「61」のジャコ・バンジルがスタートダッシュ マキロイは6打差の4位集団
2015年 トルコ航空オープン
期間:10/29〜11/01 場所:ザ・モンゴメリー マックスロイヤル(トルコ)
「トルコ航空オープン」初日はバンジルが猛然と奪首
アンタルヤで開幕したファイナルシリーズ初戦の「トルコ航空オープン」は、初日を見事「61」でラウンドしたジャコ・バンジルが3打差の首位に立つ展開となった。
「レース・トゥ・ドバイ」を締め括る4大会の幕開けの場となるザ・モンゴメリー マックスロイヤルでの、これまでのコースレコードはラファエル・ジャクランによる「62」であり、バンジルはこれをも上回るスコアを叩き出した。
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しかし大会初日は大雨によりプリファードライが適用されたため、彼の達成が記録帳に載ることはない。
それでも、南アフリカ出身のバンジルが初日を9バーディ、1イーグルでラウンドし、8つのバーディを奪って単独2位につけるリー・ウェストウッドに対し、3打差をつけたことに変わりはない。
単独3位には6アンダーのクリス・ウッドがつけており、「レース・トゥ・ドバイ」首位のロリー・マキロイは更に1打後方、5アンダーの集団につけている。
スタートホールでバーディを奪ったバンジルは、4番、5番、そして7番でもバーディを奪って前半を「31」とした。36歳のバンジルは11番でイーグル奪うと、上がり6ホールで5つのバーディを奪って優位に立った。
今季は4度のトップ10入りを果たしながらも、未だ「ヨーロピアンツアー」での勝利を記録していないバンジルは、自ら生涯で最高のラウンドと形容する初日の出来に喜びを見せた。
「とても良いプレーだったし、正直なところ、ここでは4アンダーで回れれば御の字だと思っていたんだ」とバンジル。「ラウンド序盤で勢いに乗り、それを持続することができた。とても楽しいラウンドだったね」。
「これまでこれよりも低いスコアを出したことはあったけれど、ここのように質の高いゴルフコースではなかったんだ。紛れもなくこれまでで最高のゴルフだったね」。
「数年前、ヨーロピアンツアーでプレーし始めたときは、自分はここに属していけるかどうかと考えていたよ。ランキングを上げ、こうした大会に出られるようになったのはすばらしいことだね」。
「もう何ヶ月も前からとても良い感じで打てているんだ。ただ、ショートゲーム、特にパッティングで苦しんでいたんだよ。今週へ向け、(その部分の強化に)余分に労力と時間をかけ、答えは見つけられたと思う」。
出だしの10番でバーディを奪ったウェストウッドは、14番から4連続バーディを奪ったことにより、初日はこのまま追われる立場に回るかに見えた。
共にパー5の18番と1番をパーとしたウェストウッドは、その後更に3つのバーディを奪い、8アンダーとして、この時点ではバンジルがまだ猛チャージをかけた終盤に差し掛かっていなかったため、2打差の首位でラウンドを終えた。
前半を「33」として後半へ折り返したウッドは、4番で長いイーグルパットを沈めると、その後の5ホールは全てパーとしてラウンドを終えた。
3度目の欧州王者を目指すロリー・マキロイはノーボギーのラウンドで5アンダーのグループにつけている。
北アイルランド出身のマキロイは、11番でチップインバーディを奪う堅実な出だし見せた。その後の7ホールはパーとして「36」で後半へ折り返したマキロイ。18番では見事なパーセーブを披露している。
ティショットを大きく左へ曲げた26歳のマキロイは、ボールが木の根元で収まったため、2打目を左打ちでコースへ戻すと、3打目をグリーン手前まで持って行った。世界3位の彼はそこからチップショットで寄せ切れなかったものの、3メートルのパーパットを沈めてボギーを回避した。
後半に入ると、マキロイは1番、3番、4番、そして7番でバーディを奪い、この日のラウンドをきっちり「67」でまとめた。
シーズン3勝目を目指すキラデク・アフィバーンラト、リチャード・ブランド、ラファ・カブレラベロー、ジュリアン・ケン、ベルント・ウィスベルガー、そしてファブリシオ・サノッティも首位から6打差の5アンダーで初日を終えた。
直近の6大会で4度のトップ10入りを果たしているルーカス・ビエルゴーは初日を「68」でラウンドし、同じく4アンダーのグループには、16ホール目まですばらしいゴルフを展開しながらも上がり2ホールで連続ボギーを叩いたシェーン・ローリーもつけている。
この他、4アンダーのグループにはトーマス・アイケン、ジャクラン、リー・スラッテリー、そしてピーター・ユーラインもつけており、後続集団は混戦模様となっている。
「レース・トゥ・ドバイ」でマキロイに最も近い位置につけるダニー・ウィレットは初日を「69」でラウンドし、11人の選手が並ぶ3アンダーのグループから2日目以降の飛躍を狙う。
このグループにはパー3の5番でトリプルボギーを叩いたイアン・ポールターもつけており、1イーグル、6バーディ、3ボギー、そして最終ホールではダブルボギーと出入りの激しいゴルフを展開したティレル・ハットンもこの位置から上位進出を伺うことになる。