マキロイ参戦 サミット開催地でファイナルシリーズ突入
2015年 トルコ航空オープン
期間:10/29〜11/01 場所:ザ・モンゴメリー マックスロイヤル(トルコ)
トップの座を狙うウィレット
ヨーロピアンツアーのシーズンを締めくくるファイナルシリーズ。高額賞金をかけたその4戦を前に、ダニー・ウィレットはその視界にしっかりとロリー・マキロイを捉えている。
「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るマキロイと2位のウィレットとの差は27万1214ポイント。今週の「トルコ航空オープン」で幕を開けるファイナルシリーズの4週間では、総ポイント数が3200万ポイントに及ぶとあり、まだまだライバルをかわすチャンスは十分に残されている。
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昨年12月に2015年シーズン初戦の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」を制したイングランド出身のウィレットは、7月に「オメガヨーロピアンマスターズ」も制して年間王者争いに一躍加わったわけだが、彼はヨーロピアンツアーの歴史にその名を刻むチャンスを得たこと自体に喜びを感じている。
「これまでで最高の位置につけてファイナルの4戦へ臨むことになったね」と28歳のウィレット。彼はアンタルヤのモンゴメリーマックスロイヤルでの予選2日間をマキロイ、シェーン・ローリーと同組でプレーする。「ロリーとシェーンと一緒にプレーし、これから4週間で僕らが何に直面するのか見えるのは良いことだと思う」。
「『レース・トゥ・ドバイ』を制覇できたらすばらしいだろうね。大会で勝ったり、一定の大会に出場したりするのはすばらしいことだけど、賞金王を勝ち取るということは、一発屋ではなく、12カ月にわたってすばらしいプレーをしたということを意味するわけだからね」。
「一年を通して良いプレーをし、たくさん好成績を収めないといけないわけで、僕は今年はそれができたんだ。何度か優勝を争ったし、予選落ちも少なく、とても安定したゴルフがプレーできたね」。
「僕はそんなに多くの選手が手にすることのないチャンスを手にして最後の4戦を迎えるんだ」。
「毎年賞金王に輝くのは一人だけだよ。そのチャンスがあるのは素敵だね」。
2007年の「ウォーカーカップ」ではマキロイのチームメイトだったウィレットは、ゴルフの完成度を上げるべくハードワークを積んできたが、「英国マスターズ」を終えると2週間の休みを取った。
「実はその2週間も詰め込むように練習し、ここへ良い状態で臨み、良いスコアを出す鋭さを取り戻せるか確認したんだ」とウィレット。「2週間のオフというわけじゃなかったんだよ。かなりたくさんボールを打ったからね」。
「この4連戦へ向け、準備を整える必要があったからね。これまでも、常に4戦全部に出場しようとしてきたんだ。一つでも出場できない大会があって、シーズンが終わった時に5000から10000ポイント取り損ねたなんていうのは嫌だからね」。
過去には、ウィレットを煩わせてきた背中の負傷が彼の挑戦の妨げとなっていたが、徹底的なリハビリを経た今、彼は更に強靭な体を手に入れた。
「今季最大の達成の一つは、怪我の克服なんだ」とウィレット。「怪我が完全に癒えているのを確認しなければならなかった。そうすれば、もっとプレーし、更に練習を積み、トレーニング量を増やすこともできるし、実際にそれがガッツリと相乗効果をもたらして安定感が増したんだ。その週は大会でプレーできたけど、次の週はプレーできるかどうか分からないなんていう状況は厳しいからね」。
「怪我が上手く管理できるようになって、トレーニングと練習を強化することができるようになったんだ。そうなれば怪我や疲労を感じずに連戦できるし、続けざまに好成績を残すことだってできるってわけなんだ」。