W.クッツェーが地元でのツアー初Vに王手
2015年 ヨハネスブルグオープン
期間:02/26〜03/01 場所:ロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGC東C
ヨハネスブルグでの任務遂行を目指すワリー・クッツェー
「ヨハネスブルグオープン」は3日目を終え、ロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGCでのヨーロピアンツアー初制覇を目指すワリー・クッツェーが2打差の首位で最終日を迎える展開となった。
昨年、今大会を共催するサンシャインツアーのザンビアで開催された大会で17年振りの勝利を飾った南アフリカ出身の42歳は、10ホールを終えた時点で1オーバーと、3日目のラウンドはスロースタートとなった。
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ところが、11番から3連続バーディを奪ったクッツェーは再び首位の座を取り戻すと、14番では見事なパーセーブを見せた。
16番ではボギーを叩くも、パー5の最終ホールでは1メートルのバーディパットをしっかりと沈めて埋め合わせをし、クッツェーは東コースを回った3日目のラウンドを「70」とした。なお、初日と2日目は東西両コースを交互にラウンドしたが、週末は東コースのみが戦いの舞台となる。
この大会はここ5年間、南アフリカ勢が優勝を飾っており、通算14アンダーとしたクッツェーは南アフリカ勢による連勝を6に伸ばすべく、優勝に向けて邁進しており、同胞のジャック・ブラウとティジャート・バンデルウォルト、そしてデビッド・ハウエルとスティーブ・ウェブスターのイングランド勢2人を含む4人が2打差の2位タイでクッツェーを追っている。
これまでヨーロピアンツアーの大会には37回出場し、1度のトップ10入りを記録している世界509位のクッツェーは、パー5の1番を3パットのパーとし、4番ではボギーを叩いたが、9番でバーディを奪ってスコアを戻すと、10番では再びボギーを叩くも、11番からは3連続バーディを奪った。
16番のボギーにより、クッツェーのリードは1打差まで縮まるも、見事なピッチショットを見せた18番でのバーディにより、再びその差を広げることに成功した。
「1番でのティショットでは緊張感はなかったし、グリーン中央に落とした6番アイアンのショットを打つときも緊張感はなかったけれど、パターを持った途端に感覚がなくなってしまったんだ」とクッツェー。「3パットしてしまったが、それ以後は、しびれるようなことはなかった」
「ポジティブな心持ちを維持しないといけないんだ。僕とキャディはラウンドを楽しんでいたんだけど、明日もそうなるといいね」
「思った以上に多くを問われているけれど、結局はただのゲームだからね。昨晩は4時間しか眠れなかったけれど、今晩は沢山眠れると思う」
ウェブスターはノーボギーの「65」と、チャージをかけてフィールドを駆け上がり、一方、ハウエルは3日目を5バーディ、1ボギーの「68」でラウンドした。
昨年、この大会で予選落ちを喫したウェブスターは、その後、手首の手術のため、4ヶ月間の欠場を余儀なくされ、2015年はこれまで3大会に出場し、予選通過はわずか1大会に留まっている。
「1番では良い形でバーディを奪い、2番では良いパーセーブがあったので、それでちょっと勢いに乗ることができたんだ」とウェブスター。「4メートルほどのパットを3、4回外したのには苛立ったけれど、今日は良いゴルフが沢山あったね」
「多くのチャンスを作り出すことができたけど、それこそが僕のゴルフなんだ」
上位14名は8人の南アフリカ勢と、6人のイングランド勢で構成されており、9人がひしめく通算11アンダーのグループには前回王者のジョージ・クッツェーと「南アフリカオープン」王者のアンディ・サリバンがつけている。
2015年はこれまで4大会へ出場し、予選通過はわずか1回のみのハウエルは、「今季はスロースタートとなったので、南アフリカでは3週間にわたり大会に出場するのだけど、今のところは快調だね」と述べた。
「毎日、幾つか悪いスイングがあったけれど、それ以外はとても良い感じだね。しっかりと地に足をつけ、バーディを奪い続けながらも、勿論ミスは犯さないようにしなければならない。昨日は7打を叩いてしまったホールもあったけれど、その間、良いゴルフもできていたんだ」
「数週間前に新しいコーチのジャスティン・パーソンズを迎え、今はただ自分のリズムについて取り組んでいるんだ。これまでの人生で一番ゆっくりしたスイングを心掛けるようにしているのだけど、これをコースで具現化するのは一苦労なんだ」
「今週、ここまでの出来には満足している。日に日に良くなっているから、明日もこのまま調子を上げて行けたらと思うし、この先の数週間もね」