フランスのロレンゾベラが首位
2016年 スペインオープン
期間:04/14〜04/17 場所:レアル・クラブ・バルデラマ(スペイン)
ロレンソベラが首位に浮上
「スペインオープン」は3日目を終え、ヨーロピアンツアー初優勝を狙うミシェル・ロレンゾベラが1打差の首位で最終日を迎える展開となった。
厳しいコンディションが続く中、この日アンダーパーを記録したのはユースト・ラウテンとアレックス・ノレンの2人にとどまり、バルデラマはヨーロピアンツアーでは2013年にジャスティン・ローズが「全米オープン」を制したとき以来となる、オーバーパーの優勝者を生み出そうとしている。
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3日目をイーブンパーの「71」でラウンドしたロレンソベラは、通算1オーバーとして、ラウテン、メジャー2勝のマルティン・カイマー、イングランドのアンドリュー・ジョンストンに1打差をつけ単独首位に躍り出た。
フランスのロレンソベラはチップインイーグルを決めて派手な祝福のリアクションを見せた17番で2打差の首位に浮上するも、最終ホールでボギーを叩き、その差は1ストロークに縮まった。
「とても興奮している」とロレンソベラ。「ここで辛抱強くプレーするにはとてもエネルギーが要るので、今晩はぐっすり眠ることにするよ」。
「明日はリラックスして、できるだけ楽しみたいね」
「今日はウェッジが冴えていた。2度のチップインがあったけれど、あのショットはとてもクールだったね」
「リーダーボードの状況を見て、ここで多くのボギーを叩くことを受け入れるようにしたんだ。ここでのボギーはそこまで悪いものではないから、受け入れるようにしないといけないね。ボギーで上がって、さっさとその場を離れないとね」
31歳のロレンソベラは2007年にチャレンジツアーでナンバーワンに輝いており、昨季のヨーロピアンツアーは「レース・トゥ・ドバイ」で自己最高位となる78位でシーズンを終えたが、明日の日曜はタフな挑戦が待ち受けている。
今季既に4度のトップ10入りを果たしているオランダのラウテンは今大会初日に2アンダーの好スコアをマークしており、カイマーはヨーロピアンツアーで11度の優勝を誇る歴戦の強者である。
ジョンストンは今週何度か首位に浮上する場面があり、ヨーロピアンツアー初優勝へ向け自信を漲らせている。
ディフェンディングチャンピオンのジェームス・モリソンは3日目を「74」でラウンドし、通算3オーバーとしてイングランドのロス・フィッシャーと並んでおり、さらに1打差にはパブロ・ララサバルとペップ・アンヘレスの地元スペイン人コンビが続いている。
前半を「35」でラウンドしたロレンソベラは12番で見事なロブショットからバーディを奪うと、ジョンストンが同じホールをボギーとしたことにより、今週初めて首位タイに順位を上げた。
リーダーボードのトップに立った選手たちは一様にスコアを落とし、ロレンソベラも同様に15番と16番でボギーを叩いて後退した。最後こそ残念な締めくくりとなったが、17番で華々しいホールアウトを披露して集団を抜け出すことに成功した。
ラウンド序盤にララサバルと首位争いを繰り広げたジョンストンは、5番と11番でバーディを奪って単独首位に立ったが、12番からの3連続ボギーで首位の座を明け渡すこととなった。
カイマーは4番と5番、10番と11番と、2度にわたる連続バーディで通算スコアをイーブンパーに戻したが、結局は通算2オーバーで最終日を迎えることとなった。一方、ラウテンは5バーディ、4ボギーのラウンドとなった。
12番のダブルボギーからの盛り返しを見せたフィッシャーは「72」で3日目をラウンドし、前半を「38」としたモリソンも後半に見事な巻き返しを見せた。
フラストレーションのたまる午後を過ごしたララサバルはこの日のスコアを「78」とした。一方、3日目を「74」でラウンドしたアンヘレスの1打差にはトーマス・ビヨーン、リチャード・ブランド、アレハンドロ・カニサレス、ノレンがつけている。