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2015年 イタリアオープン
期間:09/17〜09/20 場所:ミラノGC(イタリア)

カイマーがイタリアで首位タイに浮上

「イタリアオープン」は、3日目を「65」でラウンドしたマルティン・カイマーが首位タイに浮上し、最終日を迎える展開となった。

昨年、パインハーストでメジャー2勝目となる「全米オープン」を制して以来の優勝を狙うドイツ出身のカイマーは、今週の優勝候補の一人と目されているが、彼は首位タイで並ぶイェンス・ファーブリングロマン・ワッテル、そして後続集団の挑戦を受けることになる。

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ファーブリングは最終ホールでボギーを叩き、この日のスコアを「68」として、カイマー、3日目を「66」でラウンドしたワッテルと並ぶ首位タイに後退した。

「スタートが良かった」とカイマー。「でも、上がり3ホールでは、いくつか(伸ばせる)チャンスを逃してしまった。特に16番と17番は良いパットだったのに、入らなかったんだ。16番は酷いチップショットだったけど、オーケーだ。7アンダーというのはとても良いラウンドだからね」

「あしたを楽しみにしているよ。自分自身、そして相手選手たちに打ち勝つチャレンジになるからね。最終日に向けていい位置につけられたけど、これがきょうの目標だったから良かったね」

「先を見過ぎず、この先、何が起こるのか考え始めないことが重要なんだ。それに、早い段階で攻めモードに入らないようにしないといけないね。僕より先にスタートする選手がスタートからスコアを伸ばすかもしれないから、臨機応変に最良のプランを立てないといけない。それに一日を楽しむことも忘れてはならないんだ。僕にはこの位置でプレーを楽しむだけの経験は、十分にあると思うよ」

「始めの9ホールで何が起こるのかとても興味深いところだし、精神的に僕がどんな感じになるのかも楽しみだね。バックナインに入ったら、やや積極的に動きを見せつつ、状況に対応していかないといけないね」

ファーブリングとルーカス・ビエルゴーから3打差で3日目をスタートしたカイマーだったが、1番でバンカーからの寄せワンバーディを奪うと、2番でもバーディを奪い、通算12アンダーとしてその差を瞬く間に1ストロークまで縮めた。

カイマーは3番で3連続となるバーディを奪い、最終組でスタートした首位の2人が1番をパーとしたため、カイマーは首位タイの一角を占めることとなった。

カイマーの勢いは止まらず、4番でもバーディを奪って単独首位に躍り出るが、続く5番ではボギーを叩き、再び首位は三つ巴の状態になった。

ファーブリングは3番でボギーを叩くも、5番から3連続バーディを奪い、この大会で初めて通算15アンダーに達した選手となったが、彼はカイマーがバーディを奪った8番でボギーを叩き、カイマーが11番でバーディを奪ったことにより、再びカイマーが単独首位の座についた。

スウェーデン出身のファーブリングも全力で応戦し、12番でバーディを奪ってカイマーを捕えたが、カイマーは14番でこの日7つ目のバーディを奪い、誰よりも先に通算16アンダーに達した。

カイマーは続く15番で、ファーストカットからの2打目を7番アイアンでピンそば数十センチに寄せてバーディを奪い、通算17アンダーまでスコアを伸ばすも、ファーブリングも負けじと14番でバーディを奪い、その差を再び1ストロークまで縮めてプレッシャーを掛け続けた。

カイマーは容易くバーディの狙える16番の利を活かせなかったが、ファーブリングは難なくこのホールをバーディとした。続く17番でもバーディを奪って通算18アンダーとするも、最終ホールでティショット大きく曲げ、バンカーのトラブルも相まってこのホールをボギーとした。

前半を「35」で折り返したワッテルは、一日の大半で首位を追いかける展開が続いたが、13番でバーディを奪ってギアを上げると、14番ではイーグル、16番と17番でもバーディを奪って首位に並んだ。

通算15アンダーには、この日をノーボギーの「67」でラウンドした「アルストム・オープン・ド・フランス」王者のベルント・ウィスベルガーを含む3人がつけている。

16番と18番でバーディを奪ってこの日のスコアを「70」としたデンマークの飛ばし屋、ビエルゴーも通算15アンダーにつけており、最終ホールでこの日唯一ボギーを叩いて「68」としたファブリシオ・サノッティも、通算15アンダーで最終日を迎えることとなった。なお、この最終ホールのボギーはサノッティにとってヨーロピアンツアーで実に72ホール振りのボギーとなった。

通算14アンダーにはジャコ・ヴァンジル、デビッド・リプスキー、そしてリカルド・カールバーグがつけており、首位から5打差には15人の選手が犇めく混戦となっており、その中には現在「レース・トゥ・ドバイ」で2位につけるダニー・ウィレットも含まれる。

イタリア勢トップは通算11アンダーのフランチェスコ・モリナリで、初日からの3日間を「69」、「67」、「69」でラウンドしたスペインのアマチュア、スコット・フェルナンデスもこれに並んでいる。

Y.E.ヤンは通算8アンダーの41位タイと下位に沈んでいるが、12番ホールでは143ヤードを9番アイアンでねじ込み、今季ヨーロピアンツアーにおける42個目のホールインワンを達成してコースを沸かせた。

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