バーディ合戦必至のコース 武藤俊憲の相性は?
2016年 ハッサンIIトロフィー
期間:05/05〜05/08 場所:ロイヤルゴルフ ダール・エス・サラム(モロッコ)
ツアー初V効果を実感?ジョンストンはさらなる飛躍へ
真剣に普段通りの練習に励もうとするアンドリュー・ジョンストンは、火曜の朝はバルデラマ(スペインオープン)での勝利を受け、仲間の選手たちから握手を求められたり、肩を叩かれたりと、続けて5分と練習に打ち込むことができなかった。
今週ラバトで開催の「ハッサンIIトロフィー」で、ヨーロピアンツアー王者として初めて大会臨むことになるジョンストン。ソーシャルメディアでの投稿から判断する限り、“ビーフ”の愛称で知られる男はどうやら脚光を浴びることをエンジョイしている。
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ジョンストンはこの2週間を振り返って、「とても忙しく、初めの1週間はあっという間に過ぎ去ったね。月曜にスペインから帰国して、何人かの仲間たちと会うため、その夜は自分の所属するクラブに寄った。彼らはゴルフクラブの外に大きな横断幕を掲げてくれてね。それを見たときは車をクラッシュさせそうになったよ」と述べた。
「すばらしい夜を送ったけどね。で、その次の日の朝は、燃料補給とリカバリーを兼ね、一番お気に入りのカフェへ行ってベーコンサンドイッチを食べたんだ」。
「金曜はゴルフクラブで盛大なパーティーがあって、これも楽しかったね。あれだけ多くの人々が来てくれたことが信じられなかったよ。笑い通しですばらしい会だったね。それに、ラッキーなことに、クラブのメンバーのおかげでアーセナルの関係者用ボックス席で試合を観ることができたんだ。スーツを持っていなかったので、試合を観に行くにあたって幾つか買いそろえないといけない物があったね。見苦しくないよう、散髪にも行って、顎髭も切りそろえたんだ」。
明るい性格と自然な笑みにより、同僚たちの間では常に人気者となってきたジョンストン。くだんの勝利以来、テレビインタビューも手伝って、社交的なイングランド人はより広い世界の人々からも好かれるようになった。
遠く離れた米国の地でも、米ゴルフチャンネルで、小気味良く、率直で実際的な職業と人生全般に対するアプローチが紹介されたことで、ジョンストンは知る人ぞ知るセレブになったのである。
ジョンストンの無邪気な気質は魅力ではあるが、冗談めかした外見の内には、成功を更に積み重ねるべく、自身のポテンシャルを最大限引き出そうという鋼の如き確固たる意志が秘められている。
「まだ、スペインでの1週間のフラッシュバックや良い雰囲気が続いているんだ。それに、皆、僕のところへ来て『お見事、よくやった』と言ってくれるのだけど、これからは前へ進み、また優勝を狙いに行かないといけないね。真剣に向き合って、これを継続していないといけないんだ」とジョンストン。
「自分のゴルフという点では、優勝で変わったことは何一つとしてないんだ。ここには余りに多くのすばらしい選手たちがいるから、とにかくハードワークを続け、積み重ねを大事にしないといけないね。あの優勝は次への踏み台にしないといけない。これで緩めては駄目なんだ」。
「どちらかと言えば、(一度優勝したことにより)次の優勝へ向け、更にプレッシャーがかかると思うんだ。一度優勝するのだって十分難しいことだけど、再び優勝することの方がもっと難しいと思うから、自分自身にも、他の皆にも、僕はできるんだということを証明しないといけないね」。