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アイルランドオープンの思い出深きシーン10選

2016年「アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」を前に、我々は長年続いて来たこの大会の歴史を紐解き、いくつかの思い出深きひと時をピックアップしてみた。

■ バレステロスが14メートルのパットを決めてランガーを下す

1985年、セベ・バレステロスはプレーオフでベルンハルト・ランガーを下し、それまでの3年間で2度目の「アイルランドオープン」制覇を成し遂げた。ロイヤルダブリンGCで開催されたこの年の大会は、バレステロスとランガーが通算10アンダーで並んだことで、勝負はプレーオフへと持ち越された。

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スペインの英雄はプレーオフ2ホール目で、見事14メートルのパットを沈め、トレードマークとも言える力強いガッツポーズを決めて大会の歴史に思い出深い1ページを添えたのである。

■ ウーズナムが大会連覇

ポートマーノックGCで開催された1989年大会を制したイアン・ウーズナムは、その前年と全く違った形で2連覇を成し遂げた。ウーズナムが88年大会を制した際は、サー・ニック・ファルドホセ・マリア・オラサバルら後続選手に7打差をつけて「アイルランドオープン」初制覇を果たした。

その1年後、彼はアイルランドのフィリップ・ウォルトンとのプレーオフを制し、エメラルド島での大会連覇を果たした。

■ ファルドが大会3連覇を達成

1990年から93年にかけてメジャー3勝を記録したサー・ニック・ファルドは、その間「アイルランドオープン」3連覇を達成している。

ファルドはキラーニーでの91年大会でコリン・モンゴメリーに3打差をつけて勝利すると、92年と93年はいずれもプレーオフの末に勝利の美酒を味zわった。

■ “神の子”が最年少優勝を達成

仮に、当時19歳だったセルヒオ・ガルシアの力量に疑いを持っていた人間がいたとしても、1999年のアイルランドで彼による記録破りのパフォーマンスを目撃したことで、その疑念も消し飛んだことだろう。

ドルイスグレンで後続に3打差をつけて大会を制覇したスペインの若者は、19歳と176日でヨーロピアンツアー初優勝を飾ると、その年のドイツで早くもツアー2勝目を挙げることになる。

■ ハリントンがアイルランド人として25年振りに大会を制覇

パドレイグ・ハリントンはカーヌスティでクラレットジャグを掲げる2カ月前に、アデアマナーホテル・アンド・ゴルフリゾートで開催された「アイルランドオープン」を制し、1982年のジョン・オリアリー以来となるアイルランド人による地元優勝を遂げた。

この時のハリントンによる優勝は決して楽なものではなかった。ダブリン出身の彼はプレーオフの末、ブラッドリー・ドレッジを下したのである。とは言え、自身のナショナルオープンでの勝利がハリントンにとっての吉兆となったのは確かと言えそうで、彼はこの後の15カ月間で3度のメジャー制覇を果たしたのである。

■ 文字通りお池にはまった2008年大会王者のリチャード・フィンチ

リチャード・フィンチ自身は2008年をヨーロピアンツアーで2勝挙げた年として覚えていることだろうが、他の多くの人間は、ゴルフでは余り見られない光景を見た年として覚えているだろう。

アデアマナーでの最終日の18番ホールでのことである。フィンチは3打目を打つべく、メイグ川の岸辺に危なっかしい状態で立っていた。水辺へと続く急斜面の中腹でスイングしたイングランド出身の彼は、フォロースルーでバランスを崩し、水の中へドボン。しかし、優勝賞金41万6660ユーロを手にしたフィンチは難なくクリーニング代を払うことができたのである。

ポール・ローリーがホールインワンを達成

2009年の「アイルランドオープン」でホールインワンを決めたポール・ローリーに陽光が燦々と降り注いだ。

17番でティショットを放ったローリーは、そのままボールが2バウンドしてホールインするのを見届け、新車をゲットしたのである。

シェーン・ローリーがアマチュアとして2009年大会を制覇

リーダーボードのトップに立つだけでなく、プレーオフでロバート・ロックを下してアマチュア選手としての気概を見せたローリーは、アマチュアとして臨んだヨーロピアンツアーのデビュー戦で優勝した初めての選手となった。その後、時間を置かずに煌びやかなキャリアを送ることになったローリーの礎が、あのときの荒天のバルトレイにあったことは間違いなかろう。

■ 2012年の「アイルランドオープン」を開催し歴史を作ったロイヤルポートラッシュ

2012年の「アイルランドオープン」がアントリム州のロイヤルポートラッシュで開催されたという歴史的意義に異論の余地はない。北アイルランド有数のコースでこの大会が行われたことにより、1953年以来初となる北アイルランドでの大会開催が実現したのである。それに加え、同年は大会史上初となる前売り段階でのチケット完売という記録を達成している。

それまではアルスターのベルボアールパークが北アイルランドでの最後の開催地となっていたが、この決定により「アイルランドオープン」は国境をまたいで行われることとなったのである。このとき、3万人のギャラリーの目の前で大会を制したのはジェイミー・ドナルドソンだった。

ロリー・マキロイが初めてヨーロピアンツアーの大会ホストに

またしてもトロフィーに手が届かなかったとはいえ、2015年の「アイルランドオープン」はロリー・マキロイにとって思い出深き一里塚となった。

メジャー4勝のマキロイは、自身の財団を通じ、ロイヤルカウンティーダウンでの大会でホストを務めたのである。これにより、彼は大会そのものと、彼のチャリティによる不断の努力により恩恵に授かった子供たちの両方にスポットライトを当てることに成功した。

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2016年 アイルランドオープンbyロリーファウンデーション



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