欧州アジア共催大会にメジャー覇者ら集結 川村昌弘が出場
2016年 メイバンク選手権マレーシア
期間:02/18〜02/21 場所:ロイヤルセランゴールGC(マレーシア)
メジャー王者がマレーシアでそろい踏み
2016年シーズンの欧州ツアー国際スケジュールにおける最初の新規大会は、開催コースのロイヤルセランゴールGCに多くの花形選手を惹きつけた。第1回「メイバンク選手権マレーシア」では、マルティン・カイマー、ルイ・ウーストハイゼンという2人のメジャー王者がそろい踏みする。
この2人に加え、今週のクアラルンプールには「オメガドバイデザートクラシック」を制して「レース・トゥ・ドバイ」のランキングを3位に上げたダニー・ウィレット、最近このマレーシアの首都で開催された「ユーラシアカップ」で欧州チームを栄冠に導いたダレン・クラークらも顔をそろえる。
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ウーストハイゼンは過去にマレーシアで勝利の美酒を味わっている。2012年に「マスターズ」でバッバ・ワトソンに敗れて悔し涙を飲んだ翌週に「メイバンクマレーシアオープン」を制覇してそのうっ憤を晴らしたのだ。
4年後の今、世界20位のウーストハイゼンは予選落ちを喫したドバイからのバウンスバックを期しているわけだが、その前週のカタールでは初日「65」をマークして7位タイに入っており、シーズン序盤の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」では11位に入っているとあって、欧州ツアー8勝目を狙う鼻息は荒い。
カイマーもまた、ドバイでのオーバーパーのパフォーマンスをぬぐい去ろうとしているところだが、1週間の休養を取って充電し、自身のゴルフに磨きをかけ、競技への復帰を待ち切れないでいる。
メジャー2勝のカイマーは「素晴らしい都市であるクアラルンプールでの『メイバンク選手権マレーシア』でプレーすることに胸を躍らせている。『マレーシアオープン』では2011年と12年に好成績を残しているから、マレーシアを再訪してこの新しい大会でプレーすることを楽しみにしているんだ」と述べた。
クラークが率いて「ユーラシアカップ」を制した欧州チームからは5人の選手が同大会以来となるクアラルンプール再訪を果たすこととなり、ウィレットは件の大会で知己を得たスウェーデンのクリストファー・ブロバーグ、デンマークのソレン・ケルドセン、いずれもイングランド出身のマシュー・フィッツパトリックとクリス・ウッドとの再会を果たすことになる。
上述のクインテットは欧州チームの勝利に貢献したわけだが、対戦したアジアチームでは、地元マレーシアの英雄であるダニー・チアとニコラス・ファンがタッグを組んだフォーサムとフォアボールで上々の結果を出した。
今週の大会では、このマレーシア人コンビは、1962年の第1回「メイバンクマレーシアオープン」の舞台にもなった歴史あるロイヤルセランゴールでの地元ファンからの人気を証明することになりそうだ。
ほかにもフィールドには有力選手が名を連ねており、いずれも過去に「メイバンクマレーシアオープン」を制しているイタリアのマッテオ・マナッセロ、タイ人コンビのキラデク・アフィーバンラトとトンチャイ・ジェイディーに加え、2014年の「ライダーカップ」を制した欧州代表でキャプテンを務めたポール・マッギンリーもマレーシアの地を踏むことになる。
賞金総額300万米ドルの「メイバンク選手権マレーシア」は欧州ツアーとアジアンツアーの共催大会となっている。