マキロイ 2位に4打差で今季初勝利に王手
2015年 オメガドバイデザートクラシック
期間:01/29〜02/01 場所:エミレーツGC(UAE)
偉大なるマキロイが引き続き大会をリード
ロリー・マキロイが、エミレーツGCで引き続き神がかり的なゴルフを見せた。「オメガドバイデザートクラシック」3日目を「66」でラウンド、4打差の首位で大会最終日を迎えることになった。
欧州ツアーではここ6大会でメジャー2勝を含む3勝を挙げ、2位に3回入っている世界ナンバーワンのマキロイは2日目を「64」でラウンドし、1打差の首位で迎えた3日目を再びノーボギーでラウンドし、6つのバーディを奪うことに成功した。
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マキロイは前半を「30」で折り返したため、さらなる好スコアも期待される展開となったが、今週最長のバーディ枯れとなる9番からの8連続パーでしのぐゴルフを強いられたこともあり、2009年にプロ初優勝を遂げた地で通算20アンダーとして最終日を迎えることになった。
「今日はノーボギーでラウンドできたのが自分にとっては重要で、特にリードしている展開では、それは大事なんだ」とマキロイ。
「こちらがミスをしなければ、それだけ他の選手にとって勝つのは難しくなるわけで、最終ホールでパーをセーブできたのは明日へ向けて勢いに乗る上で大きかったね」
「とてもハッピーだよ。もう少し良いスコアを出すことも可能だったかもしれないけれど、文句は言えないよ。4打差の首位で最終日を迎えられるわけだから、明日へ向けて素晴らしい位置にいるね」
「ただ、この3日間と同じようなゴルフをプレーすれば良いわけだね」
「このポジションに立ったことはこれまでに何回もあるから、どんな落とし穴が待ち受けているかは分かっているんだ。後はどれだけ自分のゲームプランを貫けるかという問題で、アグレッシブにいき、これまでのスイングを保って、できる限りバーディチャンスを生み出さないといけないね」
25歳のマキロイは1番で6mのバーディパットを沈めると、3番では1.5mのバーディパットを沈め、5番でも4m弱のバーディパットを決めるセンセーショナルなスタートを切った。
波に乗るマキロイは、その2ホール後の7番でも2.5mのバーディパットを決め、続く8番でも4m弱のバーディパットを沈めたため、アーニー・エルスの持つ「61」のコースレコードが脅かされる展開となったが、パー5の9番では池につかまり、同じくパー5の10番では1m足らずのパットを外してしまった。
これが長きにわたる連続パーの幕開けとなったマキロイは、その後、ティショットをグリーン手前まで運んだ17番でバーディを奪うも、2打目を池に落としたパー5の最終ホールではバーディを取り損ねた。
「フロントナインはとても良かったね」とマキロイ。「フロントナインではミスは全くなかったけれど、10番であのショートパットを決め損なってからは、それまで勢いが削がれてしまったね。17番でバーディを奪えて、最後にあの素晴らしいパーセーブがあったのは良かったよ」。
「文句は言えないよ。また良いラウンドだったし、素晴らしい位置で明日を迎えられるわけだからね」
マキロイ同様に3日目を「66」でラウンドしたモルテン・オラム・マドセンが首位から4打差の通算16アンダーで単独2位につけており、さらに2打差で3日目を「69」でラウンドしたかつての世界ナンバーワン、リー・ウェストウッドが追っている。
初日を「71」としたマドセンは予選落ちの危機にあったが、2日目を「63」でラウンドしたことにより自信を取り戻した。
「確かに昨日のラウンドが自信につながったよ。僕にとってこれまでで最良のラウンドの一つだったからね」とマドセン。
「ずっと落ち着いてプレーできたし、パットが良く、ショットも堅調だった」
「もちろん、彼(マキロイ)を打ち負かすのは難しいよ。彼はとても堅調なプレーができているようだから、明日はとにかく今日のようなゴルフがプレーできればという感じだね。明日は勝てなくても、そこまで落ち込むことはないよ」
「やるべきことができ、ソリッドにプレーできれば僕は満足さ。ロリーは現在、世界最高のゴルファーであり、つまずきを見せることはなさそうだけれど、もしそうなれば、誰かが代わりに優勝をさらうことになる」
「とにかくできるだけ近い位置で彼について行くようにするよ。彼がこのまま独走態勢に入らないことを願うね」