首位に4人の大混戦 呉阿順が初の欧州タイトルに王手 中国の新星も
2015年 ボルボ中国オープン
期間:04/23〜04/26 場所:トムソン上海浦東GC(中国)
タイトル防衛へ全力疾走が必要となったレビ
「ボルボ中国オープン」はディフェンディングチャンピオンのアレクサンダー・レビをはじめ、4人が首位で最終日を迎える。勝負は混戦模様だ。
フランス出身の24歳は、同胞のジュリアン・ケンから1打差で最終日をスタート。出だし4ホールを全てバーディとして、序盤で2打差の首位に立った。
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しかし、この日のバーディはこの4つにとどまった。
以降は3つのボギーを叩き、3日目のトムソン上海浦東GCを「71」の1アンダーでラウンド。通算8アンダーとしてイングランドのデービッド・ハウエル、李昊桐、呉阿順の中国勢と並び、首位タイで最終日を迎える。
先週の「深センインターナショナル」で2位に入った19歳の李と、呉の2人は中国人選手として初めて欧州ツアーでの母国優勝を狙っている。
欧州ツアー2勝のレビは4番で18mのバーディパットを決めるなど、序盤のバーディラッシュで攻勢を強めた。しかし、その勢いはグリーンを1往復してボギーを叩いた5番で削がれることとなった。
「僕にとって完璧なスタートでしたが、3カ月ほど調子が悪くこの位置でプレーしていませんでしたので、ちょっとナーバスになってしまいました」とレビ。彼は大会史上初の複数回制覇を狙っている。
「またリーダーボードの上位に帰って来られたのは嬉しいですが、またこの位置に慣れないといけないですね」
「良いゴルフがプレーできるようになって、ただただ嬉しいですね。またトロフィを勝ち取ることができるかという心配よりも、そっちの方が大切なのです。また、明日は良いラウンドが必要になりますが、このコースではそう簡単には行きませんよ、あまり攻撃的にはいけないですから」
18カ月前にセントアンドリュースで優勝を飾っているハウエルは、出だしから6連続パー。7番と8番でバーディを奪い、10番では大きく曲がる12メートルのバーディパットを沈めた。
ハウエルはアプローチが冴えを見せた11番と13番でもバーディを奪うも、2打目をバンカーへ入れた14番で、この日唯一のボギーを叩いた。
「僕にとってはとても良い一日だったよ」と3日目を「68」でラウンドした39歳のハウエル。
「今日は良いスコアを出すことができるという感触をつかんでいたし、比較的コースが柔らかくなったことに手間取った昨日と比べると、今日はもっと良い感じでコンディションに順応することができた。今日は見通しが立ったし、それを活かすことができたんだ」
「折り返しで波に乗ることができたね。序盤もチャンスがあったものの、それを決め切れなかったのだけど、辛抱することができたし、それによりバーディがやってきたね」
李はロングホールの2番でボギーを叩くも、その後は4つのバーディを奪い、前半を「33」で折り返すと、後半はパープレーを維持してこの日を「69」でラウンドし、呉も同じスコアで3日目をラウンドした。
「このまま自分のゲームプランを維持し、結末を考えることなく全力でプレーするだけです」とリー。
この日のベストスコアとなる「65」で3日目をラウンドしたスウェーデンのマグヌス・A・カールションは順位を37上げる大幅なジャンプアップを果たし、通算6アンダーでイングランドのセベ・ベンソン、スコットランドのリッチー・ラムゼイ、そしてタイのプロム・ミーサワットと並んで5位タイで最終日を迎えることとなった。