42歳のヘンドが単独首位 ウィレットは崩れ3打差追う
2016年 BMW PGA選手権
期間:05/26〜05/29 場所:ウェントワースC(イングランド)
イーグルフィニッシュのヘンドが首位を堅持
「BMW PGA選手権」は波乱の展開となった3日目を終え、最終ホールでイーグルを奪ったスコット・ヘンドが単独首位で最終日を迎えることになった。
最終組でラウンドした豪州のヘンドと「マスターズ」王者のダニー・ウィレットは、一日の大半を通してくコアメークに苦心。優勝争いの行方が全く分からなくなる中、3日目を「66」でラウンドして通算8アンダーとしたイングランドのティレル・ハットンが単独首位で最終日に進むかに見えた。
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しかし、パー5の2打目を8番アイアンの一振りでピンそば1.5メートルにつけ、このホールをイーグルとしたヘンドが最終日を「73」とし、通算9アンダーの単独首位に抜け出した。
ハットンの1打差には、3日目をノーボギーの「68」でラウンドしたリー・ウェストウッドとY.E.ヤンがつけている。さらに1打差でウィレット、メジャー2勝のマルティン・カイマーら6人の猛者が追っている。
前半を7番のボギー以外全てパーとしたヨーロピアンツアー2勝のヘンドは、11番でバーディを奪ったが、バックナインに入ってドライバーが荒れたことにより13番、14番、15番でボギーを叩いた。
しかし、17番で彼の運は好転した。完全に距離感を誤った2打目がラッキーなバウンドで薮に入らずに済んだのである。その直後の18番でショットをまとめ、このホールをそつなく3打で上がったことで、強豪ひしめくリーダーボードのトップに返り咲いた。
「あれはとてもついていたね。とにかくグリーンに乗せて、2パットのバーディで上がろうと思っていたんだ」と、18番のイーグルについて語ったヘンド。
「幸運にも、転がって近づいてくれたので、3打で上がれたんだ」。
由緒ある大会での勝利は何を意味するか、と問われたヘンドは、「今は、まだそこまで先のことは考えていないんだ。正直、今晩何を食べよう、というところまでしか考えていないんだよ」と述べた。
「明日は自分の仕事をするだけだし、もっとクラブの中心でボールをとらえるようにしたいね。スイングにもう少し安定感を出すようにして、あとはそれでどうなるか、というところだよ」
ヘンド、ウィレット、ヤンの3人は2日目を終えた時点では首位タイで並んでいたが、3日目は3人合わせて11オーバーと散々な一日となった。
前週の「アイルランドオープン」でも36ホール終了時点で首位に立ちながら、その後「74」を叩いて失速し、最終的に23位タイで大会を終えたウィレットは、この日、5番でバーディを奪って2打差の単独首位に立った。しかし、上がり10ホールを5オーバーでプレーし、3日目は「76」と、残念なラウンドとなった。