M2Mロシアオープンの舞台となるスコルコボGCとは
2015年 M2M ロシアンオープン
期間:09/03〜09/06 場所:スコルコボGC(ロシア)
モスクワで大望を抱くホーイ
キャリアでヨーロピアンツアー5勝を挙げているマイケル・ホーイは直近の優勝を2年前の「M2Mロシアオープン」で果たしており、今週モスクワ再訪を果たす北アイルランド出身の彼は、新たな開催地である見事な景観のスコルコボGCへ臨むにあたり、自身のゴルフは良い状態にあると感じている。
現在36歳のホーイは2年前にツェレエヴォGCで勝利を飾り、チャレンジツアーでも4勝を挙げているそのすばらしい優勝記録を一層豪華なものにした。
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前回の優勝は、彼が4年の間に欧州のトップカテゴリーで挙げた5勝目。その後、彼は同様のペースで優勝を挙げることに苦しんでいるだけに、今週は直近の勝利の記憶のある大会で、その流れを変えたいところだ。
「この大会は僕自身や若手選手にとって勝利を狙う良いチャンスだね。というのも、フィールドはウェントワースや他の規模の大きな大会ほど手強くないからね」と、かつてアマチュア王者にもなったホーイ。
「チャレンジツアーの頃はモスクワCCでプレーしていたんだ。とても素敵なコースだったし、2年前に優勝したツェレエヴォもすばらしいゴルフコースだった。ここも質の高いコースだから、この国へ来るといつでも良いコースでプレーできるね」
「今年は完全に冴えているわけでないんだ。昨年末に赤ちゃんが生まれ、子供が2人になったので、移動がタフになったんだ」
「確かに今年はそこまでチャレンジできていないことを残念に思っているけれど、来年もヨーロピアンツアーに自分の居場所を確保できたから、少なくとも最低限のことはクリアした。2人の子供を抱えていたのでタフな年になったけれど、これからは楽になるはずだし、今は良い心持ちだ。年末にかけて良くなるはずさ」
「ショットは良いので、あとはパットを沈めるだけ。先週もパットが良ければ間違いなくトップ5には入れたので、今週を楽しみにしているんだ。2年前はパットがとても良かったし、ここも似たようなコースだから、あれが再現できればひょっとしたらいけるかもしれない」
ロシアでの時間をエンジョイするホーイは、今年の会場がモスクワ市圏内に位置するとあって、チェルシーFCのオーナー、ロマン・アブラモビッチ氏の所有するジャック・ニクラスのシグネチャーコースの完璧なコンディションを最大限に活用したいと目論んでいるのはもちろんのこと、周囲の見どころを探訪することも楽しみにしている。
「ここは全然違うからね」とホーイ。「赤の広場や建物全てが壮観だから、街を見てみようと思っているんだ。今年は街の中心から近いのがいいね。僕はここみたいに違った場所を訪れるのが好きなんだよ」
「こうした大会により、ここでもゴルフが発展するといいね。ここでは僕の母国ほどゴルフがプレーされていないのは知っているけれど、この国のコースはすばらしいので、うまくいけばそうした状況も変わるんじゃないかな。このコースではまだそれほど多くの人がプレーしていないようで、コースはできたての完璧な状態にあるから、僕らはここでプレーできて幸運だね」
「本当に質の高いコースなんだ。ティからは広々としているし、ニクラスの設計だからグリーンは横に広い形をしているね。グリーン面はすばらしく、ありのままなんだけど、とても楽しめるんだ」
「ジャックはグリーン周辺に多くのバンカーを配しているから、これに捕まると、深いバンカーから左足下がりの難しい脱出を強いられることになるかもしれない。それが彼特有の設計であり、ティからのプレーでバンカーが絡んでくることはそこまでないかもしれないけれど、確実にグリーン周辺はバンカーが絡んでくるね」
ホーイと共にフィールドに名を連ねるのはディフェンディングチャンピオンのデービッド・ホーシーで、彼はヨーロピアンツアーでの勝利の記憶も新鮮なまま今大会に臨むことになる。イングランド出身の彼は2週間前の「メイド・イン・デンマーク」で優勝を果たしており、意気揚揚とモスクワへ乗り込む。
かつて「ライダーカップ」でプレーしたエドアルド・モリナリとソレン・ハンセンも、ヘイゼルタインで開催される2016年の「ライダーカップ」代表チーム選考へ向けた初戦となる今大会に出場する。