D.ブルックスが抜け出す 5打差にファウラー
2015年 アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン
期間:07/09〜07/12 場所:ガレインGC(スコットランド)
アクセル全開のブルックスが一躍首位に
先週、5カ月振りに予選通過を果たしたイングランドのダニエル・ブルックスが「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」を堂々の首位で折り返した。
昨年の「マデイラアイランドオープン」を制した28歳のブルックスは、大躍進を遂げた後に次なる賞金を手にするまで14戦連続予選落ちに見舞われた。
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1月のドバイで予選を通過したブルックスは、その後13戦連続予選落ちと、またしても不調の波に見舞われ、先週のフランスで20位タイに入り、その悪い流れを食い止めたところだった。
初日のガレインを「64」としたブルックスは2日目を「65」でラウンドし、その復調がほんの一時的なものでないことを証明し、通算11アンダーとして3打差の首位に立った。
「堅調なプレーができたし、ほとんどミスショットをしなかった」とブルックス。ロングホールの2番でイーグルを奪うと、その後1ボギー、4バーディでラウンドし、最終ホールでは8メートル弱のバーディパットを決めた。
「ここ3週間でこの流れになったんだ。良いプレーでスタートしたドイツでは、予選落ちはしながらもそれなりに良いゴルフができた。フランスではばかばかしいミスが多く、ボギーをたくさん叩いた。今週はそのミスを無くし、これまでのところ順調に来ているね」
「あれだけ予選落ちするのも難しいものだよ。確かにあれには気落ちしたね。一つでも良い週があれば立ち直れるし、今週そうなると良いね」
「優勝を果たした経験はあるから、良い週末になってくれればと思うし、後はどうなるか様子を見てみるよ」
ディフェンディングチャンピオンのジャスティン・ローズ、「ライダーカップ」でローズのチームメイトだったグレーム・マクドウェルのほか、スウェーデンのヨハン・カールション、アイルランドのシェーン・ローリー、米国のライアン・パーマー、イングランドのマシュー・ニクソンが通算8アンダーの2位タイで首位を追う展開となっている。
ローズは2日目を「66」で回りながらも、まだ5割見当のでき映えと自身のゴルフを評した。
かつての「全米オープン」王者であるローズは1番でボギーを叩くも、その後の7ホールで5バーディを奪う盛り返しを見せたが、バックナインでは9連続パーにとどまった。
とは言え、終盤は全くハプニングがなかったというわけではなく、16番ではローズの打ったティショットが年配のギャラリーの頭部を直撃した。
「あのホールではギャラリーの境界線がどこにあるのかよく見えなくて、ボールが弾んだのを見たとき、白杭に当たったのを願っていたんだ」。
「心配しながらボールのところまで行くと、誰かがつくばっていたのだけど、彼は痛みをものともせず僕に話しかけてきたから、あれでちょっと安心したね。もう長年この大会を見に来ているけど、これまで一度もボールが当たったことはなかったと彼は話していたよ」
自身のラウンドについて問われたローズは「5割程度のでき」と語り、「まだ緩いショットがいくつかあるし、その辺をこのコースで払拭し、次のコースではそれを無くすようにしたい」と加えた。
「でも、自分のゴルフをうまく管理できていると思うし、難しいホールも良いプレーでノーボギーに抑えることができた」
2013年にここからほど近いミュアフィールドでの「全英オープン」を制したフィル・ミケルソンはローズと同組でのラウンドとなったが、11番と12番で連続ボギーを叩いた時は予選落ちの危機に瀕するも、14番から3連続バーディを奪う彼らしい流儀で盛り返しを見せ、通算3アンダーで予選通過を果たした。最終的にカットラインは2アンダーとなり、83選手が週末のラウンドに進むこととなった。
9位に入った先月の「全米オープン」で優勝争いに加わったローリーは、2日連続の「66」とし、好調の要因を私生活の落ち着きに見出した。
「ずいぶんと落ち着いたし、成熟したと思う」とローリー。彼はまだアマチュアだった2009年に「アイルランドオープン」を制している。「人生全般が安定してきたし、僕のゴルフはその恩恵に授かっているんだ」。
カールションは2日目を4バーディ、1ボギーの「67」でラウンドした。
「とてもソリッドなプレーだった」とカールション。「パットが引き続き好調で、幾つかパーセーブもあった。いくつかチャンスもあったけれど、とにかく良いパーパットが幾つか決まってくれたね」。
2日目を「64」でラウンドし、通算3アンダーでミケルソンと並ぶチリのフェリペ・アギラーは、1番と2番でバーディを奪うと、ホールインワンを達成した3番では170ヤードを8番アイアンの一振りでホールアウトした。
40歳のアギラーには突如としてとてつもない好スコアを叩き出す傾向があり、欧州ツアー2勝目を飾った昨年のシンガポールでは、ラグナナショナルでの最終日を「62」でラウンドした際、18番で2打目を直接ホールインするなど、後半をわずか「28」でラウンドしている。
しかし、この日の一番のスコアを出したのはオランダのユースト・ラウテンで、彼は初日のトービヨン・オルセンと並ぶ「63」で2日目をラウンドした。
土曜のラウンドへ向け、ラウテンはオルセンを上回るフォローアップを期している。というのも、オルセンは2日目を「77」と大叩きし、通算イーブンパーで予選落ちを喫したのである。