ドナルド、ステンソンらが上位浮上 川村昌弘は1打届かず予選落ち
2014年 BMW PGA選手権
期間:05/22〜05/25 場所:ウエントワースC(イングランド)
首位にビヨーンとローリー、リーダーボードにはオールスターが集結
2014/05/24 11:37
ウェントワースクラブで開催されているBMW PGA選手権混戦の2日目、首位にはトーマス・ビヨーンに加えアイルランドのシェーン・ローリーが並んだ。
ビヨーンは初日に「62」というコース記録を叩きだしたが、2日目は7ホールまでに2オーバーとし、その後リカバリーに努めて「72」でホールアウトした。
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「今日のラウンドはどの選手にとって厳しいコンディションだった。特にフロントナインではリズムをつかむのがとても難しかった」と43歳、デンマーク出身のビヨーンは語った。
「私たちは、最初の4ホールにどれくらい時間がかかったのか分りませんが、数回プレー時間の遅延の注意を受けました。本当にリズムが掴めなかった。レティーフ・グーセンは5ホール終えたところで、背中の痛みで途中リタイアしてしまい、私たち2人が残ってプレーしたんだ」。
「今日は1日中、良いショットが出るのを待って、待っての状態だったけど、期待するには厳しい1日だった。だけど今日のラウンドには満足しているよ」。
ビヨーンは10アンダーで2日目をスタートし、最後の4ホールで2バーディを奪った。ローリーは9番で6打を叩きダブルボギー。しかし10番、12番、17番、18番でバーディを奪い取り返した。
ローリーは、アマチュア時代に悪天候だった2009年「アイリッシュオープン」で優勝しており、2011年大会では4位、昨年は12位に入るなど、 ウェントワースの大ファンである。
「今日のラウンドは良かった」とローリー。今季のベストフィニッシュは先週の「スペインオープン」での15位タイだった。「試合に集中できていたし、とても楽しめたよ」。
「フロントナインは雨の影響などでタフだったけど、バックナインはとても気持ちが良く、プレーに活かすことができた」。
ルーク・ドナルドは、4年間で3度目となる優勝争いに加わることになり、金曜夜にはカレーを満喫する予定だという。元世界王者は2日目を「67」でまわり通算6アンダーとし、堂々とウェントワースでのラウンドを終えた。首位グループとは4打差につけており、5打差にはヘンリック・ステンソン、ヨナス・ブリクスト、ロリー・マキロイが続く。
ドナルドは午後遅く天気が回復した後、6バーディ、1イーグルを奪い、2日目の最少ストロークをマークした。8番からの5ホールで3つのバーディを奪い、5ホール目となる12番のイーグルでその勢いは最高潮に達した。
「ウォーミングアップをしている時、雨と風が強くなってきたんだ」と、2011年、2012年大会2連覇のドナルドは語った。ドナルドはヨーロピアンツアーフラッグシップ大会には、コリン・モンゴメリー、ベルンハルト・ ランガー、ニック・ファルド、ピーター・アリスと共に3回以上の出場経験を持つ。
「スタートから6、7ホールまで雨に濡れながらのプレーだったけど、そのあとの残りホールはとても気持ち良かった。今日の自分のプレーに満足しているし、長いパットが決まったことが大きなボーナスとなったかな」。
「初日が終わって首位から9打差にいたってことは、本当に大きな山を登ったような気分だよ。そして今またチャンピオンを狙えるポジションに戻ってこられたんだ」。
ドナルドは18番で7.6メートルのバーディパットを沈めてホールアウト。「これで夕食が美味しくなった、今夜はカレーを食べるんだ。アメリカで美味しいカレーを探すのは難しいけど、ここの辺りは美味しいカレーがあるから」と付け加えた。
2日目、早い時間にラウンドしたマキロイは、目の前をちらつく3年連続予選落ちの焦りを跳ね飛ばし、トップ10圏内にポジションをつけた。
フロントナインでは「38」をマークし、元世界ナンバーワンはカットラインの1つ上まで後退したが、12番では、初日に続く2日連続のイーグルを奪い、最後の4ホールで3バーディを決め「71」でホールアウトした。
アダム・スコットが今週「クラウンプラザインビテーショナル」で予選落ちし、ステンソンはウェントワースでトップ30フィニッシュに入ることができれば、世界ランキング首位の座をアダム・スコットから奪える見込みだ。
「毎晩家で爪を噛んでいるよ」とステンソンは冗談を言った。
「アダム・スコットに予選落ちしてほしいとは思ってないよ。僕は昨シーズンにファンタジックなゴルフを4、5ヶ月間できて、その結果、ほかの選手より世界ランクポイントがたまっただけ。もしナンバーワンになれたら、それは自分のゴルフの成果だと思うんだ」。