賞金王に前進! H.ステンソンが首位に浮上
2013年 DPワールド ツアー選手権 ドバイ
期間:11/14〜11/17 場所:ジュメイラ・ゴルフエステーツ
“スーパー”ステンソンが首位で大会を折り返す
「DPワールドツアー選手権ドバイ」は大会2日目を終えてヘンリック・ステンソンが首位に立ち、レース・トゥ・ドバイ制覇にまた一歩前進した。
ステンソンは大会2日目にジュメイラ・ゴルフエステーツを「64」でラウンドし通算12アンダーとして、初日を「66」、2日目を「67」としたスペインのアレサンドロ・カニサレスに1打差をつけ首位に躍り出た。
<< 下に続く >>
同シーズンに米国ツアーのフェデックスカップと、レース・トゥ・ドバイの二冠という史上初の快挙を目指す37歳のステンソンは、全く同じ堂々としたやり方でこの二つのタイトルを手中に収めようとしている。
彼は、勝てば5人目のフェデックスカップ制覇となる9月の米国ツアー最終戦「ツアー選手権」で、見事にそれを成し遂げたのである。
そして彼は今週、優勝すればレース・トゥ・ドバイの制覇と欧州ナンバー1の称号、そして100万ドルのボーナスが確定する3人目の選手として今大会に臨んだ。
ジャスティン・ローズとグレーム・マクドウェルは今大会で優勝する事によりステンソンのレース・トゥ・ドバイ制覇を阻止できるが、ローズは2日目を「67」として通算7アンダー、マクドウェルは「68」でラウンドし通算4アンダーとしている。
また、イアン・ポールターが今大会を優勝した場合、ステンソンがハリー・バードン杯(優勝杯)を手にする為には2位が必須となるが、そのポールターは2日目を「68」でラウンドし同胞のローズと並んで通算7アンダーとしている。
「このコースを攻略するゲームプランをしっかり固めてきたけど、この2日間はそれが完全に機能しているよ」と、8バーディ、ノーボギーで2日目をラウンドしたステンソン。「もう少しスコアを伸ばせたかもしれないけど、欲張る理由はどこにもないね。僕はこの2日間の出来に満足しているよ」。
「他の選手の状況には引き続き目を配るけど、あまり気にし過ぎないようにしている。ジャスティンとイアンが7アンダーで並んでいて、彼らは全力で僕を追っているね」。
「彼らが後退するとは思えないから、僕はあと2日間、地に足をつけ、自分のゴルフに集中し、その上で結果を待とうと思うよ。優勝に向けてとても良いポジションにいるから、最終日にそれを実現できるように願っている」。
ステンソンは長きに渡ったシーズンによる疲れと、未だ続く手首の負傷に悩まされていることを認めた上でこう加えた。「月曜と火曜の2日間を休養にあてたのが良かった。6番ホールのティショットで少しダフってしまった時は、やってしまったと思ったんだけど、幸いにも痛みはなかったね」。
2006年の「ロシアンオープン」で唯一の欧州ツアー優勝を果たしたカニサレスは、最終18番ホールの2打目をクリークに打ち込んでしまったが、その後のピッチショットをピンそば12フィートにつけ、見事なパーセーブを見せて2度目のタイトル獲得へ大きく望みをつないだ。
「今日はあそこまでノーボギーで来ていたから、どうしてもあのパットを決めたかったんだ。決めることができたので素晴らしい気分だよ」。
「(先週のトルコ航空オープンでは)日曜日にヘンリックとラウンドしたけど、彼は一緒に回っていて楽しい選手だから明日はプレーを楽しもうと思うし、その上で自分のゴルフに集中するよ。それが今の僕にできる全てさ」。
ローズとポールターはステンソンへの追撃を諦めてはいないが、ローズは、ドライバーの飛距離を考えるとこの全長7,600ヤードのコースはステンソンやディフェンディングチャンピオンのロリー・マキロイのような選手にとって「おあつらえ向き」であると明かした。
マキロイは4つあるロングホール全てで2オンに成功し、そのうち14番ホールでイーグルパットを決め2日目を「67」として、元世界ナンバー1は首位から6打差の通算6アンダーにつけている。
「恐らく優勝スコアは20アンダーあたりになるだろうから、僕は残り2日間をいずれも65で回らなくてはならないね」と、昨年は週末の2日間を連続して「66」でラウンドして優勝したマキロイは述べた。「僕は今ようやく毎週優勝争いができる調子を取り戻したように思う。今シーズンは稀に優勝争いに加わる事はあったけれど、ここではベストなゴルフができていると思う」。
マキロイに欧州ツアーナンバーワンの座を譲り渡したルーク・ドナルドは、2番ホールからの連続6バーディを含む「66」でラウンドし、マキロイの1打後方につけている。