ファーブリングが首位タイ浮上
2015年 イタリアオープン
期間:09/17〜09/20 場所:ミラノGC(イタリア)
風邪と格闘のファーブリングがイタリアで首位タイに浮上
体調不良に打ち勝ったイェンス・ファーブリングが見事「64」をマークし、「イタリアオープン」2日目を終えて首位タイに浮上した。
スウェーデン出身のファーブリングは5月に開催されたチャレンジツアーの「D+Dレアルチェコチャレンジ」を制すも、今季はこれまで出場した欧州ツアー4大会ではいずれも予選落ちを喫していた。
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しかし、この金曜日は見事なパフォーマンスを披露。11番と12番で連続バーディを奪うと、13番ではボギーを叩くも、14、16、17番とバーディを奪い、前半を「32」として後半へ折り返した。後半も1番、2番、6番、そして9番とバーディを重ね、ルーカス・ビエルゴーと首位で並んだ。
首位の2人は通算13アンダーとし、後続のペドロ・オリオール、ロマン・ワッテル、ファブリシオ・サノッティ、初日首位のニコラス・コルサーツに2打差をつけているが、ファーブリングはコースと格闘すると同時に、風邪とも格闘していたことをラウンド後に明かした。
「今週のスタート時点ではそこまで良くなかったので、今の順位には驚いている」とファーブリング。「先週、チャレンジツアーで行ったカザフスタンで風邪を引いて熱もあったから、昨日はきつかったし、あそこまで良いプレーができるとは思わなかった。今日は体の調子は少し楽になったけれど、具合が良くないことで落ち着きが出たし、期待値が低くなったのが奏功したのかもしれない」。
「ルーカスも良いプレーをしていたので、一緒に回れて最高だったし、僕らは長年一緒にプレーしてきた仲だから、お互いを助け合ったという感じだね」
「今年はチャレンジツアーでの勝利が自分のゴルフに多くをもたらしてくれた。良いプレーをし、プレッシャーに晒されるなかでプレーすれば、それだけ良い選手になれるからね。この週末もそれが助けになれば良いけれど、欧州ツアーでここまで良い順位でプレーするのは初めてだからね」
現在「レース・トゥ・ドバイ」で118位につける飛ばし屋のビエルゴールは前半9ホールを2バーディで終えると、1番でのイーグルが呼び水となり、3、4、8番とバーディを奪い、「65」で2日目をラウンドした。
「昨日の良いスコアに続いて、今日も良いスコアを出せて良かった。これは大いに自信につながるからね」とビエルゴール。「昨日ほど良いプレーではなかったんだ。特にティショットがそうだったんだけど、いくつか良いパーセーブがあったね」。
「週末が楽しみだね。この調子を保ち、経験を活かしながら優勝争いに絡めたら、というところだね。僕にとってこの夏は厳しいものだったから、またこの順位でプレーできるのは良いことだね」
オリオルも「65」で2日目をラウンドしたが、特にバックナインを「29」でラウンドしてリーダーボードを駆け上がることに成功した。29歳のオリオルはイーブンパーで前半を終えるも、バックナインを1イーグル、5バーディでラウンドし、通算11アンダーとして、初日の「67」に続きこの日を「66」としたワッテルに並んだ。
コルサーツは3番と5番でボギーを叩いたことによりズルズルと後退するかに見え、16番に達した時はこの日のラウンドをイーブンパーとしていたが、ここから2連続バーディを奪い、通算11アンダーまでスコアを伸ばした。
サノッティも16、17番で連続バーディを奪い、2日目を「67」とした。パラグアイ出身の彼は、今週まだ一度もボギーを叩いていない。
マルティン・カイマーとベルント・ウィスベルガーは通算10アンダーと、週末へ向け好位置につけており、リカルド・カールベリ、デビッド・リプスキー、クレイグ・リー、そして地元イタリア勢でトップのアンドレア・ペッリーノも通算10アンダーのグループにつけている。
現在「レース・トゥ・ドバイ」で2位につけるダニー・ウィレットは、上がり5ホールで4バーディを奪って通算9アンダーとし、同組でプレーしたミゲル・アンヘル・ヒメネスとピーター・ローリーも同スコアで週末を迎える。
地元期待のマッテオ・マナッセロは通算3アンダーのカットラインに1打及ばず、残念な結果となり、一方、イタリアゴルフ界の偉人、コンスタンティノ・ロッカは、自身最後の欧州ツアーの大会をイーブンパーの「72」として花道を飾った。
ロッカは木曜の初日を「80」としていたため、通算8オーバーで大会を終えた。18番グリーンでは、あふれる地元のギャラリーに別れを告げる感動的なシーンとなった。