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強風のダーバンをジャクリンが見事に攻略

ボルボ・ゴルフ・チャンピオンズ初日は、風の吹き荒れたダーバンを見事に克服し「67」でラウンドしたラファエル・ジャクリンが首位に立った。

常に安定感を見せるフランスのジャクリンは昨年のスペイン・オープンで優勝したことにより、この36人のみ出場する大会への切符を手にしたが、この日のラウンドでは早速持ち味をフルに発揮した。

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とても好スコアは望めずオーバーパーは不可避かと思われたコンディションのダーバン・カントリークラブで、ジャクリンはノーボギーのラウンドを完遂し、2位のルイ・ウーストハイゼンに1打差の首位に立つことに成功した。

「なんとか全て上手くいくようにできたね」とジャクリン。「ノーボギーのラウンドだったけれど、このコースではどのラウンドでもノーボギーで回ることが鍵なんだ。新年に入って良いスタートが切れたので素晴らしいね」。

ジャクリンの13個のパーには5つの見事なパーセーブがあり、その最初のパーセーブは6番ホールで沈めたロングパットのものだった。

パー5の8番で状況は更に好転し、ここでは8番アイアンのセカンドショットでグリーンを捉え切れなかったものの、次のショットではあと僅かでチップインイーグルという所につけた。このホール、イーグルを逃しはしたが、内容的にはバーディでも十分だった。

ジャクリンは以後もパーを取ることを至上命題とし、終盤の上がり5ホールでは3つのバーディも奪って初日のラウンドを終えた。

しかし、見事な奮闘を見せたジャクリンではあったが、その背後にはディフェンディングチャンピオンであるウーストハイゼンの不気味な影が忍び寄っている。

南アフリカのウーストハイゼンは出だしのホールでいきなりボギーを叩く失態を見せたが、結局はこれが初日に演じた唯一のミスとなった。

ウーストハイゼンは必要に応じてスクランブルできる能力を見せつけ、特に持ち前の非凡なアイアンショットが冴え、14番と17番では息を呑む見事なアプローチを披露した。

結局ウーストハイゼンはジャクリンの1打後方につけ、ダレン・クラークとビクター・デュビッソンを1打先行している。

リンクスでの経験を活かしたクラークは、またしても風の強いコンディションで輝きを放つ彼の傾向を示した。

ここ数ヶ月で大幅な減量に成功しすっかり細身になった北アイルランドのクラークは、2番、8番、10番、14番、そして18番でバーディを奪った。
彼にとってこの日最高の場面は、パー3の2番ホールでグリーンをミスしながらも返しのアプローチを直接ホールに叩き込んだシーンである。

クラークは5番と11番でボギーを叩きはしたが、それもこの日の見事なラウンドを減じるには至らず、彼はこの好調を前述の肉体改造に依るところが大きいと感じているようだ。

「10月に自分自身で考え、今が変わるときだと思ったんだ」と語るクラーク。

「(自分自身を)力強く感じている。確か10番だったと思うけど、向かい風のティショットで300ヤード飛ばして、残り285ヤードをドライバーで12フィートまで寄せることができたんだ。5、6ヶ月前にはできなかったことだから、この肉体改造は身を結んで欲しいところだね」

どのくらい体重を落としたのかと問うと、ここ2年間ヨーロピアンツアーでトップ10の成績を残せていないクラークは、「十分、だね。ただ、まだ若干であれば落としても問題ないんだ」と答えた。

トルコ航空オープンでの優勝により今大会への出場が叶ったデュビッソンは、14番で奪ったイーグルが大きく物を言っており、2番、11番、12番ではスコアを落としながらも、6番、10番、13番、そして18番ではバーディを奪うことに成功した。

デュビッソンらから更に1打後方のグループにはコリン・モンゴメリーがおり、彼はホールインワン賞として7万5千ドル相当のボルボ・バックホーローダー掘削機の懸かる15番ホールで、あとわずかでその掘削機を勝ち取るところだった。もっとも、モンゴメリーは掘削機を勝ち取っていたとしても、大会スポンサーに現金での支給をリクエストし、キャディーのアリスター・マクリーンと折半するつもりだったと語っている。

かつてライダーカップでキャプテンを務めたモンゴメリーは、「昨年末からプレーが良くなってきたので、プレーする回数を増やしたんだ。メインのツアーの7,500ヤードのコースはあまり楽しめていないんだけれど、今は3種類のツアー(ヨーロピアンツアーと2つのシニアツアー)のメンバーだから、自分に合ったコースをもっと自由に選択できるようになったんだよ」と語った。

「とても難しく、トリッキーなコースだ。海から風が吹き付けるので、どのホールも横風を受ける形になる。気をつけてプレーしないと、あっという間に窮地に陥ることになるね」

恐らく、モンゴメリーと同じく初日を「70」で回った選手の中で最も際立ったラウンドを見せたのは、2013年にサー・ヘンリー・コットン最優秀新人賞に輝いたピーター・ユーラインだろう。彼は最初のホールでトリプルボギーを叩き、4番でもボギーを叩きながら、3番、6番、7番、8番、14番そして15番でバーディを奪って見事にスコアを挽回した。

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