地元のララサバルが首位に
2016年 スペインオープン
期間:04/14〜04/17 場所:レアル・クラブ・バルデラマ(スペイン)
難関バルデラマでララサバルが首位に浮上
「スペインオープン」2日目は、牙をむいたバルデラマのコンディションが極端に難しくなる中、この日をイーブンパーの「71」でラウンドしたパブロ・ララサバルが2打差の首位に浮上した。
初日の温和なコンディションは15選手にアンダーパーでラウンドすることを許したが、風が大きく影響した2日目はペーター・ハンソンとミケ・ロレンソベラの2人のみが1アンダーの「70」でラウンド。バルデラマが、世界のゴルフで究極の挑戦と位置付けられていることを証明してみせた。
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この事実は地元期待のララサバルのラウンドにも生彩を与えた。優勝争いは通算3アンダーの彼をイングランドのアンドリュー・ジョンストンが2打差で追う展開となった。
ディフェンディングチャンピオンのジェームス・モリソン、アレハンドロ・カニサレス、初日首位のアレクサンダー・レビが通算イーブンパーの3位タイにつけている。ペップ・アンヘレス、リチャード・ブランド、クレイグ・リー、マイク・ロレンソベラが1打差で追っている。
レビを3打差で追う状況で金曜のラウンドをスタートしたララサバルは、10ホールを終えた時点で通算7アンダーとして、2打差の首位に立った。
2番のボギー、バンカーのトラブルに苛まれた3番のトリプルボギーでこの日の出発点である通算3アンダーに後退する展開となったが、それでもヨーロピアンツアー通算4勝のララサバルが主導権を握って週末を迎えるには十分なスコアとなった。
「このコンディションでイーブンパーというのは最高の気持ちだし、最終ホールでアンダーパーにするチャンスがあったのは特別なことだね」とララサバル。
「同組の選手たちにも言ったのだけど、今日は本当に酷いミスショットは1回だけで、そこでトリプルボギーを叩いてしまったんだ。すばらしいパーセーブが本当に多かったね。17番もうそうだったけれど、あの奥から決めたパットは最高だったよ」
「最高のゴルフができたわけではないけれど、今日の奮闘振りであれば他のコースでは6、7アンダーで回れたかもしれなかったから、とても満足しているよ」
「こんな感じで風が吹き続けるようだったら、トータルでイーブンパーかそこらで優勝することができるだろうね。週末をイーブンパーで回ることができれば、僕は優勝争いをしているだろう」
フィールドの大多数がコースとコンディションに手を焼くなか、ラウンド序盤のララサバルは別のコースでプレーしているかのようなプレーを展開し、11番、12番、17番、そして1番でバーディを奪って順調にスコアを伸ばした。
しかし、ティショットをミスした2番でボギーを叩くと、バンカーからの脱出に2打を要し、おまけに3パットしたパー3の3番で3つスコアを落とした。その後、見事なリカバリーで踏ん張り、残るホールを全てパーとした。
ジョンストンは10番と2番のバーディで一時は首位に立ったが、最終的には3バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「74」で2日目を終えた。
午前中にラウンドしたイングランドのモリソンとスペインのカニサレスは共にこの日を「75」でラウンド。午後へ向け次第にコンディションがタフになる中、フランスのレビは最初の8ホールで5つのボギーを叩きながらも「76」で上がるリカバリーを見せた。
スペインの若手であるアンヘレスはこの日わずか4人しか出さなかった「71」をマークし、イングランドのブランドとスコットランドのリーはそろって「72」で2日目をラウンドした。
メジャー2勝のマルティン・カイマー、フランスのグレゴリー・ボーディ、イングランドのロス・フィッシャー、地元スペインのジョルディ・ガルシア・ピントは通算2オーバーで週末を迎えることとなった。
フィンランドのルーペ・カッコは200ヤードの12番を7番アイアンの一振りでホールアウトし「スペインオープン」史上18回目のホールインワンを達成した。