2週連続V懸かるスラッテリーが首位Tで最終日へ
2015年 KLMオープン
期間:09/10〜09/13 場所:ケネマーG&CC(オランダ)
3日目を終えカブレラベローとスラッテリーが首位に並ぶ
「KLMオープン」はケネマーG&CCでの好スコアが続出した異常な3日目を終え、通算16アンダーとしたラファ・カブレラベローとリー・スラッテリーが首位に並んで最終日を迎える展開となった。
カブレラベローは前半9ホールを6バーディ、1イーグル、1ボギーと3日目のラウンドで目覚ましいスタートダッシュを決めると、後半9ホールは安全にパーを重ね、初日と2日目の「65」、「66」に続き3日目を「63」とした。
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イングランドのリー・スラッテリーは前半を「32」でラウンドすると、後半は1イーグル、2バーディ、1ボギーとして首位タイで最終日を迎えることとなった。
スコットランドのポール・ローリーは7バーディ、ノーボギーの「63」で3日目をラウンドし、首位から1打差につけている。
一方、マグヌス・カールソンは222ヤードのパー3の8番ホールで今季ヨーロピアンツアー40個目のホールインワンを達成し、その後、ウェイド・オームスビーも11番でホールインワンを達成した。
カブレラベローは1番と2番で連続バーディを奪うと、ショートホールの3番でボギーを叩いた。
しかし、5番ホールでは2打目がピンを直撃してホールのすぐ隣に落ち、わずかのところでイーグルを逃すなど、3ホール連続バーディを奪う見事な盛り返しを見せた。
そして31歳のカブレラベローはロングホールの7番で50ヤードの3打目を直接カップインしてイーグルを奪うと、9番はバーディとして「29」で前半を終えた。
その後の9ホールは全てパーとして、通算16アンダーで3日目を終えたカブレラベローは、「1番でとても長いバーディを沈めたけど、その後のバーディはほとんどタップインだった」と述べた。
「唯一叩いたボギーだって1.5メートルを3パットしたものだったので、もう少し良いスコアで上がれていたかもしれないけれど、流れが自分の方に来たのでとても満足しているよ」。
「7番で3打目がホールインしたのはボーナスだったね。どうやって祝ったらいいか分からなかったので、とにかくクラブを空中高く放り投げたんだ。あれは予期していなかったからね」。
「9連続パーにも苛立ちはなかったよ。唯一1打損したなと思ったのは12番で、完璧なドライブでフェアウェイの真ん中を捉え、2打目は6番アイアンでグリーンを狙ったのだけど、粗末なショットを打ってしまったんだ。あそこはパー5だったので、バーディを期待していたんだ」。
「その他のホールは良いプレーをしたけれど、パットが入ってくれなかったね。あと1、2打縮められていても良かったけれど、「63」は御の字だよ。明日はエキサイティングになるだろうね。僕はリーと最終組で回ることになるから。最終日に最終組でプレーするのはいつだって光栄だし、エキサイティングなものなんだ」。
「今年はこれまでのキャリアの中で最も頻繁にこの位置につけられていると思う。つねに上手くいくわけではないけれど、過ちから学んで、改善に取り組んでいるんだ」。
「順位が良ければ良いほど、僕は心地良くプレーできるし、良いプレーができるんだ。シンプルだね」。
スラッテリーは、1番をパーとした後、3ホール連続でバーディを奪う鮮やかなスタートを切り、9番でもバーディを奪って後半へ折り返した。
先週の「M2Mロシアオープン」を制したスラッテリーは10番でボギーを叩くも、12番で3メートルのイーグルパットを決める盛り返しを見せ、この時点で通算14アンダーまでスコアを伸ばした。
そして、目下好調の波に乗るイングランドのスラッテリーは、15番と17番でもバーディを奪い、3日目を見事「63」でラウンドした。
「今は夢が現実になっているようだね。先週は多大なプレッシャーのなかで勝利を飾ることができ、今週はプレッシャー皆無のなか、とにかく良いゴルフをプレーしようと努めているんだ」とスラッテリー。
「これは素敵な感じだし、先週より今週の方が断然リラックスできているね」。
「2011年の初勝利はエネルギーを出し尽くしたんだ。長年のハードワークの末の勝利だったし、ヨーロピアンツアーでの優勝は人生の大望だったからね。あれは僕にとって特別な瞬間だったけれど、先週の優勝は他の人にとっても多くを意味したので、見方によっては先週の勝利の方がもっと特別だったんだ。とにかくハードワークを積んできて、遂にその成果が出てきているんだ」。
「長年に渡り僕は、もっとできる、能力以下の成績だ、と言われ続けてきたんだ。深いところで、僕は自分のゴルフスイングのとある部分について苦しんでいるがわかっていたし、もっと強くならないといけなかったんだ。コーチのアラン・トンプソンとたくさんの練習を積んできた。彼は昨年から僕の大きな助けとなってくれ、必要な時にはいつもそばにいてくれたんだ。彼が僕のゴルフを調整し、安定感をかなり向上させてくれたんだ」。
「今日は多くのことが僕の有利に働いたね。12番ではボールはグリーン奥に留まり、難しいパットが残るかに見えたけれど、5メートルほど戻ってきてくれたので、イーグルパットを決めることができたんだ」。
「大会で良い成績を挙げるにはツキも必要だから、貰っておくよ」。
ボギーなしの3日目のラウンドで7つのバーディを奪って「63」をマークしたローリーは3位で最終日を迎えることとなった。
その1打後方の通算14アンダーにはトーマス・ピータースがつけており、更に1打後方にはミッコ・イロネン、モルテン・オラム・マドセン、そしてウェイド・オームスビーが続いている。
首位で大会を折り返したソレン・ケルドセンは3日目を2バーディ、3ボギーでラウンドし、首位から5打差の通算11アンダーとした。