欧州勢を牽引するヘンリック・ステンソン
ステンソンが2013年ゴルフライターズトロフィを受賞
史上初となる「フェデックスカップ」と「レース・トゥ・ドバイ」の2冠を達成し、素晴らしいシーズンを送ったヘンリック・ステンソンが、2013年のゴルフライターズトロフィを受賞した。
37歳のスウェーデン人は、英国人として43年ぶりに全米オープンで優勝を果たしたジャスティン・ローズや、米国チームを相手にアメリカの地で初めて勝利する歴史的快挙を達成した「ソルハイムカップ」チームなど、強烈なライバルたちを退け、今年の投票でトップの得票となった。
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ゴルフ記者協会のおよそ2/3の記者が、ステンソンに1位票を投じた。余裕の差で最多得票を得たステンソンは、素直に受賞を喜んだ。
「ジャスティンやソルハイムカップの欧州チームなどの話題もあった中で受賞できたことは、さらに意味があるね」と、ステンソンは語った。「今回の受賞をとても誇らしく思います。今シーズンのご褒美に素晴らしい賞をいただきました」
「今年獲得したトロフィーのいくつかを、スウェーデンのサマーハウス(夏季の住居)に飾るのが楽しみだね。今年は本当に素晴らしい1年だったから、ヨーロッパの自宅やアメリカの自宅にも飾れるほどだよ!」
「クリスマスの時期に、家族と暖炉を囲みながら今シーズンを振り返り、このトロフィーを眺めることができる。わくわくするね」
「メディアの方々とは、常に友好的な関係を築いてきました。親切な対応を心掛け、時間を割いてきちんと誠実な対応をしてきました。今回はメディアの皆さんが、私をフェアーに評価してくれました。(選手とメディアは)ギブアンドテイクの関係にあると、常に理解しています。この受賞に際して、彼らのサポートに感謝したいと思います」
メリオンの地で初めてメジャー大会を制したローズが、次点に入った。そして輝かしい3位には、欧州女子チームが名を連ねた。猛暑の中で行われた米国コロラド州デンバーの大会で、下馬評を覆して大会記録を更新したプレーが評価された。
素晴らしい成績を収めた選手たちが上位を占めたことは驚くことではないが、記者たちは鋭い視点で、アマチュア世界ランク1位の英国人、マシュー・フィッツパトリックも表彰した。
ゴルフ記者協会メンバーの投票によって決まるこの賞は、1951年からはじまった。年間を通して秀でた成績を収めた選手に贈られるこの賞は、欧州諸国の生まれ、欧州に住居を構えていること、または欧州チームのメンバーであることを条件に選出される。ステンソンは今回、スウェーデン男子選手として初の受賞となった。同胞の女子選手アニカ・ソレンスタムは、2003年と2005年にそれぞれ受賞している。
今年は、以下の選手が記者からの投票を受けた。チャーリー・ハル、グレーム・マクドウェル、トーマス・ビヨーン、スーザン・ペターセン、キャロライン・ヘドウェル、イアン・ポールター、アンドレア・パバン、そしてビクター・デュビッソンだ。