舞台はリンクス 豪華フィールドの「全英」前哨戦
2016年 アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン
期間:07/07〜07/10 場所:キャッスル・スチュワートゴルフリンクス(スコットランド)
「全英」へ最後のチャンス 切符は誰の手に?
ロイヤルトゥルーンでの第145回「全英オープン」までいよいよ残り1週間となり、今週の「アバディーンアセットマネジメントスコットオープン」は最古のメジャー行きの切符を持たない選手にとって、その出場枠を確保する最後のチャンスとなる。
今週キャッスルスチュワートで行われるこの大会は、全英予選会シリーズの最終戦にあたり、トップ12入りを果たした選手で、未だに出場権を獲得していない上位4名に全英行きの切符が渡されることになる。
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先週の第100回「フランスオープン」では、ブランドン・ストーン、アレックス・ノレン、カラム・シンクウィン、そしてリチャード・スターンが「全英オープン」出場を決めたわけだが、今週、インヴァーネスからトゥルーン行きを決めるのは果たしてどの選手になるのだろうか。
今週の「スコットランドオープン」に出場する156選手中、既に49人の選手が「全英オープン」行きを決めているので、残りの107人がその残り4枠を懸けて戦うこととなり、その107人のなかには有名選手も含まれている。
2009年にヘーゼルティンでタイガー・ウッズを退けて「全米プロゴルフ選手権」を制したY.E.ヤン(韓国)はまだエアシャー(ロイヤルトゥルーンのある群)での出場枠を確保しておらず、今週のキャッスルスチュワートでは出場権確保へ向けた決意も2倍増しになっていることだろう。
と言うのも、韓国出身の彼は、1年前、ガレーンで開催されたこの大会で、寸でのところで出場権を逃したのである。彼は前回大会で10位タイに入ったものの、同順位で並んだリカルド・カールバーグに公式世界ゴルフランキングの差で「全英オープン」行きのチケットを譲ることとなった。
デンマークのベテラン、トーマス・ビヨーンも現時点で「全英オープン」のフィールドに名を連ねていない有名選手の一人である。欧州ツアー15勝のビヨーンは、これまで「全英オープン」では2000年と2003年に2位に入り、その他にも3度のトップ10入りを果たすなど、クラレットジャグまであと一歩というところまで行った経験を持っている。
ビヨーンは20年前にロックローモンドで「スコットランドオープン」を制した記憶をインスピレーション源として今週の大会に臨むこととなる。
この他にも、今週は、かつての欧州ナンバーワンであるロバート・カールソン(スウェーデン)、欧州ツアー4勝のマッテオ・マナッセロ(イタリア)、メダイナの英雄ニコラス・コルサーツ(ベルギー)、欧州ツアー2勝のアレクサンダー・レビ(フランス)、そして2014年の「ライダーカップ」でキャプテンを務めたポール・マッギンリー(アイルランド)らが、「全英オープン」行きを目指し、スコットランドのハイランドでしのぎを削ることになる。