日本ツアー2勝の呉阿順が逆転優勝 欧州2勝目をマーク
2016年 ライオネスオープン powered by グリーンフィニティ
期間:06/09〜06/12 場所:ダイアモンドCC(オーストリア)
呉阿順がオーストリアでヨーロピアンツアー2勝目をマーク
中国の呉阿順が「ライオネスオープン」を1打差で制し、ヨーロピアンツアー2勝目を挙げた。
昨年の「ボルボ中国オープン」で初優勝を飾った30歳の呉は、最終日を「69」でラウンドし、通算13アンダーで大会を終えた。
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2位には通算12アンダーでスペインのオタエギ、その1打後方の3位には、18番で唯一のボギーを叩いたイングランドのリチャード・マケボイが入った。
首位のザンダー・ロンバードから1打差で出た呉は1番でバーディを奪い、首位を捕らえることに成功した。
呉は3番でタップインバーディを奪って単独首位に抜け出すと、4番では2打目を木の枝に当てながらもバーディを奪い、後続を引き離した。
その後、5番でボギーを叩くも、8番からの2連続バーディで盛り返し、通算14アンダーまでスコアを伸ばし、2位に3打差をつけて後半へと折り返した。
グリーン奥に外してペナルティドロップを強いられた10番ではダブルボギーを叩いて、通算12アンダーとして2位につけるオタエギに、1ストロークまで詰められた。
呉が続く11番で2.4メートルのパーパットを外したことにより、首位は三つ巴となり、マケボイが13番でバーディを奪ったことにより、呉は2位へと後退した。
それでも呉は13番でバーディを奪って再び首位に並ぶと、15番でもバーディを奪い、単独首位へと抜け出した。
オタエギは16番でバーディを奪って呉に並ぶも、続く17番をボギーとしたことで後退し、これにより呉は上がり3ホールをきっちりパーで締め括って優勝を手にした。
大会制覇に興奮する呉は、「今はとても嬉しいですね。とてもエキサイティングな終盤で、まだ信じられませんが、私のプレーイングパートナーも今日は本当に素晴らしく、スコアは接戦になりました」と述べた。
「私の今日の攻め方は良かったですし、全体的にもすばらしい1週間でした」。
「10番と11番では、単に悪いショットが2つあっただけだったんです。あれ以降も良くプレーできましたし、バーディを奪うために全力を尽くし、その通りになりました」。
「最後のパットにはとにかく集中するようにし、キャディに話すと彼は『問題ない。簡単なラインだからとにかくホールに入れてしまえばいいんだ』と言ったんです」。
「オーストリアでプレーするのはこれが初めてですが、今週、コースはとても良かったですね。スポンサーの方々には非常に良くしてもらいましたし、中国人の友人にも声援を送ってもらいましたので、彼らに感謝しなければいけませんね」。
ロンバードから2打差でスタートしたオタエギは、3番と6番でバーディを奪い、通算11アンダーとした。
初日を終えた時点で首位だった23歳のオタエギは、13番で見事なパーセーブを果たして優勝争いに踏みとどまると、15番と16番でバーディを奪い、首位タイに浮上した。
しかし、彼は17番でこの日唯一のボギーを叩き、2位で大会を終えた。
出だし5ホールで3バーディを奪ったマケボイは「33」で前半をラウンドした。13番でバーディを奪ったマケボイは一時首位に浮上するも、最終ホールでボギーを叩き、この日のスコアを「69」とした。
「今日は多くのチャンスを作り出すことができた。またソリッドなプレーができたね」とマケボイ。「確か、最終ホールのグリーンでのミスは、今日やってしまったわずか2つ目のミスだったと思う。残念ではあるけれど、同時に、今週の大会からは多くのポジティブな要素を見出すことができるよ」。
「僕のゴルフは良い感じに仕上がってきているし、一番高いところで勝負する上で、全てが正しい方向へ向かっているね。これでここ3週で2回目のトップ10入りだから、今年の残りの大会へ向け、色々と楽しみなことが多いね」。
マケボイと1打差、通算10アンダーには、最終日を7バーディ、3ボギーでラウンドしたイングランドの同胞ジェームズ・モリソンが入った。一方、ロンバードは最終日「74」と崩れ、通算9アンダーの5位で大会を後にした。
昨年優勝のクリス・ウッドは、最終日を4アンダーの「68」で回り、通算8アンダーで大会を終えた。