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ポール・ローリーにPGA功労賞

かつての「全英オープン」王者であるポール・ローリーOBEが、その傑出したゴルフ界への貢献により、2015年のPGA功労賞を受賞した(註:OBEは大英帝国勲章の意)。

スコットランド出身のローリーは、12月18日にロンドンのグロスベナーハウスホテルで開催された恒例のPGA募金午餐会の席で、この賞を授かった。

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ツアーでその地位を築き上げる前からPGAプロフェッショナルの若手選手としてプレーしてきたローリーは、これまでそのキャリアで多くの成功を手にしており、中でも1999年にカーヌスティで制した「全英オープン」、そして主要な役割を果たした2012年のメダイナでの「ライダーカップ」は白眉と言えるだろう。

しかし、そんな個人的な成功とは裏腹に、ローリーはスコットランドにおけるゴルフの発展に尽力している。ポール・ローリー財団を通した草の根レベルの活動から、将来を嘱望される若手選手の良き助言者となるなど、エリートレベルの活動に至るまで多岐に渡る。

また、彼の財団はゴルフ以外の多くのスポーツも支援している。

ゴルフ界最高とも言えるトーナメントを制し、史上最も印象深い「ライダーカップ」で鍵を握る役割を果たしたにもかかわらず、10代のローリーは、ツアーレベルでゴルフをプレーするという目標にプライオリティを置いていなかった。

しかし、彼の萌芽した才能は、父親がタクシー会社を所有していたことからローリーも参加したアバディーンでのタクシー運転手のゴルフコンペで、バンチョリー出身のプロ故ダグ・スマートにより見出されることとなった。

眼光鋭いスマートは若きローリーのプレーに魅了され、ローリーが将来的にはPGAでキャリアを築けるだけのポテンシャルを秘めていると父親にほのめかした。

その少年も、今やツアー屈指のボールストライカーとなり、ツアーにおける輝かしい25年間のキャリアのなかで、ローリーは1999年のカーヌスティでの「全英」制覇の栄冠をはじめ、欧州ツアー8勝を果たしている。

欧州ツアーの終身栄誉メンバーでもあるローリーのゴルフに対する貢献は、今年、マーカーリンクスで開催された「サルタイアエナジー・ポール・ローリー・マッチプレー」の大会ホストを務めることで、1つのハイライトを迎えた。

「PGAのメンバーであることを誇りに思っているので、PGA功労賞を受賞できて光栄です」とローリー。彼は今回の受賞により、故セベ・バレステロスコリン・モンゴメリー、「ライダーカップ」の現キャプテンであるダレン・クラークら、そうそうたるメンバーの仲間入りを果たすことになった。

「私はバンチョリーでアシスタントとして自分のキャリアをスタートさせ、ダグ・スマートの下で練習を積み、今日でも実戦している技術をそこで学びました」

「この受賞は、財団を今の規模にするまで働いてきた妻のマリアンと私の努力が、私の選手としてのキャリアと並んで協会に認められたということなので、本当に意味するところが大きいです」

PGA最高経営責任者のサンディ・ジョンズ氏は、「ポールのPGA功労賞受賞に喜びを申し上げます。ポールがまだ若いPGAアシスタントだった頃から彼のことを存じているだけに、私は彼がいかにひたむきにゴルフと向き合ってきたかを存じており、また彼以上にこの賞に相応しい人がいないことも存じております」と述べた。

「さらに目を見張るべきは、ポール・ローリー財団を通じて、このスポーツに何かを還元しようという彼の並々ならぬ決意と献身です」

「彼はPGA、欧州ツアー、そしてさらに広いゴルフ界の誉れです」

この午餐会の募金の収益はPGAベベノレント基金へと回され、困難な時を過ごすPGAメンバーの手助けに使われる。



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