
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ショートホールの17番では素晴らしいティショットを放ってピンそば3フィートに寄せ、残りのバーディパットを沈めた29歳のカブレラベローは、最終ホールでバンカーに捕まりながらもパーセーブに成功し、通算8アンダーまで伸ばしてこの日のラウンドを終えた。
この時点でカブレラベローはガスリーの1打後方だったが、ガスリーは最終ホール、ピッチショットが6フィート超えてしまうなど“グリーン上”で3打叩いてボギーとしてしまい、イーブンパーの「72」に落としてしまった。
「良いプレーを続けられて本当に嬉しいですし、良いラウンドで明日の優勝争いに加われるのが嬉しいです」と、2009年の「オーストリアンオープン」でヨーロピアンツアーの歴代ベストスコアに並ぶ「60」をマークし、同大会を優勝したカブレラベローは述べた。
「今日は出だしでバーディを2つ奪ったのが良かったです。すぐに自信がつきましたので、あとは落ち着いて一打一打集中して打つことができ、今日は上手く行きました」
「ハッピーですし、自分でも良くできたと思っていますし、自信もあります。その上、今のところ大会を楽しめています。ですので、明日もそんな気持ちを持ち続けコース上で活かしたいです。力一杯プレーして楽しみたいです」
レース・トゥ・ドバイのファイナルシリーズ初戦となったこの大会を、4打差の首位で折り返したガスリーは、8番でチップインバーディを奪った時点では4打差をキープしていた。
23歳のガスリーは9番ではグリーンをショートしてしまい、12番ではティショットでグリーンを捉えられず、10番で奪ったバーディを前後する形で、この両ホールをボギーとしてしまった。
ロングホールの13番ではバーディを奪ったものの、その後の15番と16番でバンカーに打ち込んでしまった。他のプレーヤーたちが追い上げてくる中、最終ホールではグリーンの難しい場所へ乗せてしまった。
「今週の初めに、4日目は首位タイでスタートすると言われていたら、喜んでいたと思います」と世界ランキング85位のガスリーは述べた。
「今日の成り行きには少しイライラしました。バーディをいくつか奪ったかと思うと、次の瞬間には自分で自分の足をひっぱるよう感じで。あの18番も、確かに良いショットだったとは言えませんが、ホールに寄せるのにグリーン上でチップショットを打たなくてはならないのは避けたかったですね」。
「全体的にショットは良く、パットも良かったのですが、最後の方で何度かミスショットをしてしまったのが残念ですね。でも、明日は首位タイからのスタートなので楽しみです」
カブレラベローの同胞、ゴンサロ・フェルナンデスカスタノはティショットを池に打ち込んでしまった17番ホールのミスを、ピンそば6フィートにつけた最終ホールの見事なアプローチで挽回し、「67」のラウンドで首位とわずか1打差の3位につけた。そして4位には通算6アンダーのグレゴリー・ボーディーがつけている。
9番ホールで驚くべき100フィート(編注・約30メートル)のバーディパットをねじ込んだボーディーは、最終ホールでも落ち着いて12フィートのパーパットを沈め「67」で3日目をラウンドした。
レース・トゥ・ドバイで首位を走るヘンリック・ステンソンは「79」と崩れてしまったため、今後の欧州ナンバー1の称号をめぐる戦いで、ライバルたちに付け入る隙を与えてしまうことになりそうだ。
2日目のスコアカードを誤って記入してしまったサイモン・ダイソンは、失格の憂き目にあい、優勝の可能性はなくなった。
ヨーロピアンツアー6勝で今大会では2日目を終えて2位タイにつけていた35歳のダイソンは、8番ホールでボールをマークした後にパッティングのラインを触ってしまった際の2罰打をスコアに追加しないままカードを提出してしまった。
ヨーロピアンツアーのチーフレフェリーであるジョン・パラモア氏は「『ルール6?6d』に基づきサイモン・ダイソンを『BMWマスターズ』から失格とする。サイモンは、プレーヤーが自分のパットのラインに触れることを禁ずる『ルール16?1a』を違反した」との声明を出した。
このダイソンの失格処分は、彼にとって大きな賞金がかかったレース・トゥ・ドバイ最終戦の出場権獲得に向け、大打撃となった。
ラインキングの上位60名までに最終戦への出場権が与えられる状況にあって、ダイソンは現在66位にランキングされている。つまり、彼がドバイで開催される「DPワールドツアー選手権」の出場資格を得るには、「WGC HSBCチャンピオンズ」もしくは「トルコオープン」で好成績を挙げねばならなくなった。