ホーシーが首位守る ツアー4勝目へ王手
2015年 メイド・イン・デンマーク
期間:08/20〜08/23 場所:ヒンメルランドゴルフ&スパリゾート(デンマーク)
引き続きメイド・イン・デンマークの主導権を握るホーシー
「メイド・イン・デンマーク」はデービッド・ホーシーが1打差の首位で最終日を迎える展開となり、ホーシーはヒンメルランドゴルフ&スパリゾートでの“ワイヤー・トゥ・ワイヤー”優勝を目指して日曜のラウンドを迎えることとなった。
イングランドのホーシーは木曜の午前中に今季欧州ツアーの最小ハーフスコアに並ぶ「28」を記録し、リーダーボードの最上位へ上り詰めると、初日からの3日間を「63」、「67」、「68」とラウンドしたことにより、以来その座を守り続けてきた。
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ホーシーは土曜のラウンド中、一時は7打差のアドバンテージを築き上げ、そのまま独走態勢に入るかに見えたが、バックナインで3つのボギーを叩き、テリー・ピルカダリスがみごと「65」でラウンドしたこともあって、独走とはならなかった。
「素晴らしいスタートが切れたので、もちろんそのことについては満足している」とホーシー。
「中盤いくつかうまく攻められないホールがあったし、もちろん最終ホールのボギーにはがっかりしている」。
「でもトリッキーだったね、コースには横風が吹いていたから。こうなるといくつかショットにミスが出るものだし、面倒に巻き込まれるんだ」
「僕が7打差の首位だったのは知る由もなかったんだ。リーダーボードはそこまでたくさんあるわけじゃないし、どのみち僕は自分自身に集中していたから」
「僕の武器が生かせるホールは分かっているし、大体においてうまくやることはできたね。ただ今日はちょっとミスが多すぎたけど、明日はそうしたミスをなくすことができれば良い順位で終えることができると思う」
「土曜で優勝が決まるわけではないから、とにかく自分のゴルフをプレーして、行けるところまで行こうとしたんだ。明日を楽しみにしているよ」
「ロシアではほとんどワイヤー・トゥ・ワイヤーで首位を維持していたし、それがとても快適だったけれど、(明日は)あまりそうしたことについては考えないようにして、今の状況を頭の隅から追いやろうと思う」
ホーシーは2位で彼を追っていたリチャード・グリーンが7番で池につかまりこのホールをダブルボギーとしたことにより後続との差を7ストロークまで広げたが、ピルカダリスは8番でバーディを奪い、「33」で後半へと折り返してその差を縮めた。
ホーシーは11番でバーディを奪って9番と10番での連続ボギーからの巻き返しを見せたが、12番で再びボギーを叩き、その間、ピルカダリスは一つスコアを伸ばした。
豪州のピルカダリスがホーシーの一つ前の組でプレーする仲、両者そろって13番をバーディとするが、ピルカダリスが14番でも3ホール連続となるバーディを奪ったことにより、ホーシーのリードは2打差まで縮まった。
ホーシーはティショットをミスした最終ホールでもボギーを叩き、通算15アンダーで3日目を終え、日曜の午後に欧州ツアー4勝目を目指すこととなった。
ピルカダリスが今季の欧州ツアーに出場したのはこれがわずか8回目であり、今季の最高成績は6月に開催されたチャレンジツアーの「ナジェティオープン」での4位となっている。
今週はこれまでにない経験となっていることを認めた41歳のピルカダリスだが、土曜日のパットの好調が明日も続けば勝利をものにできると自信をのぞかせた。
「これまで欧州ツアーはほとんどアジアの大会でプレーしてきたから、欧州本土でのプレーはちょっと違う感じがするけど、自分のゴルフには手応えを感じているし、明日もパットが決まり続ければチャンスはあるよ」
「ドライバーが好調だったし、しっかりとチャンスをものにすることができたね」
「6番でデービッドが通算17アンダーだったのを知って、自分もスコアを伸ばさなければならないのは分かっていたんだ。でも、ゴルフでは何でも起こり得るものだし、状況は瞬時にして変わるものだから。ネジを締め直して、明日もこの調子で行き続けるよ」
ピルカダリス同様に欧州ツアー初優勝を狙うクリス・ペイズリーは7バーディを奪う「66」で3日目をラウンドし、首位から4打差につけており、ジョン・パリーもこれに並んでいる。28歳のパリーは7番から9ホール連続パーとした後の16番と17番で連続バーディを奪い、3日目を「69」でラウンドしている。
3日目を「70」でラウンドしたグリーンは通算10アンダーの5位につけており、同じくこの日を「70」でラウンドした昨年2位のブラッドリー・ドレッジはさらに1打差につけている。
地元デンマーク勢でトップを行くのは通算8アンダーのソレン・ケルドセンとマッズ・セゴール。彼らは昨年を2千人上回る2万2698人のフェアウェイを囲むギャラリーの声援を一身に受けながらのプレーとなり、ますます盛り上がりを見せる「メイド・イン・デンマーク」はいよいよ最終日へと突入する。