川村昌弘は9位フィニッシュ 37歳フレイザーが劇的逆転V
2016年 メイバンク選手権マレーシア
期間:02/18〜02/21 場所:ロイヤルセランゴールGC(マレーシア)
イ・スミンがクアラルンプールで首位に浮上
「メイバンク選手権マレーシア」は欧州ツアー出場わずか2戦目のイ・スミンが3打差の単独首位で最終日を迎える展開となった。
昨年10月の「UBS香港オープン」で3位タイに入った韓国出身のイは、ここクアラルンプールでも再び強敵ぞろいのフィールドに居心地の良さを覚えたのか、後半にバーディを量産して3日目を「64」の7アンダーでラウンドした。
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これにより、彼は通算15アンダーとして、3日目をノーボギーの「66」でラウンドしたマーカス・フレイザーに3打差の首位に立った。
フレーザーの豪州の同胞ネーサン・ホルマンは最終ホールでトリプルボギーを叩くなど、この日を「73」でラウンドし、通算11アンダーの3位。更に1打後方にはスペインのホルヘ・カンピージョ、日本の川村昌弘、そしてフィリピンのミゲル・タブエナがつけている。
2014年にプロ転向したばかりの22歳のイは、アジアンツアーでもまだ12大会にしか出場してないが、この日曜日はロイヤルセランゴールGCで、その駆け出しのキャリアの中では最大のラウンドを迎えることとなった。
「最終ラウンドのことを考えると少しばかりナーバスになりますが、あすは全力を尽くします。この週末は私のゴルフ人生にとってすばらしい経験になります」とイ。
「とてもエキサイティングなラウンドでした。このコースでプレーするのは好きなので、今週は良いフィーリングだったんです」。
「今日は重要なアイアンショットをたくさん打ちました。ピンを狙いましたし、パットが決まってくれたので、グリーンで自信を得ることができました」。
「私は自分のゴルフを楽しみ、自分のゴルフに集中するよう努めました。フェアウェイをキープできれば、スコアを伸ばすべくトライすることができます」。
イは8番で大きく曲がるバーディパットを決めるなど、前半を「33」としたが、勢いに火が着いたのは後半に入ってからで、10番から4連続バーディを奪った。15番でもバーディを奪ったイは、8番からの8ホール中6ホールをバーディとすると、悪いライからのショットを強いられた16番ではボギーを叩くも、見事なパットを沈めた17番でこの日9つ目のバーディを奪った。
フレーザーのラウンドのこの日のハイライトは、7番でのバンカーからのチップインバーディで、その後、14番と15番で連続バーディを奪った彼は欧州ツアー3勝目を射程圏に捉えた。
3日目を首位で迎えたホルマンは、7番、9番、そして10番をボギーとしたことで、優勝が遠のいたかに見えたが、13番からの5ホールで4つのバーディを奪うラッシュを見せ、18番ティに立った際には首位からわずか1ストローク差のところまで迫っていた。
しかしながら、最終ホールのティショットをバンカーに入れたホルマンは、続く2打目が池に捕まり後退を余儀なくされた。彼が今季2勝目を挙げるには、「64」と「65」で回った始めの2日間の調子を取り戻す必要があるだろう。
3日目「67」の川村は逆転可能な位置につけており、同じく4位タイのカンピージョとタブエナは3日目を「69」でラウンドした。
通算9アンダーの7位タイには、8バーディ、1ボギーの「64」でこの日のベストに並ぶスコアを叩き出したミッコ・イロネン、リチャード・ブランド、スティーブン・ギャラハー、パブロ・ララサバル、そして最終ホールで18メートルのパットを決めたジュリアン・ケンがつけている。