54ホール短縮競技は第1ラウンドからサスペンデッド
2015年 マデイラアイランドオープン(中止)
期間:03/19〜03/22 場所:サント・ダ・セーラGC(ポルトガル)
マデイラでハンセンが僅差の暫定首位発進
「マデイラアイランドオープン」初日を4アンダーの「68」でラウンドし、暫定首位に立ったデンマークのヨアキムB・ハンセンは自身の復調を喜んでいる。
マデイラを襲った強風のため、木曜はプレーすることができず、既に54ホールに短縮されることが決定した大会は、金曜の朝も荒天のため1時間40分の遅延を強いられた。更にグリーンが水浸しになり、早々とプレーの終了を余儀なくされたため、半数以上の選手がこの日のラウンドを終えられていない状況となった。
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昨季、一度もトップ10入りを果たすことができずにヨーロピアンツアーのシード権を失ったハンセンは、クラブ・デ・ゴルフ・ド・サント・ダ・セラのバックナインからスタートを切ると、始めの3ホールで2つのバーディを奪った。
これまでヨーロピアンツアーでの最高成績を2013年の「アバディーン・アセットマネジメント・スコットランドオープン」での3位としている24歳のハンセンは、その後、1番と3番でもバーディを奪い、ノーボギーラウンド。強風のため木曜のプレーが中止となり、54ホールに短縮された大会の序盤のペースメーカーとなった。
「素晴らしい感じで良いスタートを切ることができました」とハンセン。彼は2012年にチャレンジツアーからの昇格を果たしている。「11番では短いパットを外して3連続バーディとはなりませんでしたが、スイングには自身がありましたし、狙い通りの球が打てていました。後はただ風のなかでコントロールするだけでしたね」
「コースはとてもいいです。本当に良いコンディションですし、グリーンがあれだけ遅かったので、風のなかでボールが動かなくて良かったです」。「ノーボギーはとても素晴らしい出来ですね。毎日こうありたいですよ。ナーバスにはなりませんでしたし、何をすべきなのかが分かっていました」。「昨年はショートアイアンに問題があり、十分にピンに寄せることができていなかったので、冬場はそこを重点的に練習しました。今年の始めにパターもかえて、それが上手く行っています」。
「今はただ、どんなスコアででも回れると感じていますし、4アンダーは予想を上回る出来。もう少し良いスコアで回ることもできると思います。とういのも、今日は30パットしており、幾つか短いバーディパットを外していますからね。とはいえ、すべてのパットを決められるわけではないですが」。
「昨年は苦しみました。ただ一つの大きな結果が必要だった。予選通過は沢山ありましたが、シード権を保つ上ではトップ10が必要でした。きょうは自信を大幅に深めることができました。自分の思い描くレベルまでゴルフが戻ってきたと感じられるのはとても良いですね」。
イングランドのアンドリュー・マーシャル、そしてジャン・バブティスト・ゴネとアドリアン・サディエのフランス人コンビは3アンダーでこの日のラウンドを終え、フィンランドのループ・カッコとデンマークのジェッペ・フルダールはそれぞれ14ホールと8ホールを終えた時点で同じく3アンダーとしている。
サディエはバックナインに入ると、10番から14番までの5ホールで5つスコアを伸ばす目覚ましいゴルフで、上位へと猛進した。
16番でのボギーを叩いたが、続くショートホールではバーディを奪う盛り返しを見せ、この日を4バーディ、3ボギー、1イーグルの3アンダーでラウンドし、マーシャルとゴネに並んだ。
「素晴らしいバックナインでした」とサディエ。昨年の「レース・トゥ・ドバイ」でトップ110入りを逃した彼はハンセン同様、限られた出場権のなかでプレーしている。「10番で良いチップショットが決まり、そこから自分のゴルフが良くなりました。良いパットがあり、良いショットもあり、一打、一打集中してさえいれば良い感じでした」。
ゴネはヨーロピアンツアーで7シーズンを送るも、2013年の終わりにシード権を失うと、昨年はチャレンジツアーでトップ100入りを逃した。32歳のゴネはトリッキーなコンディションのなか、6バーディ、3ボギーでのラウンドに満足している。
「今朝は風があってタフだった」とゴネ。「10番からのスタートで、あれは酷かった。素晴らしいティショットを放ち、2打目をピンに寄せながらボギーとしてしまったんだ」。「それでも、正直、とても良いプレーができたね。あのコンディションではとても良いラウンドだ。ソリッドなプレーだったし、今日は自分の日だった。5番と6番で連続してチップショットでバーディを奪ったからね」。
「これは自分にとって今季初戦だから、3アンダーは悪いスタートではないね。調子は上々だし、長い間ともに過ごした古いコーチとまた一緒にやるようになったので、今は物事が断然シンプルになったんだ。技術やそうした事柄について考え過ぎないようにしているんだよ」。「コース上ではエンジョイするのみ。これは我々チャレンジツアーでプレーする選手にとってはとても大きな大会だから、ここでは良いプレーをしなければならないんだ」