「マデイラアイランドオープン」は36ホールに短縮されることが決定
2015年 マデイラアイランドオープン(中止)
期間:03/19〜03/22 場所:サント・ダ・セーラGC(ポルトガル)
マデイラで吉兆を感じるフィーラン
母国と世界の国々がセントパトリックデーを祝う中、「マデイラアイランドオープン」でアイルランドの先人の栄光にあやかりたいと願うケビン・フィーラン。「ライダーカップ」のキャプテンであるダレン・クラークという新しい友人を得た今、24歳の彼は浮き立つような心持ちで大会に臨む。
アマチュア時代にその名をとどろかせたフィーランは、3週間前の「ヨハネスブルグオープン」で欧州ツアーの自己最高成績を更新した。同大会を制したイングランドのアンディ・サリバンから2打差で大会を終え、3人の選手と2位の座を分け合った。
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この成績は、昨年欧州ツアーのシード権を失ったかつての「ウォーカーカップ」出場選手であるフィーランにとって、タイムリーな刺激となった。アマチュアとして出場した2013年の「全米オープン」でファンを魅了したフィーランは、有名選手から知遇を得たようである。
「クラーキー(ダレン・クラーク)とはトルコで出会い、プロアマイベントで夕食をともにしました。以来、何かと手助けしてくれます」とウォーターフォード出身のフィーラン。「その場にはISMの若手選手が何人かいて、彼は我々に助言を与えてくれるなど、とても親切で良くしてくれました。とてもいい人ですね」。
「彼はとても知識が豊富なのです。これまで長いことプレーしてきたし、その間、成功を収めてきましたから、知り合いになるには素晴らしい存在です」
「彼は『ヨハネスブルグオープン』ではヤーデッジブック作りを手伝ってくれたし、進んで手助けしてくれます。特にあるホールで助けになりました。パー5のホールなのですが、グリーンではピンの奥につけるようにとの助言をもらいました。あれは知っていて本当に良かったですね」
「一般的なアドバイスでも、ためになることを教えてくれます。ある選手から何かを学んだときは、それを書き取ってノートを取れば、後で復習できるからと勧められたので、そうするようにしましたが、これは将来、役立つと思います」
「彼は『ライダーカップ』のキャプテンとして最適な人材だと思います。率先して協力してくれる人柄もそうですし、個人としても、『ライダーカップ』でも良い成績を残しています。彼は勝利したチームで数々プレーしてきましたから、何をすべきか分かっていますからね」
今週は多くの国々が彼の母国を祝っているわけだが、フィーランは北アイルランドのマイケル・ホーイとアイルランドのデス・スミスの足跡をたどり、今週のトロフィーに我が名を刻み込むことを熱望しており、クラブ・デ・ゴルフ・ド・サント・デ・セラのコースは自身のプレーに合っていると感じている。
「コースは良いですね」とフィーラン。「昨年同様、硬いですね。練習では風が強かったですが、標高が高いのでそれは織り込み済みです。コースは良い状態にありますし、グリーンも良い感じですので、全てにおいて素晴らしいですよ」。
「ヨハネスブルグでは良いプレーができましたし、イーストロンドンでも部分的に良いプレーができましたので、調子は上々です。先週、あそこでは何日かコーチにも会ったから、今週は弾みをつけ、良い結果がほしいところです」
「僕のゴルフは風で強さを発揮します。風の中でたくさんの練習を積んできましたから、今ではもう慣れっこですよ」
「マイケル(ホーイ)が数年前にこの大会で勝ちましたね。あれは別のコースでしたが、今回はベストを尽くして、またアイルランド人による大会制覇を成し遂げたいですね」
フィーランのほかにも、ピーター・ローリー、ラドハリ・マギー、サイモン・ソーントンといったアイルランド人選手がフィールドにそろっており、ギャレス・メイビンは唯一の北アイルランド人選手としてポルトガルの絶景の孤島でプレーに臨む。
この2015年大会には、2012年に地元優勝を果たしたリカルド・サントス、欧州ツアー2勝のブラッドリー・ドレッジとアラステア・フォーサイス、そして「ライダーカップ」出場経験のあるジャーモ・サンデリンといった、この大会の優勝経験者も出場者リストに名を連ねている。
また、フィールドには将来が嘱望される多くのポルトガル人若手選手が含まれており、昨年チャレンジツアーで7勝目を挙げ、Qスクールのファイナルステージではすんでのところで欧州ツアーのシード権を取り逃し、悔し涙を飲んだリカルド・ゴウベイラもその一人である。
昨年、プレーオフ1ホール目でイングランドのダニエル・ブルックスに敗れたスコット・ヘンリーは、今年はもう一つ上の高みを目指してプレーすることになる。