ケルドセンが首位浮上、ルーキーのフィッツパトリックに並ぶ
2015年 英国マスターズ by Sky Sports
期間:10/08〜10/11 場所:ウォーバーンGC(イングランド)
フィッツパトリックとケルドセンが首位で大会を折り返す
「英国マスターズ by Sky Sports」は2日目を終え、ソレン・ケルドセンとマシュー・フィッツパトリックという、ヨーロピアンツアーのキャリアにおいて全く異なる2人が首位タイで週末を迎える展開となった。
1打差の首位で2日目を迎えたフィッツパトリックはこの日を「69」でラウンドし、初日の「64」と合わせて通算9アンダーとして金曜のウォーバーンを「68」でラウンドしたケルドセンとリーダーボードのトップで並んだ。
<< 下に続く >>
2人の1打後方には、共に2日連続で「67」をマークしたリチャード・ブランドとキラデク・アフィバーンラトがつけている。
ケルドセンは今年の5月に40歳となり、キャリア506回目の今大会で今季2勝目にしてキャリア5勝目を狙っているのに対し、21歳のフィッツパトリックはヨーロピアンツアー33戦目にして初優勝を狙っている。
とは言え、この2人には類似点もあり、共に3番でグリーンの外から3打目を沈めたほか、共に5つのバーディを奪っており、イングランドのフィッツパトリックの方が首位で並ぶデンマークのケルドセンよりもボギーを一つだけ多く叩いている。
午前中にクラブハウスターゲットを設定したケルドセンは、出だしから6ホール連続パーとすると、16番でボギーを叩くも、続く17番でバーディを奪って盛り返した。
ケルドセンは1番でもバーディを奪うが、続く2番をボギーとし、その後、3番でバンカーからのチップバーディを奪って生気を取り戻した。
5番でもバーディを奪ったケルドセンは、続くパー3の6番でティショットをピン側1.8メートルに寄せると、このバーディパットを沈めて今週初めて通算9アンダーに達した選手となった。
「アイルランドオープン」王者のケルドセンは、そのアイルランドでの勝利の後、トップ10入りを4度果たしているが、それでもまだベストな状態ではないと感じている。
「リーダーボードは全く見なかったし、リードしていることすら気付いていなかった」とケルドセン。彼は現在「レース・トゥ・ドバイ」で13位につけている。
「とにかく今やっていることを持続させたいね。自分自身を楽しんでプレーできているし、良いショットが打てているね」。
「ここ6ヶ月はとても良い感じだけど、僕はかつて世界31位まで行ったことがあり、現在は59位だから、今の自分がこれまでで最高であると言うには、まだ梯子を上って行かないといけないんだ」。
「確実に言えるのは、もっと自分を高めないといけないということだね。それは確かなところだけど、『レース・トゥ・ドバイ』や世界ランキングに関して言うと、僕は余り気にし過ぎないようにしているんだ。毎日進歩しようと努め、毎日分析し、調整してベストを尽くしているんだよ」。
「他の選手については、彼らにタックルをかましたり、彼らのボールを盗んだりすることはできないわけで、他人のことはどうしようもないのだから、自分のことに集中するようにしているんだ」。
前日首位のフィッツパトリックは前半を2バーディ、2ボギーのイーブンパーでラウンドすると、1番でボギーを叩くも、その後、間違いなく今週これまでのベストショットといえる美技を見せた。
3番ホールのグリーンエッジから、ホールに向かって45度の角度で60センチ先にキャリーさせたチップショットは、そのままグリーン中央にあるカップに吸い寄せられ、カップインしたのである。
2013年の「全米アマチュア選手権」王者であるフィッツパトリックは木曜にイーグルを奪った7番でバーディを奪って首位まで1打差に詰め寄ると、最終ホールでもバーディを奪ってケルドセンに並んだ。
今季のヨーロピアンツアーでトップ3入りの回数においては、4度を誇るフィッツパトリックは初優勝の可能性に惑わされることはないと強調した。
「公平に言って、特に初優勝に向けて集中しているわけではないんです」とフィッツパトリック。
「1ホール毎に、そして1ラウンド毎に集中してプレーするようにしていますし、正直に言うと、僕と(マネージャーの)チャビー(チャンドラー)とで話し合っている一番大きなことは、できるだけ世界ランキングを上昇させることなんです」。
「今週、勝利できなくとも、世界ランキングを上げることができればそれで十分ですし、このままランキングを上げ続けることができれば最高ですね」。
序盤に連続ボギーを叩き、4番ホールから背中の痛みに襲われたブランドは、そこから見事に流れを変えてみせた。
怖じ気づくかわりに前へと進み続けたブランドは5番と7番でバーディを奪うと、11番ではピッチショットを直接叩き込んでイーグルを奪ったのである。
12番ティで軽く治療を受けた42歳のブランドは、その後も3つのバーディを加え、首位から1打差でこの日のラウンドを終えた。
アフィバーンラトは6バーディ、2ボギーのラウンドでブランドと並び、2人の後方の通算7アンダーのグループには3人の選手がつけている。
ブラッドリー・ドレッジ、ロバート・カールション、そしてシェーン・ローリーがその首位から2打差で週末を迎える3人で、通算6アンダーにはミカエル・ルンドベリ、リー・スラッテリー、アンディ・サリバン、マーク・ウォーレン、そしてファブリシオ・サノッティがつけている。
通算5アンダーには2日目をこの日ベストの「65」でラウンドしたロバート・ロックがつけており、更に1打後方には大会ホストのイアン・ポールターがつけている。