ルイテンが今季初優勝! 「ライダーカップ」戦士たちは低迷
2014年 ISPSハンダ・ウェールズ・オープン
期間:09/18〜09/21 場所:ケルティックマナー・リゾート(ウェールズ)
我慢の末に ルイテンが今季初勝利
2014/09/22 08:10
苦しいスタートとナーバスな終盤のゴルフを乗り越え「ISPSハンダ・ウェールズオープン」でヨーロピアンツアー4勝目を挙げたジュースト・ルイテンは、大きな安堵の溜息を漏らした。
母国でのタイトル防衛を狙った先週の「KLMオープン」で5位に入ったオランダ出身のルイテンは、2打差の首位でケルティックマナーリゾートでの最終ラウンドに臨むも、出だしで2連続ボギーを叩き、そのリードをふいにしてしまった。
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それでも、バックナインに入り、3バーディ、1ボギーと盛り返しを見せた28歳は最終日を「71」でラウンドして通算14アンダーとし、イングランドのトミー・フリートウッドとアイルランドのシェーン・ローリーに1打差をつけて勝利を手にした。
フリートウッドは13番でダブルボギーを叩いた時点で優勝争いから脱落したかに見えたが、14番でチップインバーディを奪うと、続くホールでは1.5メートルのイーグルパットを沈め、更にラスト3ホールを何れもバーディとして「67」でこの日のラウンドを終えた。
これによりルイテンは残り3ホールをパーで上がれば優勝という展開になり、17番でガードバンカーからのパーセーブに成功した際には、一番厳しい局面を切り抜けたかに見えたが、最終ホールで今度はドライバーのショットを大きく曲げて窮地に陥った。
深いラフに入ったボールを探すのに数分を要したが、ルイテンはそこからの脱出には成功するも、ボールはフェアウェイを横切ってラフにはまり、次のショットでグリーンをとらえ、なんとか長い距離を2パットで沈めてパーをセーブすることに成功したのである。
「タフだった。最終盤はハードワークを強いられた」と認めたルイテン。「出だしで2ボギーと、望み通りのスタートとは行かず、チャンスが巡ってくるまで耐えていたら遂に幾つかバーディを奪うことができ、最後は幸運にもパーをセーブすることができたんだ」。「最初のホールは常に大きな緊張感に包まれるものなんだ。落ち着いてプレーし、簡単にパー、あるいはバーディを決めたいところなのだけど、トリッキーなファーストパットを残してしまい、良くラインを読み切ることができなかった。しっかりと自分の間合いで打つことができず、2.5メートルの下りでスライスするパットが残ってしまい、入る時もあれば入らない時もあるといったパットで、今日は決めることができなかった」。
「最初の何ホールかは落ち着いたプレーを心掛けたいもの。あのボギーの後は、自分のゴルフを取り戻すことができた。グリーンをとらえられるようになったし、中盤はパットが全く入らなかったけれど、後半はいくつか決めることができた」。
「D+D REALチェコマスターズ」と「オメガヨーロピアンマスターズ」で5位に入るなど、ルイテン同様、フリートウッドもシーズン終盤に調子を上げてきている。
昨年、グレンイーグルスでヨーロピアンツアー初優勝を遂げた23歳のフリートウッドは、「13番でのダブルボギーの後はまさか通算13アンダーまでスコアを伸ばせるなんて思っても見なかった。上がりの数ホールで全力を尽くし、どうなるかという感じだったので。今日1日をイーブンパー、あるいはアンダーパーで回れれば、それで御の字だと考えていました」と述べた。
「夏場は惨憺たるものだったので、良い形でシーズンを終えたかったですね。ここ最近は良いプレーができていますし、こういう状況で更に大会へ出場すれば調子も上がって来るもの。こうして学んでゆく。上位5位に入った状況で最終盤を迎えるなんていうのはドライビングレンジで鍛錬できるものではないので、そういう状況でプレーすればするほど、自分も向上する」。
出だしの5ホールを2ボギー、1バーディとしたローリーはなかなか首位グループに追いすがることはできなかったが、それでも最終ホールでバーディを奪ってこの日のスコアを「70」とし、通算12アンダーで並んだ大集団から一つ抜け出すことに成功した。
4位には、最終日を「67」でラウンドした「ライダーカップ」デビューを飾るジェイミー・ドナルドソン、ニコラス・コルサーツ、エディー・ペパレル、マーク・ウォーレン、そしてエドアルド・モリナリの5人が入った。
「とても満足している」とドナルドソン。「ケルティックマナーはタフなコースで、僕は得意としていない。今週は、一打一打集中を持続するのが難しかった。少しでも気を抜くと、大きなトラブルが待ち構えているんだ」。「『ライダーカップ』へと積み上げて行くここ4、5週間の自分のプレーぶりには満足している。これ以上の注文は無理というものだよ」。
チームメートのトーマス・ビヨーンとリー・ウェストウッドはそれぞれ最終日を「74」と「76」でラウンドした。ウェストウッドは16番と18番でバーディを奪い、悪いスコアになんとか歯止めをかける格好となった。
9回目の「ライダーカップ」出場へ向け、41歳のウェストウッドは、「大会でゴルフをプレーする必要があり、それを達成することができた」と述べた。「今日はそこまで良くなかったけれど、(今週は)幾つか良いショットがあった。多分、来週のことが頭にあったのだろう。集中力と注意力がなかったね」。「『ライダーカップ』は特別なものなんだ。今夜、現地へ行って、大会が始める金曜へ向けて準備するのが楽しみだよ」。
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