地元南アのエイケン&ウォルターズが首位に浮上
2014年 ヨハネスブルグオープン
期間:02/06〜02/09
地元出身のエイケンとウォルターズが首位に浮上
ロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGCで開催されている「ヨハネスブルグオープン」3日目は、猛チャージをかけた地元ヨハネスブルグ出身のトーマス・エイケンとジャスティン・ウォルターズの2人が首位へ浮上した。この2人は地元での優勝をかけて日曜のラウンドへ臨むこととなる。
エイケンは東コースを9アンダーの「63」、ウォルターズは「64」でラウンドし、共に通算17アンダーとして、韓国のジョン・ジンに2打差をつけて首位に立っている。
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「もう何度も最終組ではプレーしたことがあるし、ヨーロピアンツアーでは2回、サンシャインツアーでは7回勝っているから、明日のプレッシャーがどんなものになるのか分かっているよ」とエイケン。
「全力を尽くし、ゲームプランをしっかりと守り、一打一打を大切にすることができれば、一日の終わりにはその時最高のゴルファーが優勝を手にするものだよ」。
ヨーロピアンツアー2勝のエイケンは9番でアプローチをピンそば1メートルに寄せ前半を「33」で折り返すと、11番では6メートルのバーディパットを沈め、続く12番でもバーディを奪い、14番では15メートルのバーディパットを見事に沈めた。
その後、30歳のエイケンは17番で2メートルのバーディパットを決め、パー5の18番でもしっかりと寄せてこの日10個目のバーディを奪った。
過去にこの大会のトロフィーは7回中5回、南アフリカ勢の手に渡っているが、その記録を8回中6回とすべく、ウォルターズは3番でピンそば2メートルへ寄せるアプローチを見せ、11番では12メートルのバーディパットを決めるなど、11番ホールまでに7つのバーディを奪う猛チャージを見せた。
33歳のウォルターズは、昨季終盤の「ポルトガルマスターズ」で最終ホールに18メートルのパットを決めて2位に入り、ヨーロピアンツアーのシード権を獲得し、一躍脚光を浴びる存在となった。彼はその2週間前にがんで母親を亡くしており、最終ホールでのロングパットを決めると涙に暮れた。そして、この日のラウンドでも、ウォルターズはその持ち前のファイティングスピリットを遺憾無く発揮。16番でグリーン奥のバンカーにつかまってボギーを叩くも、18番では2打目をピンそば数十センチに寄せ、楽々イーグルを奪って盛り返してみせた。
「今日はショットがすごくよかった」とウォルターズ。「今日のラウンドに臨むにあたり、少し順位が上がれば良いかなと思っていたんだ。というのも、前週大会ではこの位置から臨んだ3日目に随分と後退してしまったからね。その辺を心掛けていたし、今日は頑張ってアグレッシブに行くことができたよ」。
「明日もう1ラウンドあるけれど、首位に立てたことについてすごく満足している。明日に向けて目茶苦茶興奮しているよ、僕らは優勝目指して戦っているわけだから」。
最終ホールのイーグルについてウォルターズは、「自分の置かれた状況を考えると、あれはとてつもなく重要だった。彼(エイケン)に良い感じのリードを許すと、捕えるのが難しくなるからね」と述べた。
「最終ホールでピンそばに寄せて、バックスタンドからあがった大歓声を遠く離れたフェアウェイで聴いたときには鳥肌が立った。そういう瞬間を味わうために僕らはプレーしているんだ。人々に何かしら喝采できるものを提供できるのは嬉しいね」。
「勿論、明日は絶好のチャンスだ。ナーバスにはなるだろうけれど、南アフリカでの成績を好転させられるよう願っているよ」。
2013年末にパースで優勝したジョンは5バーディ、1イーグル、1ボギーの「66」で首位から2打差の3位につけ、その1打後方には3日目を「67」でラウンドしたフィンランドのループ・カッコがつけている。
2日目を終えた時点で首位に立っていたエドアルド・モリナリとクレイグ・リーは3日目をそれぞれ「72」と「74」でラウンドし、リーダーボード上位から後退している。
明日は優勝に加え、3枠ある「全英オープン」出場権を懸けた戦いが繰り広げられることになる。3日目を終え、トップ10に入っている選手ですでに全英の出場権を獲得しているのはフランスのグレゴリー・ボーディーだけとあって、こちらの戦いも手に汗握る熱戦が期待できそうだ。