今週の舞台、ドラール改修を手がけたジル・ハンス氏の一問一答
2014年 WGC キャデラック選手権
期間:03/06〜03/09 場所:TPCブルーモンスターatドラール(フロリダ州)
ブルーモンスターでの戴冠を狙う豪華欧州勢
エリートが集う世界ゴルフ選手権(WGC)が今週再び、トランプナショナルドラールで開催される。「レース・トゥ・ドバイ」にも組み込まれているこの「WGCキャデラック選手権」に、ヨーロピアンツアーのメンバーは33人が出場する。
最近改修を終えたマイアミ郊外にある“ブルーモンスターコース”は、出場する計68選手にとって新たな試練として、その行く手に立ちはだかることになりそうだ。コースは世界にその名を知られた設計士であるジル・ハンスの手により変更が加えられ、バンカーやウォーターハザードが改められたのに加え、いくつか新たにティグラウンドも設けられ、ブルーモンスターは全長7,481ヤードのレイアウトとして生まれ変わっている。
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世界3位のヘンリック・ステンソンは欧州勢の看板選手としてフロリダへ乗り込むことになる。スウェーデンのステンソンは7年前の「WGCアクセンチュア世界マッチプレー選手権」で優勝して以来となるWGC2勝目を狙っている。
今季は肩の負傷の治療に多くの時間を費やしているジャスティン・ローズ。しかし、彼は間違いなく、バッバ・ワトソンを1打差で退けて唯一のWGC優勝を飾った2012年の再現を目指して今週の戦いに臨むことになるだろう。
ロリー・マキロイも大きな注目を集めそうだ。彼は先週プレーオフの末に敗れたPGAツアー「ザ・ホンダクラシック」の雪辱を晴らすべく闘志を燃やしている。メジャー2勝のマキロイは、ドラールでの大会は過去3シーズン全てトップ10入りを果たしており、最高位はローズが優勝した2012年の3位だ。
「WGCアクセンチュア世界マッチプレー」でファイナリストとなったビクトル・デュビッソンも、トランプナショナルドラールでのデビューを果たすにあたり、耳目を集めることになりそうだ。ゴルフ界は、ツーソンでジェイソン・デイに23ホールにわたる熱戦を強いた若きフランス人プレイヤーに、素晴らしいパフォーマンスの再現を期待している。
キラデク・アフィバーンラト、ヨナス・ブリクスト、ブレンドン・デ・ヨング、ジョン・ジン、ジュースト・ルイテン、ブレット・ラムフォード、ピーター・ユーライン、そしてダウィー・バンデルウォルトの8人のヨーロピアンツアーメンバーもデュビッソンと並んでドラールでのデビューを果たす。
「レース・トゥ・ドバイ」で目下首位を走るトーマス・ビヨーンもそのリードを広げるべく、今週アメリカで行われる総額900万ドルの大会に参加する。また、「WGCキャデラック選手権」で過去に2勝を挙げているアーニー・エルスも2週間前のマッチプレーでは4位と調子を上げており、この大会でも十分に活躍が期待できるだろう。
昨年この大会7度目の制覇を果たしたタイガー・ウッズは、同大会の史上最多勝を誇るが、彼は先週の「ザ・ホンダクラシック」で最終日の途中に背中の負傷のために棄権しており、今週のタイトル防衛に向けた大会への出場は、その負傷の回復次第となる。